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ミステリの祭典

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皇帝のかぎ煙草入れ

作家 ジョン・ディクスン・カー
出版日1954年12月
平均点7.90点
書評数51人

No.31 8点 STAR
(2014/09/02 20:22登録)
裏表紙「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた…とありました。
このあたりから予想できそうなのにまんまとひっかかりました。

これだけたくさんの推理小説が出ている現在においても、そこまで古くは感じないですね。

No.30 8点 sophia
(2014/05/22 19:05登録)
サスペンス的な面白さがあった。
「火刑法廷」よりこっちの方が好き。
もうちょっとイヴを絶体絶命に追い込んでもよかったかも。

No.29 7点 ボナンザ
(2014/04/08 16:20登録)
流石にクリスティが脱帽しただけのことはあります。
ちょっとしたトリックなのに、大がかりな機械トリックよりも衝撃的。

No.28 8点 アイス・コーヒー
(2013/06/04 17:47登録)
主人公の女性は窓から向かいの家で婚約者の父親が殺害されるところを目撃、しかし彼女の家には元夫が忍び込んだのでそのことを証言できず、彼女は容疑者にされてしまう・・・。
とてもありそうにない設定(ミステリなので当たり前と言えば当たり前ですが)ながら探偵役の心理学博士の推理は鮮やかで感動。
途中で犯人が分かってしまったが、それも本作の特長の一つかもしれない。もしかしたらこのコメントだけで犯人が分かってしまう方がいないかヒヤヒヤするくらいいくつもの事象に関する手がかりがちりばめられている。(単純で簡単という意味ではありません。)カーが人間の思考を考慮したうえで執筆し、読者に一泡吹かせてしまう、そんな作品だと思いました。

No.27 7点 ムラ
(2013/03/14 01:04登録)
(ネタバレあり)


綺麗に進む心理トリックで面白かった。なによりもタイトルがいい
いわゆる古典ミステリだからこそ映えるトリックだと思う。しかし、古典ながらも今も色褪せず輝いているトリック。
周りがトンチンカンで非論理的な争いをしてる中、探偵がバシッと推理を決める王道的ミステリ。
しかし、外国小説によくある罵り合いはやっぱり慣れない。
自分が読んだのは、旧約の井上一夫訳だが、かなり読みやすかった。とりあえず、読んでいてつっかえる部分は無い。

No.26 8点 メルカトル
(2013/03/07 22:31登録)
カーの作品の中では最も読みやすい部類に入るので、未読の方にも入門書としてお薦めできる。
がしかし、珍しく物理トリックではなく、心理的トリックを用いており、カーとしては異色の存在なのかもしれない。
それでも、その一作のみにしか使えないであろうトリックが見事に決まっており、「これは凄い」と素直に感心させられたものだ。
数あるカーの作品の中でも、ひときわ異彩を放つ名作と言い切ってしまっても文句はあるまい。
素晴らしい出来だと思う。

No.25 7点 TON2
(2013/02/28 18:48登録)
嶋中文庫
 古典的名作ですが、それほどとは感じませんでした。イヴと向かいに住む婚約者トビーの痴話げんかがばかばかしく思えました。殺人の犯人にも意外性はありませんでした。

No.24 9点 okutetsu
(2013/02/07 04:52登録)
うまい!
この一言に尽きる。
ある人間を欺こうとするセリフがそのまま読者も欺いているというのは盲点で素晴らしいトリックだ。
叙述トリックを使った作品としても相当完成度の高いのではないかと思う。

No.23 9点 ミステリーオタク
(2012/09/23 23:15登録)
カーの中では一番好き
まだ読んでねえ作品もあるので今後変わるかも知れねえが

No.22 6点 mini
(2012/05/29 09:58登録)
* とりあえず復旧再登録(^_^;) *
先日に創元文庫から「皇帝のかぎ煙草入れ」の新訳版が刊行された
別段旧訳に問題が有ったという話は聞いたこと無いから、何でここで焦って新訳版を出す意味が有るのか疑問だが、創元は7月にも「黒死荘の殺人」の新訳版が予定されており、ここ数年でカー作品の新訳切り替え時なのかも知れん

ところで当サイトでのカー作品での書評数を調べると上位は現時点でこうなる

「皇帝のかぎ煙草入れ」 ・・・ 21人
「三つの棺」 ・・・ 16人
「火刑法廷」 ・・・ 14人
「ユダの窓」 ・・・ 12人
以下は1桁台

なんと「かぎ煙草入れ」が圧倒的な書評数なのである
必ずしも書評数と実際に読まれている度合いが比例しているかは不明だが、まぁ多く読まれているのは間違いないだろう
推測だが「かぎ煙草入れ」が人気作なのは、カー作品にしては癖が無いのでカー入門書として選ばれ易いという理由が有るのではないだろうか
しかも癖が無いからといって、単に無難に纏まっています、というわけでもなく、それなりに見事な技巧が施されており、入門し易く名作であるという要素を兼ね備えている
「三つの棺」や「火刑法廷」ではどう見ても初心者向きじゃ無いもんなぁ、一方「ユダの窓」の場合は初心者向きではあるけれどカーという作家の特徴を知るという目的には向かない異色作だしね
まぁそれ言うと「かぎ煙草入れ」もカー得意のオカルト趣味が希薄だったりと、カー本来の持ち味が出ているわけじゃないんだけどね
ただ全編法廷シーンで押し通すカーにしては特異なプロットの「ユダの窓」よりは、「かぎ煙草入れ」の方が普通の本格な分だけより万人向きだとは言えるだろう

No.21 8点 蟷螂の斧
(2012/04/04 22:17登録)
裏表紙「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた・・・とのとおり、ビックリ仰天、見事に騙されました。お恥ずかしい話ですが、「かぎ煙草入れ」がどういうものか知らず、ネットで調べやっと理解できました。「嗅ぎ煙草」だったんですね。首飾りの宝石も出てきているので、題名の煙草入れがどういう役割なのか気にしながら読んだのですが、最後に大きなポイントとなっていました。感心しました。

No.20 7点 文生
(2012/04/03 01:44登録)
極めて巧妙な作品だと思いますが、misty2さんと同じく真相に気づいてしまったのがなんとも残念。
小説自体はカーにしてはケレンに乏しく、これを物足りないと感じるか、読みやすいととるかで評価が分かれそう。

No.19 7点 misty2
(2012/03/18 22:36登録)
「心理トリック」というインプットがあり、犯行者がすぐ判ってしまったのが悔しい。
是非、無情報で拝読したかった。
評判通り、間違いなく本格。

No.18 8点 大泉耕作
(2011/11/24 17:06登録)
 ビックリ!! (人間描写に矛盾だらけ)
 人間の醜態を鋭く描いた作品、登場人物の殆どがそのようなエゴイストが多いため、探偵役の博士の人柄が際立ち好感をもてました。これ一作限りなのがとても残念。
 登場人物のキャラの繋がり方が非常によく練られていると思います。そして「皇帝のかぎ煙草入れ」ものちのち重要な役割を果たし、犯人判明へと繋がるわけですね。
 伏線を押し込めようと多少の不自然さは感じましたが、最後に博士が言う台詞のなかにはどこかで読んだ覚えがある台詞などが多数提示され、ハッとする。これぞ推理小説。
「こりゃ凄い!」秀作です。

No.17 9点 isurrender
(2011/05/23 00:48登録)
シンプルなトリックだが、非常に良かった

解決シーンでは、某少年探偵の父親の台詞を思い出した(笑)

No.16 8点 HORNET
(2011/01/08 20:58登録)
 結末,真犯人を導き出す論理は非常に納得がいく&難解でない&かといって簡単でもない,読者の盲点をついた優れものでした。不要にペダンティックでもなく,読みやすい点も,ミステリマニアでなくても楽しめると思います。カー作品の中で評価が高いのも納得がいきました。

No.15 8点
(2011/01/04 12:24登録)
シンプルかつ華麗、そしてクリスティ作風でもある作品。タイトルが実に上手い。
簡易な心理トリックなので、ちょっと似の作品は散見するが、読みやすくプロットが抜群だから今の時代でも十分に楽しめると思う。
巻き込まれ、嵌められたイヴが逃走しながら自ら犯人を割り出すのかと思っていたが、意外に早く事実を打ち明けてしまうところは、予想と違っていた。2時間ドラマ風サスペンス・ミステリの読みすぎ、観すぎのせいか、そんな内容を想像してしまっていた(笑)。

No.14 9点 toyotama
(2010/11/25 15:02登録)
カーの作品はこのくらいの長さがいい。
たしかに、思い込んでしまったらこういう錯覚は起こしそうだ。

No.13 9点 minii
(2010/10/26 18:24登録)
素直におもしろかった。
舞台はとても狭く、登場人物も最小限なのに、ここまで魅せてくれる物語に仕上げ、そして見事に驚かせてくれた。
 半世紀前ならではのこの物語、名作は現代の科学技術に勝りますね。

No.12 8点 frontsan
(2010/09/18 13:40登録)
今までに読んだことのないトリックでした。半世紀以上前に書いた作品なのに、今読んでも充分に楽しめました。

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