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ミステリの祭典

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密室殺人ゲーム2.0
密室殺人ゲームシリーズ

作家 歌野晶午
出版日2009年08月
平均点5.73点
書評数26人

No.26 7点 ぷちレコード
(2022/08/25 22:54登録)
ネットを介して繋がっている密室殺人愛好家が、実際に自分で密室殺人事件を起こして、その真相を同好の士に推理させるというこの小説の初期設定がそもそも本格マニアの気持ちをそそる。
このどっぷりとゲーム感覚に淫した虚構世界にあっては、解答者をより驚かせたほうが勝利となる。したがって結果的にいかに奇天烈なトリックであっても、それが意外であれば許されるのである。「いくらなんでも無理筋でしょ」と一笑に付すようなトリックこそ、この設定では至宝の輝きを放つ。
この虚構すぎる世界が、実は極めて現代的な問題をついているという意味でも考えさせられる作品。

No.25 5点 雪の日
(2022/04/01 19:42登録)
話は面白いけど、前作だけでよかったです

No.24 6点 sophia
(2021/05/08 01:52登録)
続編を作るようなものではないですね。前作との関連性が判明した中盤がピークでした。しかもこれは実質的に前作のリブートのようなものですし、各出題も前作の二番煎じです。最後どうなるのかだけを期待して読み進めましたが、またしても消化不良の終わり方でした。やはり前作だけで綺麗に完結させた方が良かったと思います。
「相当な悪魔」の犯行当日の生配信で出題者が堂々と嘘を吐いているのはいいんですかねえ。このゲームのフェア-アンフェアのラインが未だによく分からないんですよ。

No.23 7点 虫暮部
(2020/03/27 14:08登録)
 前作と比較するとそこまで素晴らしいトリックは見当たらない。「相当な悪魔」の“一番重要な部分”はグッと来た。

 「三つの閂」の箱は“凸凹があると接着がうまくいかない、作っては壊し、完成までに十一回の失敗”云々とある。この箱、うまく接着出来るかどうかは試してみないと判らないし、試してみて接着出来ちゃったものは本番ではもう再使用不可なんじゃないの?

No.22 7点 mediocrity
(2020/03/16 01:24登録)
①『次は誰が殺しますか?』
たまにはこういう、パズルみたいなのもいいですね。一軒家ではダメな理由が良かったです。
②『密室などない』
間奏にしても物足りない。
③『切り裂きジャック30分の孤独』
えげつない。よくこんなこと考え付くなあ。
④『相当な悪魔』
自分も殺人現場は京都駅近くだと思いました。真相は、前作に似たようなのがあったからあまり驚けなかったけど、これ単体ならレベルは高いのではないでしょうか。
⑤『三つの閂』
推理クイズとしてならいい問題だと思います。
⑥『密室よ、さらば』
オチは好みでないが、推理合戦自体は楽しかった。

中盤まで、前作との関連性がどうなっているのかを楽しみにしていましたが、意外と普通でちょっとガッカリ。しかし短編集としては前作に及ばないものの、まだ標準以上だと感じたので7点で。

No.21 6点 パメル
(2020/02/24 09:59登録)
前作の続編ということもあり、当然ながら構成もほぼ同じで、推理マニアたちが実際に殺人を犯し、それをネット上で問題を出し合い、解き明かすという推理合戦のような設定。
六編からなる連作短編集。その中で面白かったと思った2作品の感想を。

「切り裂きジャック三十分の孤独」・・・とても気持ちの悪いトリックだが、独創的でこの発想には正直驚いた。バカトリックに近いが、現実的にも可能に感じ好印象。また、単なる猟奇的な演出に思わせておいて、トリックと密接に結び付いているところも良く出来ている。
「相当な悪魔」・・・人間関係が引き起こすドラマさえもトリックに転用してしまう邪悪なトリックが見事。

No.20 7点 ミステリ初心者
(2018/10/05 19:19登録)
ネタバレをしています。

 長い停電のときに読んだためか(多分関係ない)やたら面白く感じました。 

 前作もそうでしたが、ザンギャ君の殺人が面白かったです。被害者の娘が脈を確かめるところまでいったので、結構きわどいと思いますがw
 次に、コロンボの問題も面白かったです。普段、密室殺人と見せかけての自殺は嫌いな私ですが、設定が生きていてよかったです。ただ、殺す対象を顔写真付きで予告や、コロンボの受け答えが一方通行(コロンボのキャラがミスリード?)なことから、自殺であることがうすうす予想できてしまいました。土嚢がどうとか、細かい点は一切わかりませんが。
 頭狂人のアリバイトリックは、なぜか前作も今作も気づいてしまいまた。なんとなく映像を使わせたこと、被害者をコントロールできる立場の人間が犯人であることなど。
 aXe?の問題は、自分にはよくわかりませんでしたw
 教授の癒し系問題の発展型問題を頭狂人が出していましたが、どっかでみたことあるな~と思ったら、近いものを同作者が書いていましたね。

 そういえば、前作頭狂人は自爆して死んだぽいですが、他人を巻き込んでしまっていますね。直接爆弾を取り除こうとしたのでしょうか?
 あと、前作教授は死んでいない…?ので、最後のページは教授なのでしょうか??

No.19 3点 ねここねこ男爵
(2018/02/26 10:51登録)
それなりに面白い話と、なんだこりゃという話が混在していて、トータルでこの点数くらい。

これは推測だが、この本で用いられているトリックはおそらく作者が通常の作品で使用しようとしたが欠点が多すぎたり状況が限定されるためお蔵入りになったものを、本作のようにバレても構わない、ただし警察にバレることは何故か無いという特殊な設定にして廃品利用したものと思われる。ゆえに個々のクオリティは低め。昔あった推理トリッククイズに小説がくっついているイメージ。

作中で矛盾のない推理がなされたときに「う〜ん、それも正解!」としてフェアさをアピールしてはいるのだが、そもそも複数解釈が可能故にボツにしたトリックのクセになんだそりゃという言い訳めいたものを感じてしまう。

No.18 5点 CHABI
(2015/04/11 00:08登録)
前作は未読です。
恐い世界観でした。
最後に、姿が見えないが故の大きなオチがあるものと期待していましたが・・・。

No.17 5点 E-BANKER
(2013/07/10 21:46登録)
前作「密室殺人ゲーム王手飛車取り」に続く、連作短編集第二弾。
第10回の「本格ミステリ大賞」受賞作(作者としては、「葉桜の季節に君を想うということ」に続き二回目となる)。
「頭狂人」「ザンギャ君」「伴道全教授」「aXe」「044APD」というハンドルネームを持つ四人が今回も登場。

①「次は誰が殺しますか」=まるで五人の殺人ゲームを真似たかのような殺人事件が発生する。本当に「真似」なのか? 不測の事態に戸惑う四名のメンバーと冷静沈着な一名・・・。
②「密室などない」=前作と同様、伴道全教授がお贈りする“脱力系(癒し系)密室殺人事件”が本編。今回も脱力系というか、無理矢理つくった密室・・・。
③「切り裂きジャック30分の孤独」=「ザンギャ君」出題の密室殺人に関する問題。現場に一箇所だけの出入り口は、鍵で施錠されているわけではなく、バラバラにされた被害者の両脚がバリケードのように犯人が現場から出るのを拒んでいる・・・というのが謎の中核。要は「出られない」密室なのだが・・・やっぱり解き明かしたのはあの人物。
④「相当な悪魔」=今回は「頭狂人」がお贈りするかなりハードな問題。アリバイ崩しがメインとなるのだが、東京~横浜・綱島~大阪間の移動について、新幹線や航空機の時刻表を横にアリバイが語られるなんて、中盤までは今までの本作とは異なる肌合いだったが・・・終盤は相当ハードっていうか、ここまで「凝るか?」っていう真相だな。でもまぁ、これは騙された。
⑤「三つの閂」=これはズバリ物理トリックを使った「雪密室」が扱われた問題。被害者を収容する(?)専用の箱が雪の現場に残されていた訳なのだが、要はこの「箱」の仕掛けが分かるかどうか。これは推理クイズっぽい。
⑥「密室よ、さらば」=いよいよ真打ち「044APD」が出題するのが本編。密室&アリバイの両トリックが複雑に絡み合い、容易には真相に近付けない。出題者以外の四人がタッグを組み、真相究明のための調査&ディスカッションを行うが、真相はかなり意外な方向に・・・。でも、このオチはどうかな?? ちょっと納得できず。
⑦「そして扉が開かれた」=ボーナストラックっていうか、全体のオチ。

以上6編+α
ハンドルネームこそ前作と同一だが、中身は全員入れ替わっているという趣向(それぞれの性格なんかは、前作を踏まえているが)。
それぞれが実際に起こした殺人事件を出題者以外のメンバーがコンペ式で解き明かすという趣向も不変。
そして、結局「044APD」がいつも真の探偵役となって、真相を暴くというプロットも同様。

ただ、他の多くの方が書評で書かれているとおり、前作のパフォーマンスと比較するとやや落ちたかなという感想になってしまう。
要はネタ切れというか、良質なネタは前作で出し尽くしましたということなのだろう。
個人的には、前作読了からかなり経過してしまったので、その点ちょっと後悔。
未読の方は、あまり日を開けず続けて読むほうがベターかな。

No.16 7点 yoneppi
(2012/09/27 22:15登録)
前作を読んでから1年以上経っているが、第2弾は前作以上に楽しめた気がする。次も読んでみる。

No.15 6点 simo10
(2012/08/31 23:12登録)
--ネタばれ含みます--

密室殺人ゲームシリーズ第二弾。二冠を達成したとのことで期待していたため、ノベルズ版を我慢し、文庫化を待ちました。
内容はある意味まさかの前作そのまんま。この点は全体的に評価が下がる要素になりやすいと思いますが、久々にこのシリーズを読んだ私にとってはちょっと嬉しい。当然、前作が嫌いな方にはオススメできません。
別の評価の分かれ目としては、登場人物が全て前作から入れ替わっている点かな。入れ替わっていたことがちょっと残念で、自分は前作の登場人物達に愛着を感じていたことに気付かされました。
トリックの評価としては、ちょっと強引だけど「切り裂きジャック」がインパクトがあったかな。前作に続きザンギャ君はインパクトのあるトリックを披露してくれます。その他のトリックはどれも前作に比べるとイマイチでした。ただし、各出題者のトリックが前作の出題者のそれと性格が似ているのは面白いとは思いました。そのせいで044APDのトリックはタイトルを見ただけで予想がついてしまい、無駄に長く感じました。
総括すると、面白くはあったけど、決して前作を超えるものとは思えませんでした(ダブル受賞作品という期待値を差し引いても)。実際、王手飛車取りを再読してみたが、やはりこちらのほうが面白かった。

No.14 6点 HORNET
(2012/06/03 18:58登録)
 1作目は設定自体の衝撃、面白さがあったので、同程度の内容であれば必然的に本作は評価が下がってしまう。しかも、こういうものの常かどうかはわからないが、知らず知らずのうちに「初代メンバー」に愛着を抱いてしまっている。
 最後の話は作者なりに工夫されたものと思い、確かに面白かったが、これもやはり前作のラストのほうに軍配。
 どうしても比較して評価してしまうためこうなるが、「マニアックス」もいつか読みたいと思っているので、本シリーズ自体は好きであることは変わらない。

No.13 5点 いけお
(2011/05/11 09:51登録)
普通の短編集になってしまった。

No.12 5点 ムラ
(2011/05/10 19:31登録)
前作の設定を引き継いだ作品。
王手のときよりも一つ一つの謎の濃さは深まっているのかな。
短編的な謎をみんなで解く形になっているので、今回もすらすらと読む事が出来楽しかった。
ただストーリーとしてのオチは前作よりも低いかなぁ。前作も投げっぱなしに見えたオチがさらに投げっぱなしに感じたし。
ザンギャくんとアクスの漫才が先代ほど切れ味がなかったのがなお残念。というか前作に比べてキャラが若干薄い。これはワザとかもしれんが。
でも頭狂人が「本当に好きなら殺さない」って何度も言うのは、殺人衝動の弱さは所詮偽者って位置づけなのかなぁ。とにかく三部作という事なので次回に期待。
余談だが、SOWはグロが苦手だが謎が面白いということなので、頑張って3までは見た。1,2はオチが楽しめたが、3はただなんとなくグロくしとけって感じで肩すかしであった。それ以降はもう見て無い。この本もそうならないように祈りたい。

No.11 6点 haruka
(2011/04/29 19:43登録)
前作ほどの衝撃はないが、楽しめた。

No.10 7点 3880403
(2011/04/03 23:25登録)
気になっていた前作の続きも読めたし、
今回のゲームのトリックもびっくりするもので良かった。
次作のマニアックス?も期待したい。

No.9 5点 yoshi
(2011/01/21 03:20登録)
前作のキャラは全員好きだったが、こちらのキャラには何故か嫌悪感を抱いてしまった。トリックも前作よりは数段落ちると思う。
これだったら『Another』 か『花窗玻璃』に(この年の)本格ミステリ大賞を取ってもらいたかった。

No.8 5点 VOLKS
(2010/09/11 21:44登録)
皆さん書かれていますが・・・

うーん、やっぱり前作の方が良かったなー、っていうか、前作のラストが解明されて、で、えー、なんでこーゆー設定にして続編にしちゃうかなー、っていうか・・・悶々。
前作のあり得ない(あってはならない)設定とキャラが好きだっただけに、残念。

No.7 5点 江守森江
(2010/07/25 02:24登録)
一編一編のトリックはボツネタの寄せ集めでも、全体的には斬新だった前作を微妙にスライドさせた作品で、それを上手いと感じるか、変わり映えしないと感じるかで評価が割れる。
私的には(書かれるか微妙な)シリーズの次作次第だが、前作程の斬新さを感じなかった印象で採点した。
※余談
[馬券オヤジ視点での作品評価方法の模索]
近年の競走馬はレース毎にレーティングされ、それを比較する事で年度レベルもわかる(同じダービー馬でも明らかにレベル差がある)
ミステリ評価も専門機関(作家・出版社としがらみの無い事が大前提)でレーティングすれば年度レベルもハッキリするし、読者の指針になると思っている。
この作品が「本格ミステリ大賞」を受賞したがレーティング格付けしていれば、昨年は年度レベルが低かった事も丸解りだったと思う。
ランキングだと大勢に読まれる人気作家が作品レベルに関係なく有利過ぎる欠陥がある。

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