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ミステリの祭典

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そして誰もいなくなった

作家 アガサ・クリスティー
出版日1955年06月
平均点8.67点
書評数91人

No.51 10点 好兵衛
(2011/04/23 15:46登録)
ミステリを読み始めたときに手にとって
衝撃を受けた作品。

孤島、見立て、サスペンス、トリック
どの面から見ても自分の中では最高点です。
ただ、エラリーみたいな、論理性は無いです・・・

このシュチュレーションを作り上げたってこと
だけでも10点を差し上げたい。

ミステリの大事なところをすべて抑えているといった感じ。
細かいところより、ミステリってこうだろ!?
とつきつけられた感じでしょうか。
ゾクゾク、ハラハラしつつも
最後には「?」の一言を忘れない。

斬新が特徴のクリスティーの最高傑作
だと、自分は思ってます。クリスティーはこういうのが多いね。

最初に読んだので、思い入れが深いのだと思います。

No.50 7点 大泉耕作
(2011/04/13 14:59登録)
(ネタバレ注意)
最初に読んだころは、まだミステリ慣れしていなかったために衝撃も何もありません。犯人は必ずいるンだから死んだ奴だろう? って考えていたがためです。そのために、最後に自殺心理に追い込まれるのも都合がよすぎ、マイナス。
ただ、次に再読するときはこの書評の更新しようかとおもいます。
あの頃に読んだことを後悔しました。

No.49 5点 ムラ
(2011/01/26 18:28登録)
売り出された当時に読んでみたかったと思える代表的な作品。
いまでは有名すぎて存在自体がネタバレのため、嫌でも犯人が誰だか勘付いてしまうのが無念。
しかし無駄を切り詰めてテンポよくストーリーを進めて行ってとても読みやすかった。死人が出てるのにどこか軽いところも外国人らしいかも。
歴史的な名作なので、こういうのは単に点数をつけられるようないかなぁと思ったりもする。

No.48 8点 misty2
(2011/01/10 20:45登録)
良いコース料理を終えた感じ。
頁数が程良く、内容は非常に上品。
女史へ。死の偽装無く何とか組み直しいただけないだろうか。
費用対効果抜群。

No.47 9点 HORNET
(2011/01/08 20:46登録)
 以前呼んだことがありましたが再読しました。なんといっても元祖孤島もの(?)。閉ざされた空間で,童謡になぞらえて一人一人殺されてゆくこの緊迫感,怖さ。あらゆるジャンル・設定の先駆者となったクリスティのすごさを改めて感じました。

No.46 5点 seiryuu
(2010/11/07 14:40登録)
ずいぶん前に読んだので新訳を再読しました。
前と同じようにラストのインパクトはすごいと思いましたが
緊迫感がイマイチに思いました。
文章も短文だらけで好きではないです。
綾辻さんの方が好きだったりします。

No.45 7点 E-BANKER
(2010/08/21 00:04登録)
300冊目の書評は歴史的なこの名作で。
今さら私ごときが書評するのもおこがましい限りです。
細かい部分はさておいて、やはり「孤島」というジャンル(?)を確立した意義は特大。
地元の童謡になぞらえて、次々と殺されていく招待客。殺人とともに1つずつ減っていくインディアン人形・・・こういう道具立てだけでもミステリー好きの心を痛いほどくすぐってくれます。
評点としてはやや辛いのかもしれませんが、やはり現代の成熟した同系統ミステリーと比較した場合、サプライズの大きさでやや劣るかなぁという部分で・・・
あと、動機も(10人殺すにしては・・・)

No.44 10点 ポセイドン
(2010/07/31 23:01登録)
いや凄い、堪能。
誰かこれ以上のミステリーを教えてくれ。

No.43 5点 江守森江
(2010/07/29 23:17登録)
※但し書き
最近再々読し、新たに書きたい事に思い至ったので例外的に本作二度目の書評を記す(私的に書評が千件を越えて書評順に拘りが出てきた)
本作を犯人当ての本格ミステリとしては全く評価していない。
更に、前回の書評でも書いたがサバイバル・サスペンスとしての生き残り本気度にも疑問は残ったままであった。
しかし、そんな事を超越して「そして誰もいなくなった」のタイトルでは読む前から結果が曝され、誰がどんな順番で殺されようが最終的に全滅な訳で(作者に何ら罪はないが)サスペンスとしてシラケてしまう欠点がある。
差別用語に配慮してこのタイトルに改変を考えた奴は、この事に思い至らなかったのだろうか?(ジュニア版を読んだ息子には究極のネタバレ・タイトルだったらしい)
差別的で冴えない原題を直訳出版していれば良かった(世界中に普及した)のか悩ましいが、確実にタイトル改変以降の大方の読者は無意識な被害者になっている。
こんな下らない戯言を考えさせる位に不朽の名作ではある。
獄門島でも言えるが、現在の差別用語に対する過敏な反応が古典的ミステリの面白さを阻害する可能性を危惧する。

No.42 10点 kanamori
(2010/07/17 19:10登録)
クリステイの異色作にして最高傑作。
余分なものをそぎ落とし、サスペンスとサプライズに徹した作風は、女史の作品の中では異色ながら、本書以上に印象に残ったミステリは今のところ読んでいない。

No.41 10点 メアリ・クラリッサ
(2010/03/05 21:37登録)
ミステリー史上最高傑作の一つ。

何といっても、贅肉を極力省いた構成が素晴らしい。

No.40 10点 清涼水
(2010/02/18 00:50登録)
まあ古いっちゃあ古いけど、ヤッパリこれ以上のミステリーを挙げろと言われたら、ないような気がするなあ

No.39 9点 isurrender
(2010/02/12 02:53登録)
トリックはもう史上最高といっていいトリック
ただ横文字が苦手でどうも登場人物の名前が覚えられない…笑

No.38 10点 STAR
(2010/01/24 19:21登録)
初めて読んだ海外作品。中学生のときに何も知らずに読んだので、おもしろかったです。ミステリーが好きになったきっかけになった本。
今となっては古いと思われてしまうかもしれないが、やはり名作だと思います!

No.37 10点 文生
(2010/01/20 13:59登録)
最高峰としか言いようのない作品。
冒頭の謎、中盤のサスペンス、結末の衝撃とすべてが完璧な空前絶後の傑作です。
さすがにトリックは今となっては古いですが、それを隠蔽するミスリードの手腕は見事。
余計なエピソードを盛り込まず、最小限の枚数でこの大作を書き切った事実にも凄みを感じます。
強いて難を言えば、動機にもうひとつヒネリがほしかった所ですが、そこまで求めるのは酷というものでしょう。

No.36 10点 とろろ
(2010/01/17 20:21登録)
ツッコミ所はたくさんあるが、設定、サスペンス性、トリック...総合的に古今東西のミステリーの中で最高峰であることは揺るぎないだろう。

≪以下ネタバレを含む≫
死亡の確認云々については、医師にその確認をさせていることで問題はないと思う。
普通医師が死亡確認したら疑う者はいないし、ましてや次々と人が死んでいく極度の緊張状況なら尚更だろう。
作者もそうした読者の疑念を見越した上で「医師」を使ったのだと思う。

まぁ、小人が何をほざいても世界的な評価は微動もしない。

No.35 10点 元FLUGELSファン
(2010/01/17 18:20登録)
なんといっても大昔の作品ですから、最近の条件ががんじがらめに縛られまくった、読者の目の肥えた中ではもはや生まれない作品でしょう。
そういった現代の条件を度外視し、あくまで当時の条件で、という中で見れば、さすが世界に名を轟かせる逸品、素晴らしいものです。

(ここからややネタバレ)

やはり警察が入らない、落ち着いて状況を確認している間もないという特異条件ゆえの、今ならばもはや許されないトリックですが、推理入門用としては本当に優れていますね。
なんといっても題目のとおり、本当にメインストーリ上では登場人物全員が死んでしまうというところが素晴らしい。
あのスーファミのゲームで有名なかまいたちの夜もバッドエンディングでは全員死んでしまいますが、それでもその中で実は犯人がいる、という不可能犯罪の設定はやはりスリリングで面白いです。

No.34 5点 江守森江
(2009/10/19 10:16登録)
最高峰ミステリーと世間の評価は揺るぎない。
しかし、約三十年前の初読時その評価に納得しかねた(発表時に初読した綾辻「十角館〜」も同様だった)
それ以降再読していなかったが、今なら・・・の思いで再読した。
C・C&見立てによるサバイバル・サスペンスで夢中で読了は出来る。
一方で、登場人物達の(特に後半まで残る男2人の描かれたサバイバル能力と行動の矛盾に)生き残り本気度が感じられないのが不満の原因だったと気付いた。
※以下ネタバレ御免!
サバイバルを扱うなら〔C・C内の人物全員(初対面な極限状態では職業や身分は考慮すべきでない)を疑い続け警戒を怠らない〕〔事件の度に生存者全員での死亡確認、出来るなら死体に‘トドメの一撃’を加え完全抹殺〕->〔死んだフリは許さない〕な行動は必須。
最低でも、後半には死体を並べての確認行動は必要だと思う。
この手の作品(映像含)では、登場人物達になったつもりで生き残りを模索しながら読む(接する)ため、本気度が感じられなと高評価できない(ドラマの話だが、24やプリズン・ブレイクなんかも、その点では酷い)
本格ミステリ的な結末の捻りをなくすか、リドルにして描かなければ本気度の問題は生じなかったが、それで世界的高評価を得られたか?疑問で悩ましい。
この作品が世界的高評価な為か?未だに〔芝居オチの亜流である「死んだフリ」〕を用いた作品が書かれる弊害と、好きな舞台設定であるC・C物を世に知らしめた功績を加味&相殺して採点した。
※余談
究極の生き残りは、自分で自分以外の全員を殺してしまう事だろう。
「死人に口なし」なので、最後は幾らでも言い逃れ出来る。

No.33 7点 しょしょ
(2009/10/18 02:29登録)
~ネタバレ~
綾辻の例のあれを読んでから読みました。
個人的にはあっちのほうが好きです。

No.32 9点 (^^)
(2009/09/18 03:52登録)
キャラ立ちが素晴らしい。
ドラマさながら登場人物のいがみ合いがひしひしと伝わってくる。
10人が次々と休む暇もなく死んでいくわけですが・・・これだけ一気に殺されるとある意味変な爽快感まで味わえる。
一気読みしたのを今でも覚えています。

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