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ミステリの祭典

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ラットマン

作家 道尾秀介
出版日2008年01月
平均点6.62点
書評数42人

No.22 8点
(2010/11/22 22:02登録)
〇〇ものと知らずに読み、見事に騙されました。
読後感も悪くありません。
作品名と内容がマッチしていますね。

No.21 7点 kanamori
(2010/08/23 20:49登録)
凝った設定や特異な造形の人物が登場しない分、中盤までは物足りない感じを受けるかもしれませんが、終盤にあらわになる高度な騙しのテクニックは素晴らしいです。
とくに、サプライズとともにタイトルの意味が浮かびあがるラストが秀逸です。

No.20 6点 E-BANKER
(2010/08/07 22:50登録)
文庫化によりやっと読破。
期待十分、読むのを楽しみにしていた作品ですが・・・
まずは、思ってた以上に真っ当な「ミステリー」(作者にしては)でしたねぇー。
確かに小説あるいは読み物としてはよくできてますし、「さすが売れてる作家は違う!」ということには違いないでしょう。
ただ、ミスリードのやり方やプロットとしては、ちょっとストレート過ぎる気がしますし、サプライズの大きさは中程度という感じでしょうか。
「動機」も今イチかなぁー。
まぁ、期待の大きさの裏返しということで、評価は辛めかもしれませんが、一読には十分値する作品だとは思います。

No.19 8点 メルカトル
(2010/07/31 23:44登録)
これが道尾氏の実力かと思わせるに十分な力作。
途中までは作者のミスリードにまんまと乗せられて、見事に騙された。
その先に更なる驚愕の真相が待っていようとは・・・。
ただ、過去の事件も含めて、伏線が少ないような気がする、その為真相を看破するのは難しいのではないかと思う。
アンフェアとまではいかないが、その点だけがやや不満。

No.18 6点 yoneppi
(2010/07/25 20:41登録)
なるほどねーと感心させられるしラストもよかった。でも期待していた驚きがなくてちょっと残念。

No.17 6点 seiryuu
(2010/07/19 15:09登録)
展開とラストがよかった。
ひっぱりすぎかなとは思いましたが、登場人物のやさしさでうまくカバーされていました。
タイトルもいい。

No.16 6点 まさむね
(2010/07/11 21:17登録)
うーん。巧いのだろうなぁ。「道尾作品」らしい「道尾作品」だなぁ。
うーん。そして私は道尾作品は結構好きなんだけどなぁ。
うーん。ならばもっと感動してもよいはずだなぁ。
以上が,読後の率直な感想。
何と言えばよいのか,例えば野球で言えば,狙いすました美しい流し撃ちを見せられた感じ。決して外野の頭は越えないシングルヒットね。
その技巧は本当に天晴れだし,不満などないのだけれども,時には,思いっきり引っ張った長打とか,場合によっては泥臭い内野安打とか,そういうバッティングを見たい野球ファンもいると思うのです。
すみません。意味不明ですか。

No.15 7点 こう
(2009/10/18 04:05登録)
 ラットマンというタイトルの意味も含め十分楽しめました。一気に読ませる力がありひきこまれましたが終盤の展開自体は上手いなあとは思いますが既読感のあるミスリードでありあまり衝撃を受けませんでした。
 個人的には既読作品の中ではカラスの親指に一票入れたいです。

No.14 6点 あびびび
(2009/10/13 18:28登録)
予定どおり〇〇が殺され、計画どおり△△が追い込まれた。
これ以上、何があるのだろう…と残りページを確かめたが…。

次々に明かされる事実に驚いていると、最後にまた新事実。
いやあ、うまくできている。

最後はすべての暗雲が取り除かれてすっきり。

No.13 8点 (^^)
(2009/09/29 05:08登録)
作中の随所に“ラットマン効果”の要素が散りばめられていた。
見事に騙されました。知らず知らずのうちに、自分も“ラットマン効果”の罠にハマっていたとは・・・。

No.12 5点 touko
(2009/08/23 15:52登録)
1時間強で読めてしまう読みやすさとライトさ、ドンでん返し、欝展開からなんとなくいい話に回収されるラストと、売れ線要素がたっぷりなのに、これは惜しいところで失敗作になっていると思います。
男性にしかウケない危険あり。


ネタバレ注意かな?


作中にもありましたが、姉と妹に有意差がないので、若い方に流れただけの印象になってしまっているんですよね……10年以上付き合った30女を捨ててこの展開って、女性読者を敵に回しかねませんって(笑)。
もっとどうにでも描きようがあったろうに。。

No.11 7点 江守森江
(2009/06/18 02:07登録)
歌野「葉桜〜」、東野「容疑者X〜」に続き論理的パズラーから本格ミステリの主流を奪った決定打的な“道尾”作品。
どんなに人間が描かれていようと、結末に何重にも捻りがあろうと“解決編の前で立ち止まり推理する楽しみ”が薄い「この手の一連の作品群」は好みからズレている。
それでも、決定打と云えるレベルの作品で、現在の本格ミステリを知る為には必読であり、読んで損はない!!

No.10 6点 あるびれお
(2009/06/13 04:59登録)
面白かったし、うまいなあ、と感心もした。でも、主人公がどうしても好きになれなくて、読書の評価としてはそれほど高い点はつけられない。

No.9 7点 リウ
(2009/04/05 23:10登録)
よく考えられた作品で、このミス上位にも納得
次回作に期待したい

No.8 9点 だい様
(2009/04/05 22:42登録)
ハウダニットを主とした倒叙ミステリーと思わせておいて実は・・・というのが巧く出来ていた。
また今までの作品と比べて不自然さをほとんど出さずに騙しを出せているのが好印象。
伏線はイマイチだがこれほど構成が巧く一つの物語としてここまで楽しめた作品はそうない。

No.7 8点 おしょわ
(2009/02/28 23:29登録)
面白かった。よくできてると思います。
なんかちょっと切なくなります。

No.6 8点 ryo
(2008/12/11 07:12登録)
このミス・本格ミスで上位だったので、道尾氏の作品を初めて読んでみました。
テンポがよく引き込まれていっての結末。もうすこし引っ張って欲しい感じもありましたが、最後に悲しいながら、愛を感じました。おもしろかったです。

No.5 7点 teddhiri
(2008/10/28 18:46登録)
 幾重にも仕掛けられたどんでん返しと伏線。暗い話ですがラストでかすかな光をもたらしてくれる。犯人は動機があとづけになっているため伏線は張っているが、違和感がある。

No.4 7点 VOLKS
(2008/06/26 21:13登録)
若干先読み出来る感もあったが、後半になって二転三転する展開はなかなか面白かった。
「ラットマンの絵」の件が興味深かった。

No.3 6点 シーマスター
(2008/05/21 21:38登録)
うーん・・・・・・・・・・・・・・・なんか普通。

確かに読めない多重捻転、並行して語られる過去の「死亡事故」も含めて登場人物達の齟齬が交錯する展開は巧いとは思うが、この程度の意外性はさほど珍しくはない。

この手のミステリとしても(あまりよく憶えてないけど)AB・・・氏の0・・・などの方が面白い構成だったような気がする。

複雑な環境で育った主人公の心理描写も多く、「家族」についてのメッセージ性なども感じられ、単なる殺人モノでないことは分かるが、その辺りに東野氏や伊坂氏の作品がチラついてくるところも若干オリジナリティ不足を感じさせる。

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