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ミステリの祭典

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頼子のために
法月綸太郎シリーズ

作家 法月綸太郎
出版日1990年06月
平均点6.92点
書評数71人

No.31 6点 おしょわ
(2008/05/05 22:49登録)
確かに悪くないですが、別に法月綸太郎である必要はないし、そうじゃなかった方が良かった気がする。

No.30 6点 itokin
(2008/03/31 18:40登録)
初めての法月作品だが無難にまとまって書かれているという印象をぬぐえない。途中で犯人もわかってしまったし全体の盛り上がりも感動も今ひとつというところか。

No.29 6点 マニア
(2008/03/10 00:31登録)
後味の悪さは五指に入る。自分としては最後の綸太郎の行動にはやっぱり賛成しかねるかな。しかし、それがなければこの物語が成立しないのも事実。それら全てがあってのラストの戦慄だと思う。「頼子のために」って題名も、読み終わったあとには哀しさしか残らない。

登場人物が結構画一化されてたのが残念だった。ロック少年には、もっとロックしてほしかったな(笑)個性がない感じ。

No.28 10点 Tetchy
(2008/02/18 23:12登録)
前3作でもやもやしていた割り切れない何かがこの作品でパッと眼の前から消え去った感じがした。
この作品がなければ、法月綸太郎は、新本格ムーヴメントの荒波に呑まれてそのまま、浮上せず、終わってしまっただろう。
この作品があったからこそ、新本格の旗手の1人として並び称されるようになったのだと思う。
みなさんの云う、あの後味の悪い最後が自分は好きである。
結局、何が恐ろしいのかというのをまざまざと見せつけてくれたからだ。
この作品がきっかけでロス・マクドナルドの諸作にも手を出すことになった。
しかし、その後の法月綸太郎を悩める探偵にした諸悪の根源のような作品でもあるのだが・・・。

No.27 8点 いけお
(2007/10/10 12:07登録)
かなりだまされた。
初めてこの人の作品を読んだので、綸太郎の設定・位置づけは疑問だったが、完成度の高い作品だと思う。

No.26 6点 ぷねうま
(2007/09/22 11:59登録)
色んなミステリを読んで「手記は疑うもの」という観念ができていたため、ちょっとガッカリ。結局かい、って。
ストーリー展開は悪くないし、ラストの後味の悪さも割りと好き。

No.25 5点 シーマスター
(2007/07/13 22:49登録)
確かに、頼子がかわいそすぎるよね。

(ほぼネタバレ)



『誰彼』の序章でも、親のおかしな逆恨みがあったと思うけど、この人自身妙な過去があるのかな。

また綸太郎が引っ張り出されなければならない理由もムリヤリな感が大だし、政治家の抗争図なども「この状況」を作るためという作者の意図が剥き出しになってしまっている。
更に、登場人物のキャラクターが一様に中途半端な印象で、インパクトが強い事件のはずなのに(第二部以後は)何か一枚ビニールを通してストーリーを眺めさせられている気分になった・・・・のは自分だけかな。

手記を使ったトリックとしては特筆すべきほどのものではないが、ミステリ作品としては悪くない。しかし真犯人指摘の場面などは、もう少し盛り上がりがあってもよかったのではないだろうか。(「あれ、今そんなトコロだったの?」ってな感じ)
その後の真相解明とラストの底知れぬ暗さがヤマなのではあるが。

No.24 7点 spam-musubi
(2007/07/12 10:06登録)
1.頼子の側から考えると、あまりにも頼子がかわいそう。発端となった事件にしても、
  あんなの親の不注意が原因であって、子どものせいにするなんてバカ親じゃないかと。
2.ネコって飼い主のピンチに立ち上がるものでしょうか?
  うちのネコだったらきっと…(涙)
3.皆さん同様、読後感が実に悪い。

といったところを差し引いても、とても引き込まれました。
この作者の本は4冊目なのですが、一番面白かった。

No.23 6点 弓月
(2007/06/19 22:56登録)
 あの手記、普通に読んでも全然違和感無かったんですけど、言われてみれば・・・という感じでなかなか面白い。物語自体も、読めば読むほど引き込まれていく感じでなかなかよくできた作品だと思います。
 ある物が庭から出てきた時は、正直寒気がしましたよ・・
 とても楽しめたんですが、ただ一つ、結末はちょっと・・後味が悪いというか何と言うか、あまり好きではない終わり方でした。こうならざるを得ないんですかね・・

No.22 6点 vivi
(2007/06/14 02:27登録)
この事件の相を暴き立てていく綸太郎探偵。
しかし、何が変わったのでしょうか?
きっと事件の結末は同じだった・・・そう思えてなりません。
後味の悪い終わり方は読者にはもちろんショックですが、
綸太郎さんに言いたい!
それ位覚悟して事件に関わってください。

No.21 7点 T・ランタ
(2005/07/14 23:23登録)
初めて読んだ法月作品、結構印象に残るものがあります。
序盤の手記は無難な印象ですが、綸太郎の捜査の足取りはなぜかハードボイルドな印象です。依頼人を敵に回そうとする姿勢も潔いです。
しかし、このラストの後味の悪さは何なのでしょうか。『操り』という本格用語の意味は十分すぎるほどに分かりましたが、結局、なんだかんだといって一番の被害者は頼子だったのでしょう。こんな両親では仕方ありません。

No.20 8点 名無し
(2005/07/04 03:25登録)
面白い!まさにミステリーって感じ。
でも後味が悪いっす。

No.19 9点 如月雪也
(2005/06/05 08:53登録)
法月作品を人にお奨めするときは大抵これ。無難なんじゃないかと。

No.18 8点 ekleryle
(2004/11/02 09:44登録)
なかなかよかったよ。
これが愛なんだな〜と思わされました。

No.17 8点 たらいぐま
(2004/09/15 17:18登録)
構成は見事だし、意外性もあって楽しめましたが後味はかなり悪いです。
でも結末が見せる荒れ果てた感じがこの作品の魅力なのかとも思ってみたり。なんか複雑…
乾いた感じの文体や、悩みながら進む探偵のキャラクターは、こういうのには合ってるんだと思います。

No.16 7点 sophia
(2004/08/02 02:47登録)
結局この父親と母親はいつまでも男と女であって、
どちらも頼子の親にはなれなかったということでしょうかね。
母親が事故に遭って半身不随になった原因は確かに頼子にあるのでしょうが、
道路に飛び出した原動力は頼子に対する愛ではなかったのでしょうか?

No.15 8点 ギザじゅう
(2003/03/21 22:13登録)
トリッキーではないけれど、プロットの巧みさが光る美しく、またおぞましい悲劇である。
最後にあらわれる“操り”がなんともいえない。

No.14 8点 玉椿
(2003/02/12 06:00登録)
法月探偵は好きじゃないけど、この話しは好きです。
彼の本を全部読んだワケじゃないが今のところベストワン。ロックが出て来てなんだかカッコ良い。
他の作品にはない手応えを感じた。

No.13 7点 流破
(2002/07/04 15:55登録)
最後のインパクトが強くて主人公(法月倫太郎)の印象が薄く感じる。
でも問題提起がある作品は個人的にすごく好きです。
読み終わった後、30分位考えさせられました。
本のタイトルも気に入ってます。

No.12 8点 由良小三郎
(2002/01/07 19:59登録)
トリッキーな所がないけれど、非常に良い作品だとおもいました。文庫の解説者は「法月さんハードボイルドのジャンルへいらっしゃい」としきりに書いていたのですが、僕もハードボイルド系の作品が好きなので、その分野でもいい作品だとおもいます。比較的短い期間の物語で、きれみたいなものを感じました。

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