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ミステリの祭典

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どんどん橋、落ちた

作家 綾辻行人
出版日1999年10月
平均点6.14点
書評数98人

No.78 8点 ミステリ初心者
(2012/07/13 15:37登録)
 けっこう前に読んだ作品ですが、インパクトが強く、忘れられません。オリジナリティーが強いので、ちょっと甘めの点数かもしれません。

 作者の気持ちがちょっと分かる作品。甲虫の死骸に群がる蛆虫?だったかな? すごい卑下しててビビります。

 犯人当てパズルのような作品ですが、館シリーズのような大トリックが楽しめると個人的には思っています。イソノ家はそのなかで一番好きです。あの手のトリックは好みです。

 推理小説の読み方が分かる本だと思うので、慣れてない人はこの作品を読めば良いと思います。

No.77 7点 スパイラルライフ
(2012/02/05 22:09登録)
ミステリにはまった初期に読んだ作品。
だからこそ?どんどん、ぼうぼうは楽しく読めた。こういうフーダニットもあるんですね笑

館シリーズの途中に読んだら、低い点数だったはず。

綾辻作品!と気負わずに読めるときにどうぞ。

No.76 6点 concon
(2012/01/08 00:28登録)
ここまで考えないと最近の読者は騙されないのか、作家さんもよく思いつくなあ、こんなの分かる【もの】いないでしょ。
本格の厳しさを骨の髄まで思い知らされました。
もっと素直に楽しみたい。
でも表題作のトリックはずっと頭に残ってる。

No.75 4点 つよ
(2011/05/01 21:59登録)
まさにイマイチ。

No.74 3点 haruka
(2011/04/24 20:43登録)
遊びに徹した作品だと思うが、はっきり言って楽しめなかった。

No.73 7点 好兵衛
(2011/04/23 22:37登録)
短編集としては異常に面白いと思う作品。

推理小説の短編集となるとどうしても長編の迫力や
内容の濃さには勝てず。
ちいさいトリックを小出しにしている作品が多いが
この短編集はとても面白かった。

推理小説のさまざまな形をやさしく要点をまとめて
解説してくれていると思う。
コレが謎です、さあ答えろ という形が分かりやすい。
特に伊薗家の綾辻氏自身と先生との会話は面白い

私は人間模写や動機などに重点を置かずに
トリックや論理などに重点を置くので

この手の短編集はとてもたのしい。
挑戦状もついており、
綾辻氏自身の説明(感想?)もついてとても面白い。

ミステリの核、謎解きに重点を置いた作品。
こういう形もアリよ、という意味で
読んでおくことをお勧めします。

No.72 6点 3880403
(2011/04/04 00:03登録)
何作かは似たような作品を前後に読んでいたためか、これもか!と思った(笑)
グロ作品もあり。
しかし、それもまた面白かった。
なんというか登場人物の名前がいい。

No.71 7点 smile66
(2011/02/27 23:51登録)
真面目な犯人当て小説を期待するとちょっと怪我をするか。
この本は読者を騙すためにそこまでやるかーってのを楽しむのがよいと思います。

No.70 6点 まさむね
(2011/02/15 20:28登録)
いやいや,面白かった。
特に「どんどん橋~」&「ぼうぼう森」のセットには,してやられたというか,ニヤリとさせられました。
「伊薗家の~」も,ありがちなパロディとはいえ,好きですね。
フーダニットとしても,まぁ変則技もあるけど,むしろ増幅して楽しめましたね。
作者の遊び心というか,こだわりというか,苦悩というか…色々伝わってきます。

No.69 8点 HORNET
(2011/01/08 17:13登録)
ミステリークイズ集のような一冊ですが,推理が好きなので個人的にこういう作品は好きです。綾辻氏お得意の「叙述トリック集」といった所でしょうか。長編を読破するには今時間がない,手軽に(?)謎解きを楽しみたい,という時にこういう一冊があるとうれしいです。

No.68 8点 ムラ
(2010/12/16 02:41登録)
最後のシーンもあいまって夢の中にいるような感覚でした。
一個一個のトリックも好み。結局どれもわからなかった。
読者を騙すために、作者も記述に嘘をどれだけ入れないで書くかという綾辻さんの苦悩話のような作品でしたが面白かったです

No.67 6点 frontsan
(2010/12/06 10:00登録)
短編集ならではの異色な作品群。ミステリ作家の苦悩ぶりが垣間見られた作品集でした。

No.66 5点 seiryuu
(2010/12/05 11:27登録)
面白かったのもあり 後味の悪いものもありでした。
内輪ウケと作者の心理状態の要素がよく出ていました。

No.65 6点 kanamori
(2010/08/28 14:00登録)
叙述トリック満載のフーダニット短編集ということで、必然的に全編メタ・ミステリになっています。そういう類いの作品集だと割り切って読めば、そこそこ楽しめる。
「どんどん橋」と「ぼうぼう森」は2編で1セット、誤認の手法が同じなだけに却って騙される。
「フェラーリは見ていた」の叙述トリックも基本は前2作に同じですが、一番つまらないと思った。
「伊園家の崩壊」のブラックなパロデイは編中唯一小説として楽しめた。
「意外な犯人」は海外作品や後発の三津田、米澤作品など多くの類似作があるので、読んだ順番によって感想が変わるのでは?

No.64 5点 こう
(2010/03/15 00:54登録)
 10年くらい前の初読時は「こんなのわかるわけねーよ」と思うだけでしたが中西智明氏の作品や有栖川氏との対談集の「ミステリ・ジョッキー2」に収録されている「ナイト捜し」などを読むと最近は「京大ミステリ研らしい」所に少し感心します。しかしこれらが世に出たことで今ではこういう作品も「誰にも解けない」作品にはならなくなってきたのだろうなあと思います。
 個人的にはこの作品集の様な作品で解けなくてもやられた、という爽快感が薄いのでこんな本ばかりだったら嫌ですが一冊くらいならいいのかな、とも思います。
 ただ「意外な犯人」のトリックはもっと以前に類型トリックを読んでいた気がして簡単にわかりましたしこの本の中ではおとなしい印象です。「伊園家」は悪ノリしすぎて不快でした。

No.63 7点 simo10
(2010/02/22 22:13登録)
-ネタばれ含みます-

第一話を見て、これは推理クイズ物だなと割り切ることで楽しめました。
「ぼうぼう」には脱帽でした。
犬は確か色盲だったよなと思い、さてはこれは「水車館」の二番煎じだなと思い至り解決編を読むと、とどめを刺すシーンにあの『』があるじゃないかと突っ込まれる…。作中の綾辻氏と正に同じリアクションになってしまいました。
「どんどん」では騙されたが「ぼうぼう」ではそうはいかないぞという意気込み、思考パターン、真相を知ったときのリアクション等、完全に術中にハマったと言ったところです。
前二作が良すぎて、残り三作は騙しのインパクトがイマイチだったかな。伊園家は笑えたけど。
綾辻氏がこういう作品を書いたのが意外ということで評価しますが、こういうのに高めの評価をするのもこれっきりです。

No.62 6点 E-BANKER
(2009/12/25 23:51登録)
軽~い雰囲気の短編集。
読んだ後脱力するような作品でした。
表題作と「ぼうぼう森・・・」は、まぁ面白い趣向でしょうね。ただ、後者の方はいくら伏線はあったとはいえ、ちょっとズルイような気はしましたが・・・
問題作!「伊園家・・・」は設定だけは面白いですが、どうですかねぇ・・・ 浮気相手と気だるい時間を過ごすマス○さんなんてあまり想像したくないですけど・・・
それにしても、リンタローさん、これ以上悩まないようにしてください!

No.61 7点 江守森江
(2009/12/14 00:05登録)
表題作を初出時(アンソロジー)に読んでいた為に叙述系バカミスの短編集だと放置していた。
実際は、作者が本格ミステリを書く苦悩をパロディにした連作短編集で、5編中4編に読者挑戦が付された本格フーダニット作品集だった。
叙述やバカミス的騙しも、本格ミステリの巨匠達(鮎川・高木)のフーダニットに特化した傑作でも使用されているので問題ないと思う。
バカミス的結論に至る解答編だが、伏線を見事に回収しながら叙述をロジカルかつネチっこく紐解いて素晴らしい!
人間が描けていない、動機に納得出来ない、リアリティがない等、デビュー当時に散々貶された新本格だが、私的に娯楽として本格ミステリに特化したなら上記要素は必要ないと考えている。
上記要素を削ぎ落とし「本格ミステリは娯楽」を体現し嗜好のド真ん中なので本来なら満点(8点)
しかし、全編叙述傾向が同じな為、フーダニットとして弱さを生じているので減点(-1点)した。
※余談
結構目にする第五話「意外な犯人」のトリックだが、最初はこの作品(ドラマの方)だったのだろうか?

No.60 2点 あびびび
(2009/09/03 22:17登録)
こんな設定がありか、なしかに分かれる本。

自分はなしの方。とても情景が思い浮かばない。
それだけ、視野が狭いのかなとも自嘲。

No.59 7点 テレキャス
(2009/07/28 19:14登録)
こう言う作品に【叙述トリック】と言ってしまうのはネタバレになるのでレビュワーの方はなるべく使わないように気をつけていることでしょう。
でもあえて言っちゃいます。この作品は全編叙述トリックが施された短編であると。
私はなぞなぞを解くような感覚で気楽に読みました。
アンフェアだの、分かりっこないなんて言われてるけど肩の力を抜いて考えると意外と答えが簡単に分かったりします。
綾辻行人の遊び心と苦悩が伝わってくる意欲作。

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