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ミステリの祭典

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深夜さんの登録情報
平均点:6.69点 書評数:122件

プロフィール| 書評

No.82 8点 ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!
深水黎一郎
(2008/04/27 22:17登録)
究極の意外な犯人もの。
まあトリックとしては反則かもしれませんが、この試みは最大限に評価したい。

文章もスマートでスラスラ読めるし、「覚書」やラストも良い。面白い小説でした。


No.81 5点 少年たちの密室
古処誠二
(2008/04/26 20:56登録)
人物描写がステレオタイプだし(特に城戸やその親、塩沢)、文章もまどろっこしくて読み進めにくい。

ラストの展開は、ミステリーとして良く出来ていると思うのですが、こういうテーマは個人的に苦手だからこんな点数になっちゃいます。

社会派として読んでも城戸の行動がやり過ぎだから、リアリティに欠けるような気がする。


No.80 4点 ハサミ男
殊能将之
(2008/04/24 20:23登録)
この手のトリックにしては、比較的わかりやすいような気が・・・。わかってしまったら、特筆すべき点が無い小説ですね。

このラストは嫌いだ。警察無能過ぎる。


No.79 8点 火蛾
古泉迦十
(2008/04/22 23:31登録)
イスラムを舞台にしたミステリー。どんなに辺鄙な設定の小説もこの設定には適うまい。斬新だ。宗教的背景がホワイに当たるので、ミステリとしては評価不能だが、この設定なら当然のもののような気がする。イスラムに興味があったので楽しめた。


No.78 6点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2008/04/21 01:12登録)
石神の行動に共感できなかった。あそこまでやるなら、もっと心理描写を深く書いてほしいのだが、ほとんど無かった。よって、純愛だとか、感動といった感想は全くない。

ミステリーとして(トリック)や湯川と石神の友情物語という視点で読めば面白いが(まあ、湯川と石神はしばらく会って無かったみたいだけど)、ラストのせいで小説全体の面白みが減ってしまいました。


No.77 8点 『クロック城』殺人事件
北山猛邦
(2008/04/19 23:52登録)
ファンタジーの設定を借りた本格推理小説。好き嫌いあるだろうけど、個人的には魅力を感じました。ただ、このファンタジーの要素が必要かと言えばそうではない。むしろ削れる。でも、削ったら賞は取れなかっただろうな。

袋綴じまで使ったトリックは驚いたけど、通の人は見破れると思う。いかにもメフィスト賞らしいラスト(首切りの理由)も良かった。


No.76 6点 日曜日の沈黙
石崎幸二
(2008/04/17 21:58登録)
ハードルが上がりまくってたので肩すかしをくらった。途中までは良かったんだけど・・・。このトリックは微妙です。IQサプリみたいな感じ。

女子高生のキャラや、平和な雰囲気は好きなんだけど、これ以上の評価はできないなぁ。


No.75 7点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2008/04/17 03:54登録)
メルカトル鮎のキャラ小説かと思っていたら、大した活躍は無く、本当に最後の事件になってしまった。アンチミステリっぽい感じで探偵役が山籠りしたり、結局間違ってたという展開は面白い。後半の怒涛の展開は凄いとは思うが、どうでも良くなってきたというのが正直なところ。

21でこれを書くって頭良すぎるわ。才能ですね。


No.74 7点 暗黒童話
乙一
(2008/04/15 18:42登録)
なかなか感想の書きにくい作品ですね。設定は滅茶苦茶だし、構成も疑問が残る。「アイのメモリー」を入れる必要はあったのだろうか?(面白かったけど)。グロ描写、情景描写が多くて、読みづらいのも気になった。

でも、乙一さんが天才と言われている所以をひしひしと感じさせられる凄い作品だったことは事実。センスが溢れてる。


No.73 7点 彼女は存在しない
浦賀和宏
(2008/04/13 02:51登録)
この手のテーマは苦手ですが、一気に読ませます。
如何にも何かありそうな構成で、警戒しながら読んでいましたが、ラストで「!?」って感じになりました。ラストでやられた人は読み返したくなるだろう作品。


No.72 8点 UNKNOWN
古処誠二
(2008/04/12 00:49登録)
自衛隊を舞台にしたミステリー。自衛隊内部を描いたと聞くと、硬派なイメージがあるが、読んでみたらユーモア交えて書かれていてスラスラ読める。真相はあっさりしてますが、新しさという意味では、かなりのもの。
何でメフィスト賞に応募したのって位、正統派な小説です。

余談ですが、古処さんは過去3作も直木賞候補に選ばれていて、直木賞も近そうです。


No.71 5点 世界は密室でできている。
舞城王太郎
(2008/04/11 00:39登録)
文章は、中盤までずっと慣れなかったが、終盤は読めるようになってきた。正直序盤はかなり戸惑った。

ストーリーがあまり合わなかったので、この点数です。所々は面白かったんだけどね。


No.70 10点 手紙
東野圭吾
(2008/04/08 20:57登録)
一気に読まされた。犯罪を犯すということの重さを改めて考えさせられる。また、この手の答えの出せないテーマを書いたということも評価。心に残る作品となった。

ミステリじゃないからと言って点数を下げる必要はないと思います。じゃあ何で登録されているの?ってなりますから。


No.69 5点 依頼人の娘
東野圭吾
(2008/04/07 21:59登録)
作るのは大変だけど、読者には評価されないって感じの作品ですね。面白みがあまりなく、1週間もしたら忘れそうな内容です。探偵のキャラは結構好きですけどね。


No.68 8点 消失!
中西智明
(2008/04/06 23:48登録)
二重三重に仕掛けられたトリックに、終盤混乱したが、ラストで見事に収まった。かなり濃密なトリックです。これがデビュー作なんてすごい!
難を言えば、ミスリードさせる文章がちょっとやり過ぎな気が。「葉桜~」の違和感と似てる。


No.67 4点 puzzle
恩田陸
(2008/04/06 00:58登録)
途中までは面白かったんだけど、終盤グダグダでした。作品に入り込めたら、もう少し印象は変わっていたかもしれないが、短いため、それも出来なかった。


No.66 7点 ファントムの夜明け
浦賀和宏
(2008/04/05 21:19登録)
超能力もので、ミステリーとしては弱い。この手の話はあまり好みではないですが、ラストはどんでん返しがあって驚愕しました。綺麗にまとまっている作品。


No.65 7点 こわれもの
浦賀和宏
(2008/04/04 20:22登録)
これだけ無駄な登場人物がいない作品を作れるのはすごいなと思う。真相に関してはそう考えた方が自然だったのにミスリードさせられた。人気キャラを殺したからってこんなに恨まれるものなのかね?


No.64 7点 D坂の殺人事件
江戸川乱歩
(2008/04/03 16:28登録)
真相は御愛嬌といった感じですが、個人的には結構好きです。短編ですが二転三転する展開は見事で、途中明智が本当に犯人だと思ってしまった。


No.63 7点 スイス時計の謎
有栖川有栖
(2008/04/03 16:20登録)
「あるYの悲劇」これは微妙。山○って。5点。
「女彫刻家の首」オチも付いてるし良質な短編という感じ。7点。
「シャイロックの密室」トリックは絶対わからないような気がするが、一番面白く読めた。8点。
「スイス時計の謎」完成度の高い中編といった感じ。皆さんの言われるとおりロジックの美しさを感じます。9点。

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