十角館の殺人 館シリーズ |
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作家 | 綾辻行人 |
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出版日 | 1987年08月 |
平均点 | 7.92点 |
書評数 | 279人 |
No.199 | 6点 | E-BANKER | |
(2009/09/03 22:47登録) 「館」シリーズ第1作というよりも、「新本格」というミステリーの一大ムーブメントの端緒となった記念すべき作品。 現代日本のミステリー界にとっても、重要な作品という位置付けでしょう。 今回、新装版で久々に再読。 ~十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリー研究会の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて、学生たちを襲う連続殺人の魔の手。ミステリー史上最大級の、驚愕の結末を読者が待ち受ける。1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作~ 本作の評価なんて「今さら」なのでしょうが・・・ 個人的には、世間的な評判ほどの評価はしていないといういのが本音。(もちろん、歴史的な価値については別にして) 確かに、ラストの衝撃(例の人物のセリフですよね)については、「驚愕」という形容詞がピッタリかとは思うし、処女作とは思えないほど練られたプロットなのは間違いないところでしょう。 ただねぇ、「いかにも」という感じで呈示された「十角館」が、トリックに何の関係もなかったり、「動機」の件はいくらなんでも不自然。 (それだけの事件が過去に起こっていたなら、普通気付くだろ!) 「館」シリーズでいうなら、個人的には「時計館」の方が何倍も面白かったし、評価すべき作品だという気がします。 というわけで、あくまでも平均点というのが、本作に対する評価になってしまいますね。 (「エラリイ」や「ポオ」なんていうニックネーム、恥ずかしいだろ!) |
No.198 | 9点 | 給食番長 | |
(2009/08/30 01:19登録) 凄いですね。 この採点数でこの平均点とは。 是非映像化してもらいたいですね。 合宿中、自室以外ではお面をつけなくてはいけないというルールで。 |
No.197 | 6点 | abc1 | |
(2009/07/21 13:29登録) 傑作! とは思いますが、 名作! とまでは思いませんでした。 だって『そして誰もいなくなった』のモロ焼き直しなんですもの。 |
No.196 | 9点 | isurrender | |
(2009/07/21 13:18登録) 非常にバカな作品ではありますが、 それでも楽しめる |
No.195 | 8点 | nishis2rp | |
(2009/07/16 11:35登録) 途中までは退屈だったが、最後の2人になってからは、目の覚め、しばらくわけがわからなくなり、そして「えーっ」というような展開が印象的。 ただ、建物や足跡、秘密の通路等の謎が、メイントリックに対して大きな影響が無いのが残念。 |
No.194 | 8点 | 臣 | |
(2009/07/10 12:13登録) 某名作を超えようとするあまり、本格要素(作中の図面や探偵の推理、アリバイ工作など)を取り入れすぎた感がある。ミスリード目的のものもあるけど、やりすぎ。作者の勇み足?また、ストーリーからして本土編は必要なんだけど、それを挿入することで『そして』ほどのサスペンスフルな雰囲気は出ていない。 それから、本格要素が多くなると、その解決編を十分に開示しなくてはいけないが、その量が多すぎるとサスペンスの雰囲気がくずれてしまうし、少なすぎると動機が弱いとか、批判を浴びてしまう。本作はそれを適量にした結果、中途半端になってしまっている。 それに、挑戦、オマージュ、翻案という言葉にだまされそうだけど、結局は真似。ストーリーが違っていても、孤島CC、見立てという枠組みを取り入れてしまえば、それはやはりモノマネでしかない。 というわけで、絶対に『そして』は超えられませんね。 と、批判しましたが、実は15年ぶりの再読で大きな収穫を得ました。『十角館』って、こんなよくできたミステリだったんですね。あの台詞には度肝を抜かれるし(既読なのに覚えてなかったのか!)、その他、傍点の使い方など、会話文、地の文ともに巧いですね(傍点は少しくどいかな)。初読時は、なんて古めかしいテーマなんだと馬鹿にしていたせいか、真剣に読まなかったようです。 若干20数歳で本作を書いた綾辻氏の才能には感服しました。 |
No.193 | 10点 | 鷹 | |
(2009/07/06 23:43登録) あの「一言」で、何ページも元に戻って読み返した記憶があります。 |
No.192 | 8点 | okutetsu | |
(2009/07/01 03:46登録) 著者の代名詞ともいえるどんでん返しは処女作から健在。 これだけ見事にひっくり返した作品は他にもないと思う。 反面あっさりしてる上に最後が消化不良だったのでこの点数です。 |
No.191 | 9点 | メルカトル | |
(2009/06/17 22:26登録) 犯人の意外性は素晴らしい。 ラストが少々、あっけないというか、物足りない気がする。 |
No.190 | 10点 | varu | |
(2009/06/07 03:20登録) やられた。 |
No.189 | 8点 | simo10 | |
(2009/06/05 23:18登録) 十数年前に初めて読んだ時は、「十角館」という名称の割にちんけなコテージでがっかりしたこと、「エラリィ」や「アガサ」など読むだけで恥ずかしくなるようなあだ名の呼び合い等で気分が萎えたせいか、あの一行を見ても「ふうん」と思っただけで、評価は低かったです。 十角館の名称や構造を全く活かしてない点が一番がっかりでした。 しかし先入観もなく、「あだ名」の免疫もできている状態で久しぶりに見てみると、とても良く出来ている作品だと関心しました。 二回目とか久しぶりに読むと面白い作品なのかもしれません。 |
No.188 | 10点 | 結奈 | |
(2009/05/19 14:47登録) 真相に辿り着くまでは、少々、退屈に思う部分もあり、 気を抜きかけた所でのあの一文。 それまでの違和感や退屈など見事に全て吹き飛びました。 ミステリーを読み始めて三冊目の本だったので、 予備知識も免疫もなく、綺麗に騙される事ができ、本当に良かったです。 |
No.187 | 10点 | 燕麦細胞 | |
(2009/05/06 13:04登録) 不毛の楽園 |
No.186 | 8点 | 測量ボ-イ | |
(2009/05/04 10:47登録) 初読時は「ああ、成程」くらいにしか思いませんでしたが、 再読して良さが判ってきた作品。 でも後年の氏の作品を見ていると、こういうのが氏の得意 分野なのですね。 |
No.185 | 9点 | E | |
(2009/03/12 23:57登録) 犯人の名前が出た瞬間、読み進めるより先に速攻で読んできたの頁を捲り返した。 |
No.184 | 8点 | だい様 | |
(2009/03/09 21:36登録) 館シリーズ第1弾 スピード感もありおもしろい! なんといっても犯人の明かし方が秀逸。 |
No.183 | 10点 | G | |
(2009/03/05 13:59登録) 本当に面白かった。 ぜひ皆に読んでほしい。 |
No.182 | 8点 | nobiinu | |
(2009/03/03 20:54登録) ミステリにはまるきっかけを作ってくれた作品。意外な犯人にはびっくり。「十角館の殺人」って題名からしてトリックだったように思う。 キャラクターも個性があって好きだったが、大学のサークルに所属し、その仲でも特に仲の良いメンバーが集まっている割には会話がギクシャクしすぎな印象を受けた。こんなメンバーで孤島の館に合宿なんか行くか? できれば島田潔の推理が見たかった。「そして誰もいなくなった」を意識してあのような終わり方をしたのだろうが、いまいちすっきりしなかった。 それでも、総合的には大満足。上の意見にしたって粗捜しに過ぎない。「あの一行」の衝撃は細かい不満など全て吹っ飛ばしてくれた。 |
No.181 | 10点 | にゃんぴぃ | |
(2009/02/16 23:02登録) 初めて綾辻氏の作品に出会えたのが「十角館の殺人」でほんとに良かったと思いました。 ミステリーがこんなに面白いと思えた作品でもあります。 いつしか館シリーズの虜になってしまいました |
No.180 | 8点 | touko | |
(2009/01/31 00:08登録) 昔、読んだはずなのですが、内容をすっかり忘れていたので、図書館で見つけた新装改訂版を読み直してみました。 読んでいくうちに動機や犯人は思い出し、それがわかっているのにも関わらず、細かいトリックは忘れていたので、で、どうやったんだっけ? などと考え込んでしまいました。それだけ見破りにくいってことなんでしょうね。 館も人間関係も構成も実にシンプルかつフェアなのに、よく出来ていると思います。 |