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ミステリの祭典

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氷菓
古典部シリーズ

作家 米澤穂信
出版日2001年10月
平均点5.13点
書評数30人

No.30 6点 いいちこ
(2023/01/18 13:05登録)
タイトルに秘められた謎だけは拍子抜けであるものの、主要登場人物4人の人物造形、各短編の造り、連作短編集としての構成等、デビュー作としては出色のデキといえるのではないか。
いかにも小品であるゆえに、6点の最下層と評価するが、好感がもてる作品

No.29 5点 じきる
(2020/08/30 16:17登録)
キャラクター小説としては面白いけど、ミステリ部分は正直評価し辛いかな。

No.28 6点 Kingscorss
(2020/08/17 00:25登録)
短編なのでサラッと読める学園ミステリー。一応最後に話がまとまる感じで構成とかは流石にうまいと思います。米澤穂信さんだし。ただ、ミステリー部分が地味なので退屈に感じる人は結構いそう…

内容はいかにもモテそうなニヒルな主人公が学園の謎を”いやいや”に解いていき(大抵はヒロインにせがまれて)、ヒロインたちに好意を寄せられていく、いかにもな学園青春話。

ラノベが好きな人ならもう少し評価が高いかも。自分はラノベ風なのは苦手なので辛めの採点。

No.27 5点 雪の日
(2020/05/03 21:38登録)
アニメのほうが評価が高い?

No.26 7点 白い風
(2020/01/04 16:00登録)
やっと古典部に手を付けました。
日常の謎の高校生活パターンですね。
キャラも個性的で今後の関係もどうなるか楽しみです。
なので評価はちょっと甘めの7点(笑)

No.25 6点 バード
(2018/12/20 23:44登録)
タイトルだけは知っていたが、このようなライトノベル(?)だとは知らなかった。そこまでいれこむ程にははまらなかったが、軽いミステリを読みたくなったら古典部シリーズの続きを手に取るかもしれない。

また、アニメや実写もあるらしいので、わたし、気になります。

No.24 6点 HORNET
(2018/04/07 21:40登録)
 神山高校生、折木奉太郎が探偵役となり、千反田えるが「私、気になります」と持ち込む謎を解いていく「古典部」シリーズの最初の作品にして米澤穂信のデビュー作。太刀洗万智シリーズや本格ミステリ「インシテミル」、異世界ものの「折れた竜骨」など、幅広い作風で今や超売れっ子作家である氏のスタートの作品と思うと興味深い。本作品は「小市民シリーズ」に似た雰囲気があるね。
 ラノベ、アニメのテイストも感じるような特異なキャラクターの高校生4人で、甘ったるいと感じる人はいるだろう。こんな高尚な語彙での粋なやりとりをする高校生がいるとは思えないしね。それぞれに謎について調べてきて、真相を検討する集まりなんかは、なんというか…ヘンな4人にしか見えない(笑)
 まぁでも学校を舞台とした「日常の謎」モノとしては飽きなく読めるし、こういうミステリがあってもいいと思う。このあと本シリーズを全部読もうと思う。

No.23 8点 邪魅
(2017/02/18 01:52登録)
本格物としても、青春小説としても完成度は相当高いと思いますね

まあともあれ、氷菓という題名の意味が分かったときには中々はっとさせられるものがありました
それだけで満足ですし、それにこの作品では手がかりを全て提示しているフェア精神も素晴らしいと思います
日常の謎、を扱った作品ですが、その謎解きのロジックは見事です
堂々たる本格ミステリだと個人的には思います

No.22 5点 青い車
(2016/01/25 11:10登録)
デビュー作にして、すでになかなか端正で読みやすい文体になっていることに感心したのを覚えています。また、いわゆる「日常の謎」系ながらしっかり論理的な推理を展開しているのも好感が持てます。それだけに肝心の謎が他愛のない地味なもの(閉じ込められたえる、図書館の本など)が多いのが非常に惜しいところです。本筋にあたるカンヤ祭の真相も駄洒落に近いもので若干期待外れであり、ちょっと厳しめに評価します。この先に大躍進する作者としてはまずまずのスタートといったところでしょうか。

No.21 2点 風桜青紫
(2015/12/19 08:12登録)
ホータロのキャラが無理。腹立つもん、あいつ。ちくしょう。陸上部をバカにしやがって。でもそれ以上にトリックもストーリーも地味であくびが出てしまう。どこを楽しめばいいのかわからんまま読み終えてしまった。でも友だちには『氷菓』が好きって子が多い。理由を聞けば、答えはだいたい決まって、「千反田えるの声がかわいいから」。

No.20 2点 yoshi
(2014/09/30 19:48登録)
えるのキャラがどうしても受け入れられないのだが、
そこはまあ我慢するとして、
肝心の「氷菓」の謎が、30年も前に榊原郁恵が歌った
『夏のお嬢さん』の歌詞の丸パクリなのには失笑した。

No.19 8点 Tetchy
(2014/09/19 22:41登録)
み、みなさん評価が低い…。
典型的なラノベミステリだが、実はミステリとしては実に高度な構成をしていると思うのだが。
本書の素晴らしい所は本格ミステリとして非常にレベルが高く、そしていわば理想の本格ミステリとなっていることだ。

物語のメインの謎は33年前に神山高校の古典部のOBだった千反田えるの伯父、関谷純に幼き頃千反田が尋ね、大泣きしてしまった古典部に纏わる話の謎だ。この謎を主軸に物語には様々な小さな謎が散りばめられている。

入部初日になぜ千反田えるは鍵を掛けられて部室に閉じ込められたのか?
毎週金曜日に昼休みに借りて放課後の返される本の目的は?
神山高校の文化祭はなぜカンヤ祭と呼ばれているのか?

それら小さな謎の真相の数々がメインの謎の手掛かりとなっていくことだ。さらにはそれ以外にもそこここに散りばめられたエピソードや登場人物たちもサブの謎とメインの謎の鍵となり、さながら物語全ての事柄が螺旋状に連なって高みにある一つの真相に寄与していくような感を覚える。
たった210ページ前後の分量しかないのに、ほとんど全ての内容が謎に絡んでくる、実に濃厚な本格ミステリである。これが理想の本格ミステリだと前述した理由でもある。

氷菓に込められた思いも心に響く。なんだか尾崎豊の歌のようだ。

No.18 2点 abc1
(2014/09/15 22:59登録)
日常の謎は嫌いではないが、
これは謎が魅力的ではないので乗れなかった。

十数年前の任意の一日、いつも優しい伯父がその日に限って邪険だった?
うーん、単に虫の居所が悪かっただけだろう。

こんな謎で「わたし気になります」と言われてもなあ。
俺は別に気にならない、と答えるしかないなあ。

まあ、えるたそとホータローのキャラ小説としてならそこそこ読めるけど、
ミステリー的にはこれくらいの点数かと。

No.17 7点 谷山
(2014/09/15 11:54登録)
アニメの方は未見ですが、古典部というよく分からない部活が舞台ということで、いかにも京アニでアニメ化されるような作品だなと思いながら読みました。

中盤以降問題となる33年前の事件と氷菓という文集名の謎に関しては短くまとまってることもあって読みやすく、非常に納得のできるものでした。それにしても「日常の謎」って殺人事件が起こらない分精神に来るえげつない事件が多いような気がするのですが、今回の真相もそんな感じでした。

まあ舞台となる学校やキャラ達も親しみやすく、この後続刊を読むのが楽しみです。

No.16 5点 アイス・コーヒー
(2014/09/13 18:26登録)
アニメ化された古典部シリーズの第一作にして著者処女作。省エネで灰色の学園生活を送る折木奉太郎や、好奇心旺盛なお嬢様の千反田えるなど、個性的なキャラクターの登場する学園ミステリだ。

内容は日常の謎が中心でトリックや推理、真相も意外性はない。物語後半からは部誌の「氷菓」を巡ったメインの事件が起こる。「氷菓」誕生の秘密とその題名の意味に関わる謎が提示されるのだが…無難なところに収着した。
この手の話で生命線となる伏線の張り方は所々ぎこちないが、ミステリとしてはとりあえず成立している。また、省エネを気取るキャラクターとか新人らしい文体とかは少し鼻につくものの、ラノベだけに軽く読める一冊だった。
個人的にはガチガチの本格ミステリ「折れた竜骨」の衝撃が大きかっただけに少し残念ではあるが、もう少しシリーズを読みすすめるのも面白そうだ。

No.15 4点 ボナンザ
(2014/04/08 15:48登録)
アニメ化からみてもキャラクターの出来はいいが、ミステリとしていいかと言われると・・・。

No.14 2点 misty2
(2012/11/03 22:21登録)
評価に間が空いてしまった。

まったくもって小生には合わず、完読に日を要した。

No.13 6点 mohicant
(2012/09/17 22:59登録)
 日常の謎を扱った古典部シリーズの第一作。
 ページ数は200ページ程度と少なく、読みやすかった。
 

No.12 1点 ムラ
(2011/08/04 00:13登録)
読みやすいくらいで後は特別目立つところは無かった。
謎も普通以下の面白さ。
登場人物は別に嫌いじゃない程度。
青春物としても微妙。

No.11 5点 まさむね
(2011/01/31 21:03登録)
 私にとって,古典部シリーズ初参戦。
 読み始めてしばらくは“緩さ”が気になったのですが,“古典部の謎”が提示された以降は悪くないですね。部員のキャラ設定も面白い。(でも採点すればこの点数くらいかなぁ。)
 氏のデビュー作であるこの作品のテイストは,「小市民シリーズ」は勿論のこと,「追想五断章」にも確実に引き継がれている印象を受けましたね。 視点は違うけれども,「儚い羊たちの祝宴」にも多少同じ香りが。
 ちなみに,年代によってはほぼ100%の方が,読み終えるまでの間に郁恵ちゃんの歌を口ずさむことになるんだろうなぁ。

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