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ミステリの祭典

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まほろ市の殺人 夏
夏に散る花

作家 我孫子武丸
出版日2002年06月
平均点6.71点
書評数28人

No.28 7点 虫暮部
(2022/08/18 13:21登録)
 檻のような肉体と歪んだ心。今だとポリコレ的にまずいんじゃないの? でも書くべきだと思ったら書くべきだね。
 疎いので良く判らないが、ちゃんと恋愛小説になっていると思う。それともディープな読者から見たら、こんなベタな口説き文句はなってない、のだろうか。

No.27 4点 ボナンザ
(2021/06/23 12:48登録)
既に我孫子の切れ味に衰えが見られる。長さの制約があったからかもしれないが、ミステリ面よりお涙頂戴を優先した感が否めず。

No.26 3点 レッドキング
(2021/03/23 14:04登録)
架空都市「まほろ市」お題シリーズ「夏の巻」 双子ネタを半ひねりしたミステリアスホラーファンタジー。犯人が出所して、主人公に再会し・・もう一ひねりしていれば・・ホラーファンタジックミステリになれた(かな)。

No.25 7点 測量ボ-イ
(2018/04/07 11:55登録)
(ややネタばれ)

本サイトであまり評判が良くないシリ-ズ。
この「夏」編のみ未読でしたが、これは良かったですよ。
使い古された双子トリックですが、見せ方次第でまだまだその引き出し
はあるのかと感じました。伏線の張り方も良かったです。
このシリ-ズではベストの作品かと思います。

No.24 5点 風桜青紫
(2016/07/17 14:42登録)
サプライズうんぬんより、我孫子は演出が下手だなあ、と改めて感じた。この話の一番の面白味は、主人公が犯人のアリバイを作り出してしまうってところだろうに、そこらへんの後味の悪さがいまいち伝わってこない。中編という制約もあったから仕方ないのかもしれんけど……この作者はトリックメイキングに関しては天才的なのに、ストーリー作りのほうがいまいちぎこちないなあ、という印象だった。

No.23 5点 いいちこ
(2016/07/11 20:31登録)
当代を代表する一流の作家を揃えながら、あまりにも冴えない作品ばかりの本シリーズ。
本作に関しては、相応の完成度に達しているものの、前半時点で真相をある程度予見できるため、サプライズの演出としては減点

No.22 6点 HORNET
(2016/02/07 13:59登録)
 「まほろ市の殺人」シリーズ・春「無節操な死人」から、この「夏」へ。倉知氏の軽いタッチの作品から一転する。その反動もあったからか、ミステリとしてしっかりしている印象が強かった。
 双子等、姉妹関係が出てくる時点でトリックはそこにあることは感付くのだが、予想を超えた結末だったので素直に面白かった。ただ、姉妹要素に+αされる要素の方が、(本当にそういうのがあるのか知らないけど)ちょっと現実離れしている感じがして、それは予想できないでしょ、とも思ったが。
 双子ネタにもまだまだ余地はあるのだな、と感心させられた。

No.21 5点 メルカトル
(2014/02/09 22:25登録)
再読です。
なんだか全体的にトーンが暗いねえ。
私は恋愛小説も嫌いではないし、こういった雰囲気の作品も悪いとは思わないが、やや私には合わなかった気がする。
出だしは折原一の世界を彷彿とさせるものがあり、良い感じでスタートするも、最後までそのままうまくゴールできなかったきらいがあるのが残念である。
このトリックというか仕掛けは、多くの読者が驚愕の声を上げたのかもしれないが、私にとってはなるほど程度にしか感じられなかったし、それほど驚かなかった。まあよく考えられてはいるし、決して記述に矛盾点はないので、フェアプレイの精神は大いに買えるとは思うけどね。
だけど、こんなに多くの人が高得点を与えるような作品ではないと私は考えている。それはやはり私がミステリファンとして、色んな意味でマイノリティに属しているせいなのかもしれない。

No.20 8点 misty2
(2012/11/03 17:41登録)
随分、投稿に間が空いてしまった。

夏のとある北海道出張の御供にとチョイス。
スーツの内ポケットに入る薄さが一番の理由。
間が空いてしまった為、内容はすっかり忘れてしまったが、
とにかく楽しく拝読させていただいた。
当作品が初の我孫子先生で、早速他の作品を購入した記憶がある。

No.19 6点 こう
(2012/03/25 23:05登録)
 この枚数、値段のコンセプトの中でしっかりしたミステリで非常に好感が持てました。有栖川氏の冬が不満だったため10年近く手に取りませんでしたが読んで良かったです。
 トリックは我孫子作品ということで想像しやすい所もありますが不満はありません。 

No.18 7点 蟷螂の斧
(2012/03/02 16:56登録)
真相は非常に面白かった。ただ短編(中編?)なのが残念で、長編で読みたいと思いました。前半は、乾くるみ氏の「イ二・ラブ」「セカンド・ラブ」的な感じの話で、私の我孫子武丸氏に対するイメージとは違っていましたが、後半は氏らしい結末を用意してくれています。

No.17 9点 itokin
(2011/01/05 20:54登録)
いやこれは予想外に良かった。それぞれの揺れ動く気持ちがうまく表現されている。最期の主人公の気持ちがうれしく救われた。

No.16 8点 まさむね
(2010/12/14 22:50登録)
これは相当に良質の中編。素晴らしい。
もっと長くても…という希望も正直ありますが,これくらいの長さだからこそサクッと騙されたような気がします。(まあ,騙されやすい…というか騙されたい読者ではありますが。)
この長さでの,後半のタタミ掛け具合や切なさの醸し出し具合は,ホントに賞賛に値します。やっぱり,この作者は「この種」の作品で輝くなぁ。
コストパフォーマンスも高いし,どんどん人に薦めたくなる作品ですね。

No.15 6点
(2010/11/12 13:22登録)
先の展開が気になってあっという間に読めました。抜群のストーリーテリングです。ホラー的な味付けは悪くはありませんが、結末にはやや不満が残りました。

それよりも驚いたのは、前半のある箇所で読み間違い(勘違い)をしていて、その勘違いが真相に似ていたこと。その箇所を読み返してみると特にミスリードとかいうものではなく、たんに正確に読んでいなかっただけでした。作者の潜在意識が伝わってきたのでしょうか。

No.14 7点 こみめたる
(2009/12/21 13:27登録)
「まほろ市の殺人」の中では、この作品だけが唯一、読後に文句を言わずに済んだ作品でした。
途中からなんとなくトリックがわかってしまいましたが、それでも十分楽しめました。
長編ではないため読み応え不足な感じは否めませんが、この枚数で書ける作品として上手く設定されているなと思います。(他の季節は設定やトリック等が無茶苦茶・・・)

No.13 8点 シュウ
(2008/10/12 00:10登録)
全く期待しないで読んだのですがこれは面白かった。これで長編だったら10点付けたかもしれない。
それにしてもこの主人公モテモテでうらやましいなあ。あの友達で乱歩の某作品を思い出しました。

No.12 7点 なの
(2007/11/14 17:46登録)
他の季節が酷い中、それなりにまとまってて好印象。
単品で見たら6点って所ですが、相対的に1点プラスの7点。
ただ友人の扱いはどうかなぁ?

No.11 7点 vivi
(2007/06/05 02:26登録)
「まほろ市」のシリーズの中では、一番良かったかも。
このシリーズ全体に言えることですが、紙面が限定されすぎ。
舞台も設定も制約がありすぎて、作品に不自然が・・・
でも、その中でこの作品は健闘した方なんじゃないかな。
救いがあるようで狂気を含んだエンディングは秀逸です。

No.10 7点 Platonic Pimp
(2004/10/15 14:37登録)
怪しい物語ですねえ。この人はこれとか殺戮に至る病とか
怪しいストーリーを書かすと味が出ますなあ。
主人公下心ありすぎ。

No.9 9点 SD
(2004/07/17 06:31登録)
ネタはあまり凝ったものではないですが、良い意味で読者を強引に騙そうという部分が感じられず、まとまりがあってすごく良い作品だと思います。誰にでもすすめられる作品。

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