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ミステリの祭典

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九人と死で十人だ
HM卿シリーズ

作家 カーター・ディクスン
出版日1999年12月
平均点6.47点
書評数15人

No.15 5点 ことは
(2023/07/17 17:43登録)
戦時の状況が取り込まれ、カーにしてはめずらしくシリアス。そこに、カーらしい大胆な仕掛けがはいって、めずらしい読み心地だ。
とはいえ、その仕掛けも無理が大きい感じがして、私の琴線にはあまりかからず、指紋の謎にいたっては解決がすこしがっかりな感じがしたので、あまり高得点とはならず。

No.14 7点 斎藤警部
(2021/09/27 22:01登録)
ある物質の『過ぎたるは何とやら』に着目した鮮やかな逆転(!)物理トリック、の実行失敗(!!)が作り出した不可能状況の魅惑、あまつさえもう一つの大トリックが不可分に結んでいたとは。。(アレが盲点になってた、チェックもされなかったというのは、、人数を考えると無理も無いのか..??)まあ、この物理トリックは実践云々より、想像上でこそ価値のある事象ですかね。(だがもう一つの方のチェック機能が働かなかった件は、若干無理があるような。。いや、この特殊状況下だからこそ逆に見逃され易かったのか??) あまりに鮮やかな犯人指摘シーンは、たとえソレがアレだとしても、この一瞬の眩暈は珍重したい! 適度なユーモアに戦時ならではの緊張もアシストし、撓み無用の良い雰囲気。HM卿もしっくりはまる。 動機は、それなりに深くも見えたが、ミステリ軸で検討すると、どうってもんでもないかな。。 まあ、クリスティとはまた違う、ちょっとした人間関係トリックというかナニにはやられましたかね。 目を引くタイトルだけど、計算違わない。。? なんてね。何気な●●●●●●●●●になってるからいい、のかな?

No.13 5点 ミステリ初心者
(2021/05/28 18:03登録)
ネタバレをしています。

 新訳のほうを買いました。そのためか、文章が読みやすかったです。しかし、船内の図などがないため、そういう意味では読みづらかったです。

 指紋のトリックは全く分かりませんでした。私は、指紋をあれこれいじることはできない→死体のほうをどうかしたのかと思い、いろいろと考えてみましたが、どうも整合性ない考えばかりでした。あんなに単純なことで指紋の専門家をだませるものなのですかね(笑)。しかも同じ指紋が2つあるのに気づかない(笑)。現実的とは関係なく、単純に知識がいる問題なので、どちらにせよあまり好みではありません。

 ブノワ大佐(大佐だっけ?)に変装し、一人二役を演じたトリックは、過去に同様のトリックを見たことがあるにもかかわらず騙されてしまいました(笑)。解決編を見ると、いろいろなところにヒントがあり、読者に解かせようとしている作者のフェアさに好感が持てます。ただ、変装系トリックを見るたびに、「これって本当に成立するかな?」と思ってしまいますね(笑)。私が大好きな名作もこのトリックをつかったものがありますが。

No.12 7点 レッドキング
(2019/08/23 14:06登録)
喉を切り裂かれた女の死体に残された指紋は、登場人物の誰とも適合しなかった・・ 航海中の船上という舞台が連続殺人の緊張感を煽る。しかも戦時中の航海ときてはなおさらに。指紋トリックの方は「へえ、そうなんだ」って感じだが、人物入れ代りトリックは読み返してみると「ああ、本当だあ」とただただ感心。
※いまさらだけれども、フェル博士とヘンリ・メリヴェール卿のキャラの違いって「えっへん、おっほん」するかしないかだけだよね?それとも両方ともしたっけ?

※2021/5追記。メリヴェールも咳払いの「えへん」位はしてた。あと、メリヴェールの方が、爆笑度が高い。

No.11 7点 Tetchy
(2019/01/27 23:07登録)
本書の冒頭で作者のディクスンは自身が第二次大戦開戦直後に経験したニューヨークからイギリスへの船旅の経験を基に作られたことが記されている。1本の作品にするほど子の船旅は作者の印象に強く残ったそうだ。

第2次大戦時下という緊迫した状況下での軍需品輸送の密命を帯びたイギリス渡航中の客船を舞台にディクスンが仕掛けた謎は船上での殺人現場に残された指紋に船内に該当する人物がいないという実に奇天烈な物。単に船内の登場人物に限定しない第三者の介入と、更に陸地にある館とは異なる、どこからも部外者が侵入できない船上で第三者の介入がなされたという不可解な謎を用意しているのだ。

久々に読んだカーター・ディクスン作品だが、謎また真相は小粒でありながら全てが収まるべきところに収まる美しさが本書にはあった。同じ客船を舞台にしたドタバタ喜劇が過剰な『盲目の理髪師』よりもこちらを私は買う(ところで本書でも客船での理髪師とHM卿のやり取りが殊更ユーモアに書かれている。これは前掲の作品に呼応したものだろうか?)。

特に指紋のトリックは21世紀でありながら私は本書で初めて知った。しかし21世紀の今でも同様な照合ミスは起きているのかと云われれば疑問ではあるが。

また犯人特定の鍵に使われた様子のない髭剃り用のブラシに着目するところはクイーンのロジックの美しさを感じさせる。
つまりある意味カーター・ディクスンらしからぬロジックの美しさが感じられる作品なのだ。

また注目したいのは本書の舞台が第2次大戦時下というところだ。複数の国を巻き込んだこの世界大戦において無数の人間が死ぬ状況。そんな中で軍需品輸送の密命を帯びた客船に同乗した9人の乗客とその船員たちはそれぞれに名を持ち、そしてそれぞれに使命を、希望を、そして思惑を持っている。大量に人が死ぬ時代に9名の人間が意志ある人間として描かれ、そして殺人劇が繰り広げられているところに本書の意義があるように思える。
世界中で人が次々と死に、誰がどこでどのように死んだのかの確認が後手後手になり、結果、名もなき兵士たちによる死屍累々の山が築かれる中、名を持った人間たちが戦争に加担する船に乗り込み、そして命を落とすところが意義深い。
そういった意味で考えれば唯一軍人の乗客であったピエール・ブノアがジア・ベイ夫人殺しのために作られた架空の人物であったことは大いに皮肉だ。戦線に立つ人間が名を与えられながらも実態がなかった。それはまさに大量死に紛れる匿名の犠牲者を暗示しているかのようだ。

No.10 6点
(2018/12/23 00:41登録)
 第二次大戦初頭の一九四〇年一月、ニューヨークから〈イギリス某港〉へ向けた大量の軍需物資の輸送を担う大型商船エドワーディック号。船長フランシス・マシューズ中佐の弟マックスは、他7名の男女と共に船客として乗り込む。だが船にはもう一人、フランシスが認可した謎の人物がいるらしい。
 そんな中マックスは、派手な服装と態度で船内に妖艶な雰囲気を振りまく美女、エステル・ジア・ベイ夫人と親しくなる。だがある夜、彼女は自室に戻った短時間のうちに喉を切り裂かれて殺されていた。そして現場に残された犯人の指紋は、秘密裏に帰国の途に就いていたヘンリー・メリヴェール卿を含む、9人の船客の誰とも一致しないのだった。
 深夜に女の顔を的にダーツを行う人物。謎のガスマスクの怪人。ドイツ潜水艦の襲撃に脅える人々を嘲笑うように、やがて第二第三の殺人が起こる・・・。
 1940年発表。この作者にしてはあっさりめな作品。メイントリックは非常にシンプルなものですが、"戦時下の船旅"という舞台設定をうまく活用しています。
 ただ問題点も少々。マックスは兄の口から出航前に爆薬が仕掛けられていた事を伝えられるのですが、これがミスディレクションのみで物語に絡んでこないこと。彼の立場上殺人以上に躍起にならなければならない事件なので、それ以上詮索されないのは明らかに不自然。ここは最初から削った方が良かったでしょう。
 船体構造もトリックと有機的に結びついているので船室図面も欲しかったところですが、戦時出版の限界でしょうか。これに限らずカー/ディクスンの作品には「図面があればいいのに」と思う作品が多い気がします。クリスティーとかに比べてビジュアルな把握がし辛いですね。
 限られた空間内で実質的な容疑者は僅かですから、キャラクターにももっとメリハリ付けた方が良い。カーの作品は大体男女ロマンスがベースなので、本作はトリック面の制約プラスでその辺の欠点が出た感じです。魅力的なシチュエーションを完全には生かしきれてないので、佳作とは言えないかな。6点作品。

No.9 7点 弾十六
(2018/12/17 05:02登録)
JDC/CDファン評価★★★★★
H.M.卿第11作。1940年出版。創元文庫で読了。訳者は同じですが国書刊行会版の全面改稿とのこと。
実に見事な傑作。小説が上手くなった感じ。特に船内部の描写がとても生々しい。ついに作家覚醒か?(でも同時期のほかの作品はそうでもない。これだけ何故か際立っています)
ただし、語り手が別の者に変わる部分が欠点。マックス視点に統一すればもっと傑作になるのに…
1941年1月19日金曜日から物語が始まります。注釈がいかにもJDC/CD。大ネタも素晴らしい。散りばめられた小ネタも良く、最後までサスペンスを持続させています。最後のアクションシーンは全く余計ですね。(JDC/CDはこういう演出が大好きですが、犯人があえてそんなことする?という感じです)
ではトリビアです。原文未参照。
p22 ガスマスク: gasmask uk 1939でWeb検索すると当時のが見られます。英国では1939年に毒ガス爆撃に備えて全家庭配布(3800万個)を行ったらしい。(結局使う機会はなかった…)
p40 風と共に去りぬ: 当時の大ベストセラーだから英語の勉強に使っているということですね。
p69 10〜15セントのインク壺: 10セントは食パン基準1940/2018で現在価値2.4ドル、272円。
p69 遥かなるワバッシュ川 (On the Banks of the Wabash, Far Away): 訳書の注釈の通り。
p72 偽造指紋が使われた事例は世界のどこを探してもない…: えー。赤い拇指紋事件は?ノーウッド建築士事件は?
p109 クールヴォワジェ事件、ボーデン事件、ウォレス事件: François Benjamin Courvoisier 1840, Lizzie Andrew Borden 1892, William Herbert Wallace 1931 全部、血まみれ事件らしい。
p151 ナポレオンというゲームを教えてもらう… : どのようなものかは不明。
p169 ボタン磨きの<クリーン オー>: 不明。
p183 シャッフルボード(shuffleboard): スティックを使うペタンク・カーリング系のゲームのようですね。英国16世紀の記録あり、とのこと。
p188 ボーイ(boy): 辞書によると確かに≪古俗≫champagneと出ていました。
p190 デッキテニス(deck tennis): 英語Wikiに詳しい解説あり。
p215 とりあえず1ポンド置いていく: 多分破格の散髪代。(少し前のところで「以前、三倍の料金をもらった」という記述あり) 消費者物価指数基準1940/2018で現在価値54.37ポンド、7764円。
p217 ペンシルヴァニアの大洪水: 1936年3月のThe Great St. Patrick’s Day floodのことでしょうか。
p241 シェイクスピア型の頭蓋骨: あの肖像画のラインに似てるということか。
銃はリボルバー、22口径のライフル銃、45口径のリボルバー(英国の船なので実は455口径か)が登場。いずれも詳細不明。語り手が見てもいないのに「リボルバーの発射音が轟いた」と書いてあるけど、拳銃の銃声、の意味でしょうね。ゴルゴ13でもたった一発の発射音だけでリボルバーなのかセミオートマチック(自動拳銃)なのか、わかるわけがない。(いやゴルゴなら音の大きさや持続時間や反響などから拳銃の種類から口径まで聞き分けるのかも)

No.8 8点 青い車
(2018/11/27 21:12登録)
 シャープに仕上がった小品という感じ。不可解な殺人事件が犯人の仕掛けた単純なトリックを軸に展開されており、そのトリックが暴かれることで全てが無理なく収束されます。肝心の○○の偽造が上手くいくかは意見が分かれるようですが、そこに目を瞑れば完成度はかなり高いです。

No.7 7点 E-BANKER
(2018/08/25 16:38登録)
H・M卿を探偵役とするシリーズ第十一作目。
作中でも戦時中の緊張感が漂ってくる作品(H・Mだけは別ですが・・・)
1940年発表。原題“Nine and Death makes Ten”

~第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくNYの埠頭に停泊していた。一般人の利用を許さない船に、なぜか乗客が九人。危険を顧みず最速で英国入りをしたいとは、訳ありの人物なのか。航海二日目の晩、妖艶な美女が船室で喉を掻き切られた。右の肩に血染めの指紋。現場は海の上で容疑者は限られる。全員の指紋を採って調べたが、何と該当者なし。信じがたい展開に頭を抱えた船長は、H・M卿に事態収拾を依頼する~

読後の印象をひとことで表すと、カーらしからぬ“実にきれいな”ミステリー・・・という感じ。
カーというと、どうしても仰々しいほどの不可能趣味や物理トリック、オカルティズムという側面が強調されるけれど、解説をされている横井某氏が触れているとおり、第三期(「貴婦人として死す」や本作など40年代)らしい作品と言えそう。

本作の場合、まずは紹介文にあるとおり「指紋」の問題がクローズアップされる。
これは他の方も触れられているとおり、やや腰砕けの真相ではある。
もちろん真犯人は”狙って”策を弄したわけだけど、あえてこんなことしなくてもというふうに取れる。
(実際、これが真犯人にとっての致命傷になるわけだから・・・)

そして、もうひとつの鍵が例の○れ○○り。
本サイトの書評で、この○れ○○りについては、常にネガティブな意見を書いてきた。本作でも「危険な賭け」的トリックなのは同様だけど、ただ、そこはさすがにカー。「危険な賭け」を行うべく、さまざまな準備&策を巡らしてきたことがきちんと書かれていて、ある程度納得感が得られるようにはなっていた。(ガスマスクの件など)

最初にも書いたけど、カーらしからぬ端正な本格ミステリー。
最終章の真相解明で、あらゆる伏線がきちんと回収される仕組みになっていて、すっきりした気分になれる。
コンパクトだし、笑いもあるし・・・(HMと理容師のやり取りなんかね)。
お勧めできる良作という評価。

No.6 7点 ボナンザ
(2017/07/08 14:20登録)
中期の傑作の一つ。斬新かつ馬鹿馬鹿しい指紋偽装トリックとメインの一人二役が上手くはまっている。
現状文庫では出ていないはずだが、ハードカバーは容易に入手できるので未読の方は是非。

No.5 6点 nukkam
(2016/08/07 09:57登録)
(ネタバレなしです) 1940年発表のヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)シリーズの第11作にあたる本書は戦時色濃厚なのが特徴で、H・M卿も含めて登場人物がある種の緊張感をたたえているのがとても自然に描かれています。さて本格派推理小説で犯人の残した指紋で犯人が判るというのでは推理の楽しみのないつまらない謎解きに感じるでしょう。それを逆手にとったのが本書です。何と登場人物の誰の指紋とも合わない指紋が出現するのです。そのトリックを巡ってH・M卿が指紋の偽造は(すぐにばれるので)不可能であることを丁寧に説明していますが、それを強調すればするほどあのシンプルな真相トリックはどうして通用したのだろうかという疑問が拭えませんでした。ただどうしてこのトリックが使われたのかという理由はよく考えられているし他の謎解きもしっかりしています。

No.4 6点 了然和尚
(2015/05/11 23:36登録)
本作の良い点、悪い点は他の方が書かれている通りと同感します。それで、本作の指紋トリックについてですが、本当に可能か入浴前に実験してみました。シャチハタでまず、普通に指紋をスタンプした後、さらに強くスタンプ台に押し付けて、ティッシュで軽く拭いた後押してみましたが、ぼやけただけで、別指紋は無理でした。そもそも、個人差かもしれませんが、溝がそんなに深くないので、溝だけで形をとるのは無理です。また、よく考えてみたら、ネガポジ関係と違い、山と谷なので、似たような模様になりそうな気がしますが。

No.3 6点 kanamori
(2010/06/26 16:07登録)
戦時下の航海中の船上の殺人を扱ったH・M卿もの第11作。
乗客の誰のものでもない証拠の指紋という謎が提示されますが、この真相は少々陳腐ながら、タイトルがミスディレクションといえるもう一つのトリックの使い方はまずまずかな。
カーといえば、怪奇趣味と密室トリックですが、本書は元々フーダニットにも強いこだわりを持っている作者の一面が出た佳作だと思います。

No.2 6点 ミステリー三昧
(2010/05/15 12:27登録)
<世界探偵小説全集26>H・M卿シリーズ11作目です。
これは正直あまりカーっぽくなかったかな。不可能興味なし、怪奇趣味なし、ドタバタ喜劇なしと捉えどころが見つかりません。船上のクローズドサークルというテーマも多分「盲目の理髪師」の方がメジャーだろうし。私的には、舞台背景もイマイチしっくりこない。どうやら戦時中のお話みたいだが、スリリングだったとは言えず中途半端な感じ。やはり注目すべきは「姿なき殺人者」による連続殺人。殺人者が残した血染めの指紋によって不可解な謎が提供されるというあたりはカーらしい。ディクスン・カーといったら怪奇趣味満点の不可能犯罪系ですが、全部というわけではありません。非常にチグハグとした手掛かりをもとにロジック中心で真相を解き明かすというフーダニット系も意外と多い。本作はその類に該当するでしょう。
最後に、少しだけ真相に触れて感想を。私的には残念なことに既出感の高い真相でした。そもそもディクスン・カーを読もうと思ったキッカケが江戸川乱歩(or横溝正史)だったので、読み終えた直後はお二人の作品が頭によぎりました。指紋に関する盲点を突いたトリックは非常に似通った短編を一つ読んだことがあったので、ホント丸分かり状態。もしかしたらこの作品からトリックを借用したのかな。

No.1 7点 mini
(2008/10/18 13:04登録)
現状では文庫で入手できない作品の一つ
ハードカバーを敬遠する読者だと、このカーの隠れた名作を読み逃してしまう事になるのが実にもったいない
全編船上ミステリーで、カーらしい怪奇趣味は全くないので、カーにオカルトを期待するファンには物足りない
その代わり書かれたのが戦時中なので、船がドイツ軍の襲撃に遭う可能性が緊迫感を生んでいて別の魅力がある
しかもドイツ海軍襲撃に対する非常訓練の場面も伏線に一役買っていて設定が活かされている
謎解きに関してはカー作品中でも屈指の出来映えで、慣れた読者でも真相を見破るのは容易ではないだろう
ハードカバーだからといって敬遠せずに読んで欲しいカー中期の名作だ

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