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ミステリの祭典

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過ぎ行く風はみどり色
猫丸先輩シリーズ

作家 倉知淳
出版日1995年06月
平均点7.67点
書評数45人

No.25 8点 isurrender
(2012/04/29 16:15登録)
予想以上に良かったです

ややネタバレになりますが、
叙述がどう事件に結びつくか、面白かったです
解決編で明らかにされていった伏線も素晴らしかったと思います
ただ、若干猫丸先輩自身が述べているように、ご都合主義的部分を感じるのが残念ですね

No.24 5点 ある
(2012/01/26 00:53登録)
「星降り‥」に続いて読みました。
作者の爽やかな文章が悲惨な事件をそう感じさせない不思議な魅力がある小説でした。
探偵役の猫丸先輩や,小説ならでは‥なトリック?は好みなのですが,小説中に語られるように,幸運に支えられた犯罪である点が少し。

No.23 9点 蟷螂の斧
(2011/10/08 09:17登録)
まず題名がいいですネ。倉知作品は、「星降り・・・」に続く2作品目ですが、独特の作風でほのぼの感があります。メイントリックは、何かおかしいなと思いつつ読んでいましたが、なるほどそう来たかと完全に騙されました。

No.22 8点 makomako
(2010/02/11 15:37登録)
 きちんとした推理がありトリックもちゃんとしている。人物もそれなりに描いてあるしロマンチックなところにも過不足ない。猫丸先輩はあまり好きな探偵ではないが、でも嫌いでもない。霊媒やそれを暴こうとする超常現象の研究者など怪しげな人物も登場しなかなか面白い。読後感も悪くない。
 要するによく出来た推理小説なのだと思う。今まで読んだ倉知淳の小説の中で一番よかった。なのに満点でないのはすべてに平均点以上といった優等生的なところでインパクトに少しかける気がするからかな。

No.21 7点 測量ボ-イ
(2010/01/22 20:18登録)
他の方の意見と同様、なかなか楽しめた作品です。
読後の爽快感も良いですね。
犯人は想定の範囲内というか、僕にとっては意外
な部分もありました(ネタばれになるので、詳細
は書きません)。

採点は8点でも良いのですが、メイントリックが
うまいとは思いつつもややアンフェアというか、
推理困難?な感がするので、マイナス1点。

No.20 8点 あびびび
(2009/11/13 15:36登録)
これはまちがいなくミステリですよ…最後までこの流れ。
ある程度犯人は絞り込めたが、その内容までは分からなかった。
旅行の友に読んだら最高だろうと思う。

No.19 7点 こう
(2009/11/09 01:00登録)
 見せ場のトリックは既読感があるものでさほど驚きはありませんでしたが読み心地の良い作品を読ませてもらった感じがして満足です。
 ただ個人的には少し長いかなと思いました。

No.18 7点 いけお
(2009/11/02 08:23登録)
メインを除くとトリックはいまいちだが論理的な解決なので良い。
読後感を良くする一因になっているその後の関係者のほどよい描写にも好感。
全体のテンポはやや悪い。

No.17 7点 touko
(2009/07/09 22:39登録)
陰惨な設定なのに、読後感のよさは特筆もの。
なんというかバランスがいいですね。
猫丸先輩の主人公への痛罵の数々と発掘が意味なかった際のバガヤロ様!(いがらしみきを?)に笑えたりと、ユーモラスなところもよかったです。

他のことはともかく、ちょっと、各登場人物の視点の切り替え時の記述バランスが悪かった気がします。そこまでトリックバレを恐れなくても、ストーリーテーリングの巧みさで楽しませてくれる作品だと思うので、惜しい気がしました。

No.16 8点 白い風
(2009/06/05 20:25登録)
登場人物もそんなに多くないし、まずは読み易いです。
また、主人公・成一と従妹の佐枝子の2つの目線で書かれた作風も面白いです。
犯人はなんとなく想像は付いたけど、アリバイ等が全く推理できなかった…。
しかし、まさかのどんでん返し!
少しアンフェア感も無いことはないけど、これがミステリだからね。
エンディングも私好み。
だから、高い評価を付けました。

No.15 7点 江守森江
(2009/05/22 15:33登録)
猫丸先輩シリーズに外れ無し。
長編は唯一これだけだから大切な作品。
降霊会のくだりは泡坂作品の雰囲気。
作品の肝であるトリックは、緑でなく「みどり」と平仮名表記なタイトルに滲ませている。
まさに「みどりの風」に吹かれた読後感。

No.14 8点 結奈
(2009/05/19 15:31登録)
真相を提示された時、
正直、「えっ?」と素直に驚けた気持ちと、「これはアリなのかな~」という疑念が同時に入り交じりはしましたが、
全体的に楽しめましたし、優しい気持ちにもなれ、読後感も良かったので、
少し甘めの8点としておきます。

No.13 10点 りんちゃみ先輩
(2008/11/29 08:41登録)
登場人物に怪しい人がいない、なのに殺人事件が起きる。(多くの推理小説は登場人物全員が怪しいのに)爽やかな文章故だろう。トリックもすばらしい、すっかり騙された。猫丸先輩にもはまった。倉知淳のファンになった。

No.12 8点 ロビン
(2008/10/06 19:44登録)
物語の構成上、「もしや……」と身構えていたが、その真相は自分の予想の範囲を上回るものだった。
多少強引だが、破綻のない論理。トリックではなくロジックで解き明かされる密室の謎。
緻密すぎる描写で、小さな伏線をさらに小さくして埋没させている。些細な相違点には絶対に理由があるのだと再認識させられた。
ちょっぴり切なくて物悲しい、だけど爽やかな読後感は心地よい。これからも氏の作品を追いかけたい。

No.11 8点 itokin
(2008/08/28 09:44登録)
本格のトリックとは言い難いが小さな矛盾まで丁寧に解き明かし、やられたと思わせるほのぼのとしたこの人の作風は好きだ。内容は7点だが猫丸先輩の登場で8点。

No.10 8点 マニア
(2008/03/19 00:30登録)
倉知氏特有の、軽い文体と小気味よいテンポのストーリー進行に油断していたら見事に騙された!あの真相が明らかになり、それまでの不可能状況がガラガラと音を立てるように崩れ、唯一無二の解答が明示された時は思わず唸った。伏線にはまず気付ける可能性がないほどアンフェアっぽいのが気になるが・・・。また、降霊会殺人のトリックはバカミスギリギリ感があるけど、自分的にはまぁ納得・・・。

ラストは少しの物悲しさと、登場人物の未来への希望が感じ取れて良い大団円だったと思う。読後感は良い。
猫丸先輩のキャラ、好きだなぁ。

No.9 9点 dei
(2008/01/26 21:57登録)
個人的に、倉知淳といえばこの作品と「星降り~」だと思うが、
星降りがホームラン狙いの超一発ネタであることに対して、
この作品は猛打賞と言うか…ヒットを量産してくれる作品だろう。

なんといってもバランスがいいし、作品の中に爽やかな風が流れているような感覚を持ってしまう。
猫丸先輩もいい。

No.8 9点 VOLKS
(2007/12/19 23:39登録)
作中では惜しい人が亡くなり、読んでいて残念な気持ちになるものの、読後感は優しい風が吹きゆく感じがした。
今後の猫丸先輩が気になる…(笑)

No.7 9点 ぷねうま
(2007/09/20 23:38登録)
倉知淳はなんとなくとてもいい人のような気がした。

No.6 8点 なの
(2007/08/04 15:08登録)
「名探偵 皆を集めて さて と言い」なんてのがありますが、
それにここまでの説得力を持たせた辺り感服
トリック自体は・・・な部分もありますが、キャラ勝ちですね

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