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レッドキングさん
平均点: 5.27点 書評数: 888件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.14 4点 ホッグズ・バックの怪事件- F・W・クロフツ 2022/10/17 12:14
クロフツ第十四作。寒村に隠遁した老医師と遠地の看護婦の、駆落ちを連想させる唐突な失踪。さらに一人の女の失踪が続き、過去の毒殺疑惑を巻込む連続殺人事件へと急転するが、容疑者達には結構なアリバイが・・・共犯者達のアリバイトリック・・略図付き、分単位時間表付きの、眩暈を誘うようなトリックは緻密だが、車の「手押し」てのは・・・

No.13 6点 死の鉄路- F・W・クロフツ 2022/10/05 15:11
クロフツ第十三作。海沿い鉄道作業現場での連続不審死事件。作業量の嵩増し偽装「社会派」風ネタ巻き込んで、地味なアリバイトリックで収束する。が、クロフツでは、この作まではなかった「意外な真犯人」感があってなかなかにGood。あと、「製材所の秘密」「紫色の鎌」よりも不正行為の費用対効果感がランクアップしててよいネ。

No.12 7点 二つの密室- F・W・クロフツ 2022/09/29 17:20
クロフツ第十二作。どーせ、クロフツ「密室」なんて、ドイル・チェスタトンの類レベルだろ、て高をくくってたら・・あらら、ちゃーんと密室してて、しかも「黄色い部屋」なんかより、面白いじゃん! (^.^)

No.11 4点 英仏海峡の謎- F・W・クロフツ 2022/09/21 21:40
クロフツ第十一作。英仏海峡に漂うヨットには屍体が二体。大証券会社の倒産と役員達の逃亡劇が殺人事件へ変貌し、殺人者の時間アリバイ不可能トリックが、シンプルかつリアルに解明。※タイトル、「小指の曲った男」てのどお?

No.10 5点 マギル卿最後の旅- F・W・クロフツ 2022/09/09 21:56
クロフツ第十作。老資産家の失踪殺害事件。共犯者達の役割分担と列車・船・車を巧みに機能させたカラクリ仕掛け。カラクリ解剖分解は見事で、トラップ逮捕劇もなかなか。が、カラクリ現象が、「不可能」でも「不思議」でもなく、殺しの時間・場所ゴマカシによる冤罪擦り付けってのがチト淋しく・・そりゃ、クロフツにカーを期待するのもなぁ

No.9 4点 フレンチ警部と紫色の鎌- F・W・クロフツ 2022/08/26 18:11
クロフツ第九作。映画館受付女の三連続殺人。これまた「赤毛組合」「技師の親指」風味・・思ったらネタまでまんま・・ そりゃあ、「製材所の秘密」同様、これも立派な違法行為だが、人殺しにつり合う程に価値ある「悪」だろか。

No.8 4点 海の秘密- F・W・クロフツ 2022/08/22 19:54
クロフツ第八作。海より釣り上られた木箱の中の顔無し死体。底無し沼の荒地に行方を消した二人の男との因果や如何に。切れ味にぶい二重入代りネタとせせこましいアリバイトリック付き。

No.7 5点 スターヴェルの悲劇- F・W・クロフツ 2022/08/17 22:24
クロフツ第七作。荒野の古屋敷に住む守銭奴富豪と使用人夫婦の焼死。当初の火災事故が強盗殺人事件に反転するが、容疑濃厚な人物は既にして焼死体・・・ 姿なき殺人者へ仕掛けられるフレンチのトラップが、なかなかにワクワク。ラストツイストも見事に決まる。

No.6 3点 フレンチ警部とチェインの謎- F・W・クロフツ 2022/08/12 21:18
クロフツ第六作。「赤毛組合」「技師の親指」風味に、ドイル十八番の海洋奇譚と「黄金虫」オマケも付いて、ミステリではないとは言えず、サスペンスとして面白くないこともない、が、ラストにかけて何のツイストもなく逆に驚いた・・・どんでん返しラスボスだろう、普通、「あの」キャラ・・・

No.5 3点 フレンチ警部最大の事件- F・W・クロフツ 2022/07/30 15:57
クロフツ第五作。宝石強盗殺人事件を追うフレンチ。あらゆる目撃証言のウラを取り、僅かな可能性の欠片も捨てず、英本国のみならず仏蘭スイスからスペインポルトガルにまで東奔西走する探偵警官。犯人Who=幻の女を求めて展開に、チョットした消失(て程でもないが)トリックと、暗号解読オマケ付き。

No.4 5点 フローテ公園の殺人- F・W・クロフツ 2022/07/22 22:13
クロフツ第四作。目撃証言の時間割アリバイ表に、冤罪擦り付けトリックと、顔無し死体ネタ・・「恐怖の谷」1915年で、これ23年か・・の併せ技。まったり進行から突然にサスペンス展開が来たりする。

No.3 4点 製材所の秘密- F・W・クロフツ 2022/07/14 20:42
川沿い林地の製材所で行われている「秘密」。偶然に通りかかったトラックに不審を覚え、真相を探る二人の素人探偵。
曖昧な不審は明確な殺人へと発展し、主役もプロの警部へ引き継がれ・・・そりゃ、違法行為だが、あの殺しなければ大した秘密でもないじゃん。きっかけの不審の真相は皮肉効いててgood。ラストの捕り物大立ち回りも、なかなか。

No.2 5点 ポンスン事件- F・W・クロフツ 2022/06/21 18:31
実証のみを支えに、ただただ真実のみに仕える探偵警官の、容疑者アリバイハント。驚き・外連味・ツイスト一切抜きの、ゆっタリとタルさを味わう古典・・と思いきや、車・列車・船・果ては飛行機まで総登場のチェイス追跡劇出て来て・・・オチに不思議な驚きが待ってた・・ちと、タルいが。

No.1 5点 - F・W・クロフツ 2020/04/11 15:55
十代初読で「おお、深い!」 時を経て再読し「つ、つまらん。」 更なる再読で「樽はそんなにタルくない・・」 

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レッドキングさん
ひとこと
ミステリは戦前の乱歩の様に 子供が親に隠れてコッソリ読むような、恥ずかしい存在でありたい。 ミステリ書きという驚異的な作業に神経を減らし 結果報われることの無いミステリ作家たちに心から崇敬を捧げます。 ...
好きな作家
ジョン・ディクスン・カー  PD・ジェイムズ  トマスH・クック  沼田まほかる
採点傾向
平均点: 5.27点   採点数: 888件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(88)
ジョン・ディクスン・カー(55)
エラリイ・クイーン(51)
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