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ミステリの祭典

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邪馬台国はどこですか?
早乙女静香シリーズ

作家 鯨統一郎
出版日1998年05月
平均点6.98点
書評数42人

No.22 7点 kanamori
(2010/08/21 15:25登録)
バー・ミステリ&歴史ミステリの連作短編集。
このデビュー作のころは、バカバカしさより奇抜な発想というほうが勝っていて、かなり楽しんで読めました。
作者の都合のいい情報だけを連ねた”意外な真相”という気がしないでもないですが、それを言うのはヤボでしょう。

No.21 8点 STAR
(2010/02/18 15:25登録)
歴史好きなので、かなりおもしろかったです。バーで繰り広げられている会話・・・という設定もおもしろい。
邪馬台国の説もおもしろかったです。

No.20 5点 touko
(2009/11/17 20:43登録)
ここでの評価が高かったので読んでみたのですが、設定やキャラが安直すぎるので、ただトンでもネタだけをポンと投げ出されても……って感じで、あまり楽しめませんでした。

この本はまがりなりにもエンタメフィクションなのに、真剣にこの手の説を唱えているノンフィクションーいわゆるトンデモ本やムーなどのオカルト雑誌の類ですら、これに比べれば、読者を説得するために(あるいは騙すために)語り口や構成を工夫したり、自説に都合のいい恣意的な資料の提示にしても、いかにそれと気づかせず、もっともらしく思わせりぶりにやっているんじゃないか? と思えるくらい、そのまんま、なんだもの。
書きようによってはいくらでも面白くなりそうなのに(純粋にアイディアだけならベストセラーになった松本清張の「陸行水行」や「ダヴィンチ・コード」に匹敵しそうなのもあるので)、酒場での与太話という動きのない設定+古典的探偵小説における全知全能の神的な存在である真実を提示する探偵役(しかも安楽椅子探偵)と化している主役のキャラがまったく立っていないせいか、これじゃあ電波な人がただ演説しているだけじゃん……3人いる聴衆のうち、1人はただいるだけだったりとまったく使いこなせていないし。

奇想とアイディアに溢れた短編集だけに、バカネタこばなしとしてだけ浪費してしまうのはもったいなく思いましたが、新人時代の作品らしいので、アイディアはあっても、それをいかす筆力がない(なかった)ってことなのでしょうか。

No.19 8点 Tetchy
(2009/11/01 01:49登録)
5W1Hで語られる歴史の謎6編―正確に云えば4編目の“WHAT”は動機を尋ねているから“WHY”と同じなのだが―。歴史は覆されるとは別な意味で使われるが本書は正にこの言葉がぴったりの逸品。
今までそういう風に教わっていた事は実はよくよく考えてみるとおかしな部分がある、というのは良くある事で、本作は誰もが常識、通念として捉えていた歴史的事実に潜む矛盾に論理の一突きを食らわす知的興味溢れる歴史ミステリだ。
歴史に詳しいセミプロはだしの作者だからこそ、固定観念を打ち破った理論を構築できたのだろう。
4作目まではホント、これはスゴイ!と思ったが、「維新は~」以降の2編はもうネタ切れ感ありありで、かなりこじつけているなぁと思った。
催眠術で何でも片付けるのは万能すぎるだろう・・・。

ま、それでも大いに愉しめた。

No.18 8点 だい様
(2009/10/21 09:25登録)
テンポが良くどの話にも大変惹かれるものがあり、まさに歴史好きにはたまらない作品でした。

No.17 8点 isurrender
(2009/07/22 00:57登録)
バカで突き通してる感がスッキリする
娯楽として楽しめます

No.16 10点 daiki
(2009/06/02 00:32登録)
ちょっと待て、といいたくなるようなところをずるずる引っ張っていくところが見事。
この後の鯨統一郎作品を読んだあとに、『邪馬台国はどこですか?』を読むと感動。

No.15 6点 シュウ
(2008/10/23 21:55登録)
自分としてはトンデモ歴史解釈物は大好きなので前半の邪馬台国、聖徳太子のとこまではすげーって感じで楽しく読めました。
けど信長あたりからひねくれた解釈をすぐ事実と断定する書き方が鼻について読むのがつらくなってしまいました。あとなんかワンパターンに感じてきたり。

No.14 8点 ひこうき雲
(2008/08/14 00:18登録)
『新・世界の七不思議』の姉妹本。
『新・世界の七不思議』の謎解きの新鮮さに興味が引かれ、本著書を読みました。
歴史好きということもあって、『新・世界の七不思議』よりも楽しんで読むことができました。
ブッダの悟り?、邪馬台国は東北にあった?、織田信長は自殺?
新解釈は、どれも面白いです。

No.13 6点 シーマスター
(2008/06/22 23:45登録)
いやー、皆さん教養高いですね。

歴史や古文が苦手な自分には正直ハードでした。
スンナリ読み通せたと言えるのは最初と最後、つまりブッダとキリストだけ。
それでもどの話も結論を早めに提示してくれるので、その後の論拠展開はある程度流し読みしてもそこそこ楽しめました。

ただ高校生以下の方は読むべきではないかもしれませんね。

しかしホントこの人、筋金入りの文系だよね。

No.12 8点 kowai
(2008/05/31 19:34登録)
おかげで比定地(をネットで調べ)諸説に詳しくなってしまった。表題作以外もびっくり説で、娯楽的に楽しめた。でも、これがミステリかといわれると。。いや、ミステリですね。引き続き世界もメルヘンも堪能してしまおう。

No.11 7点 深夜
(2008/05/07 01:59登録)
面白かった。自分にもう少し歴史に対する教養があれば・・・。でも十分わかりやすくて歴史ものというジャンルが苦手な人にもお勧めできます。確かに何回も読みたくなる本ですね。

No.10 8点 gink
(2008/03/12 10:35登録)
短編集なんだけど、意外に玉石混交だったりして。邪馬台国はどこですか?だけなら10点。完全に鯨説を信じてしまったんですけど、本当ですよね?(笑)

No.9 6点 マニア
(2008/01/16 00:38登録)
相当昔に読んだ作品のため細部までの記憶はないが、歴史好きなため興味深く読めた。
さらっと読める感じで、「そういう解釈もできるか!」とか「それはないだろ!」と納得、つっこみながら楽しめた。

本格的なミステリに疲れた時に、一息つくために流し読みするには調度いい感じかな。

No.8 2点 いけお
(2007/12/16 23:58登録)
歴史は好きな方だが単純に読み物として楽しめなかった。

No.7 10点 とらさん
(2007/12/14 14:58登録)
ミステリ系で何度も読み返したのはこの本ぐらいですね。
歴史が好きなこともあるだろうけど大満足。
勝海舟なんてそこらのニワカ幕末ファンでは反論できないですしね。
この10年ぐらいでのベスト3にも入るぐらいだし、この後鯨さんに興味を持つようになりました。

ちなみに世界バ~ジョンとか童話バ~ジョンもあって面白いですよぉ。
ぜひどうぞ。

No.6 9点 VOLKS
(2007/11/08 21:40登録)
奇抜な発想と、絶妙な登場人物の掛け合いが絶品。歴史に興味がある人も、そうでない人でも十分に楽しめる作品。

No.5 8点 dei
(2007/11/03 21:08登録)
構成が巧い。
ちゃんとした研究家が見たら笑ってしまうのかもしれないが、
一般人には充分満足できる内容。
歴史が嫌いでも楽しめるとおもうが定説を知ってる方が楽しめる。

No.4 8点 ぷねうま
(2007/10/27 14:52登録)
あまりにも荒唐無稽な歴史新説とそれを納得させてしまううまさ。作者のプレゼン能力はマネーの虎だったら5000万円ぐらい獲得できるんじゃないか。
ミステリ読者以外にもオススメできるが、もちろんしっかりとしたミステリ。歴史が嫌いでも楽しめた。

No.3 9点 こもと
(2007/10/15 23:52登録)
 邪馬台国がそんなところにあるなんて!?
 ブッダが悟りを開いてないって!?
 聖徳太子の正体が誰だっていうの!?
 いやはや、なんと馬鹿げたことをと、思うなかれ。 宮田六郎が次々と繰り出す新説を、あなたには否定する材料がありますか?(笑) 超お気に入りの連作短編集。

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