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ミステリの祭典

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ゴールデンスランバー

作家 伊坂幸太郎
出版日2007年11月
平均点7.36点
書評数44人

No.24 5点 touko
(2011/04/02 15:56登録)
主人公のキャラに覇気と魅力が感じられず、展開も広がりがなく、ご都合主義が鼻につくし、特に意外性もなく、序盤の期待よりは盛り上がりませんでした。

巨悪や謀略部分ももうちょっと丁寧に作りこんだら、もっと緊迫感が出たと思うんですが、これじゃ特にJFKの設定を借りてくる意味がないのでは……でも、逆にほのぼのとした鬼ごっこのような風情が漂うローカルサスペンスなところが魅力なのかもしれません。

No.23 6点 smile66
(2011/02/28 00:00登録)
楽しめたのだが、最後敵に渾身の一発を食らわすと思ったのでがっくし。
伏線とかキャラクタとか他の要素は素晴らしいかっただけに、憎い敵を木端微塵にして欲しかったな。

No.22 8点 HORNET
(2011/01/10 16:32登録)
 首相暗殺犯の濡れ衣を着せられた主人公。それは巨悪によって当て馬にされた,理不尽な悲劇であることが分かってきます。包囲網が張られる中,追い詰められていく青柳ですが,彼の人間性を見抜ける少数の人たちが味方となり・・・。止まらずに読んでしまうテンポと迫力があり,大いに楽しめました。
(未読の方は注意)
 唯一,友人が爆弾で死んでしまったのが悲しかった・・・。

No.21 9点 ZAto
(2011/01/09 13:27登録)
構成が既読の作品と比べて抜群に素晴らしい。私が違和感を抱いていた「過剰すぎる伏線のバラ撒き」「種明かしの冗長さ」「物語と無関係な台詞の羅列」といったものが、むしろ『ゴールデンスランバー』ではことごとく効果をあげていたのではないだろうか。

No.20 5点 ムラ
(2010/12/24 08:10登録)
一人一人のキャラクターがとてもよく描かれていました。癖などや仕草などをフンダンに使い個性的に動いていたのがよかったです。森の声が聞ける森田のキャラ性がとくによかったです。
ただ、無駄に長い。一部と二部あんまり入らなかった気がする上に、展開が進んでいくのが300ページくらいからになっていた気がしました。
一人一人の個性を書くために仕方ないとはいえ、削れる場所もあったような気がします。
あと結局謎は謎のままというのが、投げっぱなしな気も。あとさすがにマスコミや市民、あそこまで騒がれているのに気がつかないほど馬鹿じゃないよね、という疑問。

No.19 9点 シレン
(2010/12/21 00:13登録)
長いようで、じゃあどこを削るかというと削る部分が見当たらない。
大作な雰囲気が漂ってるけど、スラスラ読めてこの作者らしい読後感。
文庫化したし、読んで損はないと思う。

No.18 8点 いけお
(2010/08/24 10:59登録)
伊坂作品の完成系に思える。
リーダビリティの高さだけで満足できる。

No.17 5点 kanamori
(2010/08/23 20:23登録)
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡サスペンスですが、世評ほど出来がいいとは感じられませんでした。
主人公に肩入れするほどの魅力が感じられず、逃亡する男に次々と援助者が現れたり、ご都合主義的偶然を多用しているところは、スプラスティック・コメディならいざ知らず、逃亡サスペンスとしては緊迫感をそぐプロットだと思いました。
なによりも、内容の割に長すぎますね。

No.16 6点 seiryuu
(2010/07/19 13:42登録)
前・中盤の展開に比べると後半がイマイチに思えました。
長すぎる。
映画化ありきで作られた作品っぽい。
エンタティメントに凝りすぎて、設定は大雑把だと思った。

No.15 10点 ふ~
(2010/07/03 20:16登録)
たいへんよくできました

No.14 7点 江守森江
(2010/05/05 23:31登録)
伊坂版「逃亡者」と言った趣の作品。
トリックもロジックも解決も無いが、エンタメ作品としては何ら問題ない。
時制を巧みに操る構成と伏線の妙から紡がれるスピード感ある物語、更にその集大成なエピローグには唸らされる。
しかも抜群のリーダビリティで全く厚さを感じさせずに一気読みさせる。
今まで読んだ伊坂作品とは格段の違いで、人気と世評に見合った作品で面白かった。
但し、作品背景で政治や社会思想等を読まされる煩わしさと、投げっぱなしで収束しない事柄が多々あるのが残念。

No.13 8点 ある
(2010/04/30 00:12登録)
伊坂氏の作品は初めて読みました。
どこか映像的でもあり,次の展開が気になる!って感じで一気に読んでしまいました。
伏線などもきちんと消化してあり,読みやすく面白かったです。
「痴漢は死ね」という文章で泣けるのはこの作品だけでは‥?(笑)

No.12 5点 まさむね
(2009/12/31 17:39登録)
「最初から映画化を狙ってますよね?」と感じたのは私だけでしょうか。
(本当に映画化されるのは,さすがだけど)
全体的に,いわゆる「伊坂ワールド」なんでしょうねぇ。
複数冊読んでもまだ「ワールド」に溶け込めない私が変わってるのかな?
伊坂風に言えば「だね。」となるのでしょうね…。それがな…
【追記 2010年2月】
映画は純粋に面白かったです。小説より数段良いかも…。

No.11 7点 白い風
(2009/12/16 11:52登録)
初めての伊坂作品でした。
ラストは私好みでよかったかな。
冒頭から大事件発生でワクワク感もありましたね。
ただ、逆に中盤がちょっと平凡で飽きちゃった…。
でも、最後まで読んでよかったとは思ってますけどね。

No.10 7点 minii
(2009/11/29 22:44登録)
良くも悪くも伊坂ワールド全開な印象。

テンポも良く、感情面でも無理のない展開だが、あまりにこの結末は悲しすぎる。

花火をみたいなぁとしみじみ感じた。

No.9 9点 (^^)
(2009/09/08 02:06登録)
巨大な悪から逃げる青柳。
しかし、そんなとんでもない身に置かれた青柳がうらやましくも思えてしまう作品。
あっぱれな逃走劇が清々しく、そして心地よい。とても面白かったです。

No.8 8点
(2009/09/06 22:05登録)
単純に面白かったです。
ノンストップ・アクション・ムービーを見ているような感じでした。
読み返して、序盤の伏線を見つけてまた楽しめました。

No.7 5点 isurrender
(2009/07/22 02:30登録)
伊坂史上最高の作品という前評判で期待しすぎてしまった
なんか、結びつきが弱いと思うんだよな
最後のあのシーンは、伊坂らしいセンスを感じるが

No.6 8点 あるびれお
(2009/06/23 05:36登録)
これぞ伊坂幸太郎!独特のテンポで進む文体に、これでもかというほど張り巡らされた伏線の数々。そして、この作品では終末に向かってその伏線がつぎつぎと回収されていくのが何より快感だった。事件発生から見た未来や過去が、実際の時の流れとは異なった並びで配置されているのも、ひとえに伏線の効果を際立たせたいためだろうな。ちなみに、どの伏線に一番のけぞったかといえば、やっぱり「書初め」だろうか...

No.5 10点 daiki
(2009/06/02 00:17登録)
「現時点における伊坂幸太郎の最高傑作」という評価に誤りはないような気がします。
鮮やかで、爽やかで、しかも後味も良く傑作。

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