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ミステリの祭典

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あびびびさんの登録情報
平均点:6.33点 書評数:669件

プロフィール| 書評

No.29 5点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2008/10/22 13:50登録)
採点7の(かなり楽しめた)である。密室に閉じ込められた男女四人の事件を掘り下げていく数々の会話を被害者の母親がどこかで聞いているという設定がゾクゾクする。

ただ、鮎美という女性。魅力的な容姿というが、初対面で男と出来てしまうのはその会話とは裏腹に、魅力半減ではないか。


No.28 8点 警察庁から来た男
佐々木譲
(2008/10/22 13:23登録)
笑う警官の続編。また北海道警察の腐敗を暴く内容だが、
道警の登場人物はほぼ同じ。それぞれ個性を発揮して
事件を解決する。そのリアルさ、スピード感覚は映像を
見ているような感覚。

これは作者の筆力だと思うが、睡眠薬の変わりに…という
つもりだったが、400ページ近くを一気に読破。
次の日の仕事がきつかったわ。


No.27 7点 クラインの壷
岡嶋二人
(2008/10/18 17:29登録)
仮想か、現実か、限りなく物語が続きそうだった。
ミステリというより、SFに近い物語だと思う。

混迷を断ち切るラストは、心理的に理解できるかも。


No.26 1点 アルキメデスは手を汚さない
小峰元
(2008/10/18 17:24登録)
読書に興味のないころ話題になった本であり、あの東野圭吾が本作で読書に目覚めたというふれこみで読んだが、こんなもんだったのか…とむしろ驚いた。

印象に残ったシーンがほとんどなく、読み切るのに苦労した。


No.25 4点 焦茶色のパステル
岡嶋二人
(2008/10/16 19:49登録)
競馬に詳しいものでも血統論理はややこしい。一応ミステリーの流れがあり、最後は落ち着くところに落ち着いたが、意外性より、血統を理解するのに時間を要する。

しかし、こんな本があってもいいのでは、と思う。


No.24 3点 メビウス・レター
北森鴻
(2008/10/01 18:42登録)
恐らく映像になることはないだろう。小説ならではのトリックと言えるが、あまりにも不自然。スラスラ読めるところはいいが、内容が明らかになるにつれ、ため息が出た。


No.23 5点 ドアの向こうに
黒川博行
(2008/09/27 14:20登録)
関西弁が嫌いな方はどうかなと思うが、軽妙な言葉のキャッチボールは実に耳障りがいい。ミステリーとしても本格派の内容を備えており、あっという間に読んでしまった。
初めてこの作者の本を読んだが、また旅行の友にお世話になりたい。


No.22 2点 残照
今野敏
(2008/09/18 16:53登録)
雑誌のミステリー評価で№1とランクされていたので楽しみに読んだが、これが…と首を傾げてしまった。
確かにリアリティのある流れで、登場人物に魅力的な男はいたが、自分には「大傑作」とは思えなかった。
隠蔽捜査の方が完成度は高いような気がした。


No.21 9点 隠蔽捜査
今野敏
(2008/09/05 16:32登録)
堅物のエリート官僚が警察機構の本来の姿、進むべき道を示すその行動力に感動。爽やかな読後感にこの作家の次の作品を読みたくなった。

最近「警察小説」にはまっているが、横山秀夫、佐々木譲とはまた違った世界がある。


No.20 8点 笑う警官
佐々木譲
(2008/08/20 15:35登録)
実際に起こった事件をモチーフにしていてリアル感抜群。それにしても警察官僚の腐敗、横暴さは暴力団と変わらないのでは…と、あきれてしまう。
通勤時間にゆっくり読むつもりだったが、我慢できず徹夜をしてしまった。ミステリより、そのスピード感に圧倒された。


No.19 5点 異邦の騎士
島田荘司
(2008/08/16 17:14登録)
いつも設定に無理があり、現実味はない。でも強引にその世界に引っ張り込む展開がこの作者の命かなと思う。
しかし、本当に自分の容姿を認識しないまま、暮らせるものだろうか…。


No.18 10点 第三の時効
横山秀夫
(2008/06/15 14:45登録)
この作者の短編集はどれも内容が濃くて面白いが、ミステリーの部分が加わり、より強烈な味わいを出している。どの作品も手に汗を握る展開で、まるで実写版を見ているような感覚だった。個人的には文句なし。


No.17 7点 深追い
横山秀夫
(2008/06/04 18:31登録)
お馴染み、一連の警察官ドラマ。ほとんどが心理戦だが、内情に詳しい作者ならでは。どれも苦なく読める。
佳作揃いで特別な話はないが、クオリティは高いと思う。


No.16 7点 さまよう刃
東野圭吾
(2008/06/03 19:14登録)
少年犯罪だからと高をくくる真のワル。そんな相手に司法は通じないと復習を誓う被害者の父親。殺せ、殺せと暗黙に世間が言う。しかし…。
今は自分が少年ではないから言えるのかも知れないが、本当に少年法改正は必要なのでは。改悛なんて今の時代の人間はそんなに幼くはないはず。

最後のシーン、自分は穏健派だと思っているが、あの悪ガキ、誰かが殺って欲しかった。それなら10点なのに。でも新聞の連載ということで、思いとどまったのだろうな……。作者も我慢して。


No.15 8点 占星術殺人事件
島田荘司
(2008/04/17 15:13登録)
こんな凄いミステリは10年に一度かな。それならなぜ満点ではないのかといえば主人公のもったいぶった進行に、少し我慢ができなかったからかも。


No.14 6点 白夜行
東野圭吾
(2008/04/16 11:48登録)
東野圭吾は好きだが、この作品はしんどかった。もう一度読めばおもしろいのかも知れないが、次の幻夜は読む気が起こらない。自分のわがままでしかないのだが…。


No.13 4点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2008/04/16 11:39登録)
スケールの大きいミステリではあるが、自分としてはトリックに見当がついてから読むのが辛くなった。
ただ、真冬に北海道の大地をひた走る列車には哀愁を感じた。


No.12 7点 クライマーズ・ハイ
横山秀夫
(2008/04/06 14:23登録)
主人公があまりに傲慢なのでは。なんやかんやで正当化してしまうが、組織の中であれほどわがままが通せるか疑問。ただライブ感覚で楽しめるのは確か。


No.11 7点 陰の季節
横山秀夫
(2008/04/06 14:19登録)
警察内部の心理サスペンス。謎解きより、なぜそのような疑惑が生まれたのかを辿っていく。ミステリーではないが、内容がある意味新鮮。いずれも話を広げていくほどのものではないし、短編がいいですね。


No.10 8点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2008/03/11 13:57登録)
単なる陸の孤島ではなく、双方の視点から見た謎が分かりやすく書けている。いいですね。ずっとこんなレベルのミステリーを、テレビがない鄙びた温泉宿で読みたいですね。

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