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ミステリの祭典

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残照
安積班 東京ベイエリア分署シリーズ

作家 今野敏
出版日2000年03月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点
(2014/05/07 10:08登録)
安積警部補シリーズ。
安積にくわえ、交通機動隊の速水警部補が活躍する。
捜査の対象は、暴走族のリーダーの殺害事件。

ポイントの1つめは、速水によるカーチェイス。さすが今野氏、文章でも興奮できるところはすごい。人物描写だけではなく、情景描写もわかりやすい。
2つめが、隠蔽捜査みたいに身内に敵がいること。捜査会議での相良たち本庁とのやりとりは楽しめる。敵といってもあくまでも身内なのでベクトルは同じ。だから、最終的には1つにはなる。予定通りではあった。

予定調和という感じはするものの、ほどほどに楽しめた。本格ミステリーではないのでしかたないが、犯人像が見えにくいところは難点。手がかりというだけでなく、小説としての伏線もすくないように思う。

No.2 2点 あびびび
(2008/09/18 16:53登録)
雑誌のミステリー評価で№1とランクされていたので楽しみに読んだが、これが…と首を傾げてしまった。
確かにリアリティのある流れで、登場人物に魅力的な男はいたが、自分には「大傑作」とは思えなかった。
隠蔽捜査の方が完成度は高いような気がした。

No.1 9点 ひこうき雲
(2008/08/09 00:47登録)
安積班シリーズ「陽炎」「二重標的」と読んできましたが、この作品が一番面白い。
安積の人間臭さがいいし、他の作品では脇役の交通機動隊の速水の活躍、高速バトルには興奮させられた。

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