home

ミステリの祭典

login
火車

作家 宮部みゆき
出版日1992年07月
平均点7.21点
書評数99人

No.79 3点 いけお
(2012/07/28 00:30登録)
ラストはあれでいいと思うが、冗長だし文章も合わない。
ありがちな短編のようなプロットや、カードで自己破産とか、スケールが大きそうでセンスの良いタイトルが、内容とのギャップを際立たせる。
個人的には名作とは思えない。

No.78 9点 ようじろう
(2012/02/16 17:31登録)
文句なしの一冊。

プロットも結末も、美しい。


しかし疑問なのは、本作が「社会派」として騒がれていること。宮部みゆきは多分クレジット社会に対するメッセージを発信したくて今作を書いたのではなく、プロットを考えるとき目の前にクレジット社会という問題が転がっていたから使っただけ、だと思うのだが……。

しかし文句なし。お薦めする。

No.77 8点 simo10
(2012/01/18 22:22登録)
評判が高いため以前から気になっていたので読んでみました。
予想通りの社会派ですね。勉強になります。
物語の方はというと8割程進んでも全然話が盛上がらず、思わず何度もつまんねえとつぶやいてしまいました。
しかし終盤に入り、喬子のビジョンが徐々に濃くなるにつれて、いつの間にか私も刑事と同じ様に「彼女の声を聞いてみたい」と同調していました。
そして焦らしに焦らされたラストのクライマックスでのあの幕の引き方には鳥肌が立ちました。残りページが多めだったため(後書ページが多かったんですね)、もう少し話は続くと思っていたのでその衝撃は尚更でした。
結局彼女は一言も喋りませんでしたが、その方が伝わるものが多い場合もあることを教えてくれる作品でした。前評判により高く設定された私のハードルを、終盤にあっさり飛び越えてくれました。
9点をつけようかと思いましたが終盤に入るまではつまらないと思ったのも事実なので8点にしときます。

No.76 7点 いいちこ
(2011/12/24 16:26登録)
ストーリーテリングは抜群で社会派ミステリの良作。
ただ本作の主題とラストを考えあわせればもう少し短い方がベターか。
間延びした感は残る

No.75 6点 モグ風
(2011/08/20 04:35登録)
(ネタばれ注意)


最後にもう一波乱ほしいところですね。
あら、それで終わったかという感じのラストでした。
一応、現実味がある社会派ミステリーなところは
リアリティがあって良かった。
でもなにかが物足りなかったです。

No.74 4点 蟷螂の斧
(2011/08/19 07:03登録)
好みの点で評価が分かれてしまうので・・・。社会派ミステリーとしてはまずまずと思うのですが・・・。

(追伸)東西ベスト第五位の作品。松本清張氏で「社会派」は終わったとの思いがあるので、実はあまり興味が湧かないカテゴリーでした。犯人視点の表現は一切なく、犯人像を浮かび上がらせる手法はうまいと思います。ミステリというよりは「〇〇〇子」という人物の人間ドラマか。

No.73 3点 ムラ
(2011/07/15 21:23登録)
ちょっと長かったかなぁ。
面白くなかったわけじゃなく、全体的に上手いとは思うんだけど、やっぱり設定とかが物足りなかった。
作品の出来云々の評価というよりは、自分の好みになる。
最後の締めもやっぱり好みだと思うけど、自分はちょっとダメでしたね。逆に印象が薄くなってしまった。ドキドキ感の演出は凄かったけど、

No.72 6点 haruka
(2011/05/29 10:59登録)
良くできた作品だと思う。客観的事実の積み上げで徐々に明らかになるヒロインの真の姿は、最後まで直接描写されることはない。あのラストはありだと思う。

No.71 7点 HORNET
(2011/01/16 13:22登録)
 新版「東西ミステりーベスト100」に触発されて再読。
 改めて読んでみるとほとんど内容は覚えておらず、初読のように読めた。失踪した「関根彰子」がいつまでたっても表れず、やきもきしながら、しかし少しずつ真相に近付いていく過程を楽しみながらどんどん読み進めてしまう。些細な手がかりや気付きによって新たな展開が見えてきたときはまさにひざを打つ思いで、本間刑事に共感しながら物語に没頭してしまう面白さがある。
※ネタバレ気味
 ラストは、残りのページ数から見てもこんな感じかなと予想はしていた。ひょっとしたら出てきさえしないのではないかと心配したぐらいだったから、まぁよかった。確かに消化不良な感じもするが、ここまで引っ張ったものを納得させられるような終わり方は難しく、下手なことを書くと返ってこれまでの謎の魅力が半減するとも思う。アイリッシュの某作品を思い出させるような終わり方だが、どちらもこれが賢明だと感じる。

No.70 4点 misty2
(2011/01/03 21:22登録)
小生には良さが分からなかった。
ラストが好みに合えば、少しは評価が変わったかもしれないが。
終始、ダラダラと長く感じた。

No.69 8点 Q-1
(2010/10/17 03:30登録)
読み耽ってしまいましたし、超大作だとは思いますが、
最後はすんなり終わりすぎかな。私の予想が悪い意味で裏切られました。
しかしこの作品はミステリーの出来よりも借金に対する社会の無責任さに警鐘を鳴らすことに重きを置いた作品なのでしょう。

No.68 4点 seiryuu
(2010/07/23 07:39登録)
ラストがあれならもっと短いほうがよかった。
設定が甘くて感情移入ができなかった。
無駄に長くつまらなかった。
読みものとしてはアリなのか。

No.67 6点 bage
(2009/10/14 13:35登録)
結構古い作品なのに、古さを感じなかった。大阪球場後など、実際に住宅展示場になっていたことを懐かしく思いだしました。

No.66 6点 isurrender
(2009/07/22 01:58登録)
小説として、良作

No.65 10点 daiki
(2009/07/14 20:58登録)
社会派ミステリの良作だと思う。

No.64 6点 okutetsu
(2009/07/01 06:09登録)
社会派ミステリはあんまり好きじゃないですがそこそこ楽しめました。ちょっと不完全燃焼なラストが不満かな。
あれはああいうのだからいいんだろうけども。

No.63 10点 daiki
(2009/06/02 00:46登録)
ラストがいいと思う。

No.62 8点 だい様
(2009/03/06 00:32登録)
わずかな糸口から遥かに離れた真相へと見事なまでに繋がっていく様は圧巻の一言でした。
賛否両論なラストですが個人的にはありだと思います。

No.61 5点 zedd
(2008/12/04 06:08登録)
ハッとする人間描写にワクワクしたものの、冗長感は否めない。息子やご近所さんの絡みを最小限度に抑え、文章表現ももっと簡潔に、冷徹にすれば社会派の冷たい空気がより増して面白かったんじゃないか。

No.60 5点 りんちゃみ先輩
(2008/11/29 08:32登録)
頭と尻尾はすごく良い。途中の捜査をもっと動きの速い人、組織捜査だったらどうだったろう。モタモタした展開に苛々した。最後の1ページは映画のラストシーンのようで感動したのに、残念。

99中の書評を表示しています 21 - 40