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kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2460件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.740 5点 フレンチ警部と紫色の鎌- F・W・クロフツ 2010/07/15 21:34
フレンチ警部シリーズの第5作。
これもちょっと異色作の部類に入るかも知れません。映画の切符売りの女性を狙った連続事件がテーマで、フレンチが被害女性の依頼を受け、紫色の鎌のアザがある男を追うストーリー。
サスペンスに富みますが、好みの内容ではなかった。

No.739 6点 海の秘密- F・W・クロフツ 2010/07/15 21:11
フレンチ警部シリーズの第4作。
海岸で釣りをしていた親子が死体詰めの箱を発見する冒頭のシーンは、デビュー作の「樽」を連想させます。
死体の身元も殺害現場も不明の事件は、当初からフレンチが乗り出し、捜査過程が従来作品以上に緻密に描かれているので、非常に読み応えがありました。

No.738 7点 スターヴェルの悲劇- F・W・クロフツ 2010/07/15 21:03
フレンチ警部シリーズの第3作。
”アリバイ崩し”がクロフツの代名詞のように言われていますが、実際はそれが主要なテーマとなっている作品が多い訳ではなく、なかには本書のようなフーダニットの傑作もあります。
骨格は、スターヴェル屋敷の焼死事件を追求する捜査小説でありながら、知的パズラーとしても一級品だと思います。

No.737 5点 フレンチ警部とチェインの謎- F・W・クロフツ 2010/07/15 20:49
フレンチ警部シリーズの第2作。
前半は、準主人公といえるチェイン氏を巡る冒険小説風の物語で、脅迫や誘拐のアクションや暗号表まで出てきて、まったくテイストが異なります。
フレンチ登場後もオーソドックスな捜査小説とはいかず、ちょっと好みを外していました。

No.736 6点 フレンチ警部最大の事件- F・W・クロフツ 2010/07/15 20:36
宝石商殺しと宝石詐欺事件を追って、フレンチ警部がヨーロッパの国々を駆けずり回るシリーズ第1作。
典型的なフレンチものの様相で、捜査があっちこっちに逸れてなかなか進展しないプロットですが、フレンチ夫人の編み棒片手のアドバイスがアクセントになっています。
犯人に罠を仕掛ける手法は好みではありませんが、最後に船上で追い詰めた真犯人の正体に、(読者以上に)フレンチが驚く構図はユニークでした。

No.735 8点 - F・W・クロフツ 2010/07/15 18:40
初めて読んだリアリズム重視の捜査小説なので思い入れが強く、再読もしていないので客観的な評価は難しい。
少なくとも冗長感は全く感じなかったし、フランス、英国の捜査が二転三転する展開に惹きこまれた覚えがあります。基本的に、「曲がった蝶番」とか「僧正」のように、二人の重要容疑者のどちらが真実かというプロットがツボのような気がする。

No.734 6点 ポンスン事件- F・W・クロフツ 2010/07/15 18:21
フレンチの登場しない初期4作の2作目。
ポンスン卿殺害の容疑者は早くから3名に絞られており、前作の「樽」などと比べると地理的広がりにも欠けるので、比較的地味な印象です。
タナー警部の捜査によって状況が二転三転する所が面白いのですが、捜査小説好きでないと退屈と感じるかもしれません。

No.733 5点 製材所の秘密- F・W・クロフツ 2010/07/15 18:04
フレンチが登場しない初期4作の3作目。
クロフツの作風として、英国冒険小説の影響を受けた様なものがいくつかあり、本書もその一つです。
ある青年が旅先で見かけた製材所の怪しげな事象から、危難に巻き込まれるというサスペンス重視のプロットで、捜査小説としてはあまり読みどころがなかった。クロフツの代表作と言われた時期もあったようですが、嗜好的にはハズレでした。

No.732 7点 フローテ公園の殺人- F・W・クロフツ 2010/07/15 17:47
フレンチが登場しない初期4作の中の4作目の作品。
南アフリカとスコットランドを結ぶ比較的スケールの大きい事件で、初期作では「樽」に劣らない佳作だと思います。
前半の南アフリカ編は、礫断死体の扱いに関してもたもたした展開がやや冗長ですが、英国に舞台を移してからのロス警部の捜査はスリリングで、終盤の展開もクロフツにしては珍しく?意外性を重視しているように思いました。

No.731 5点 殺人者はへまをする- F・W・クロフツ 2010/07/15 17:47
倒叙ミステリ短編集。
ショート・ミステリに近い23作が収録されていて、比較的後期の作品のため、フレンチの職制は警視になっています。
犯人視点の犯行描写の後フレンチが解決する構成のものと、フレンチが犯行と解決を語る構成のものがありますが、いずれも犯人(真相)を特定した決め手は何か?という気付きをテーマにした推理ゲーム風で、まずまず楽しめました。

No.730 5点 密室殺人ゲーム2.0- 歌野晶午 2010/07/15 17:47
前作を踏まえた上の趣向を凝らしていますが、やはりパートⅡゆえのマンネリ感は否めませんでした。
個々のトリックは前作に劣らないとは思いますが、これで本格ミステリ大賞というのはちょっと解せません。

No.729 6点 密室殺人ゲーム王手飛車取り- 歌野晶午 2010/07/15 17:46
貯め置いていたアイデアの在庫一掃のための特異な設定、と思わなくもないですが、個々のトリックが面白いのでよしとします。
ハンドルネームの匿名性に隠れた鬼畜系5人の怖さをひしひしと感じてしまった。

No.728 9点 星を継ぐもの- ジェイムズ・P・ホーガン 2010/07/14 23:05
弔意を込めてコメントを。
ミステリ史上もっともスケールの大きい魅力的な謎の設定と、豪快なアリバイ崩し。
二人の科学者の推理合戦-新たな謎-推理合戦の繰り返しは非常にスリリングで、最後に論理のアクロバット的真相が開陳されたときには鳥肌が立ちました。
ハードSFながら本格ミステリの傑作という特異な作品でした。

No.727 6点 絶望ノート- 歌野晶午 2010/07/14 18:58
本書も毒気に溢れたブラックな”裏・本格”ミステリ。
手記(日記)形式で語られるこの手の小説では、他作家の同類作品で使われた仕掛けの範囲内のもので、真相は見え易くなっていますが、細かな叙述ネタがまぶされていて楽しめました。

No.726 5点 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
軽く書き流した感じを受ける連作短編集。
著者としては珍しい作風ですが、同趣向のミステリが多数書かれている中、新味に欠けます。
探偵役の少女に突飛なところがないのも、らしくない。

No.725 5点 ハッピーエンドにさよならを- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
ブラックな趣向を凝らした”裏・本格”の短編集としては第3弾。
各編とも毒気や狂気がにじみ出ていますが、初期の「正月十一日、鏡殺し」ほどのインパクトは感じませんでした。
「玉川上死」が個人的に気に入っています。

No.724 6点 女王様と私- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
本書は著者の”裏・本格”の到達点だと思いますが、それだけに正統派の本格を期待した読者を裏切る作品でしょう(本格の掟破りの部分もありますし)。
肩透かし気味のオチは留保して、プロットの妙を楽しめました。

No.723 4点 ジェシカが駆け抜けた七年間について- 歌野晶午 2010/07/14 18:57
最初にこのアイデアが浮かんで、エチオピア人の女子マラソンランナーを始めとする物語設定を構築していったのでしょう。
一発ネタのトリックに引っ張られて、物語そのものが非常に薄っぺらな感じを受けました。

No.722 6点 安達ヶ原の鬼密室- 歌野晶午 2010/07/13 23:44
うーん、同じネタの使い回しでも、このように使えば面白いアイデアと言われるんだろうか。
凝った構成自体は面白いですが、なんか損した気分になりました。

No.721 6点 家守- 歌野晶午 2010/07/13 23:44
裏・本格系統のミステリ短編集。
「正月十一日、鏡殺し」ほどの毒気は感じられませんでしたが、各編とも何らかの企みに満ちた好短編集。

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