海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ サスペンス ]
第三の女
夏樹静子 出版月: 1978年04月 平均: 6.00点 書評数: 4件

書評を見る | 採点するジャンル投票


集英社
1978年04月

集英社
1980年04月

角川書店
1988年01月

光文社
2007年05月

No.4 5点 虫暮部 2024/03/09 13:55
 実は私、結末の部分について、“リスクを省みず会いたがる男を見限って、口封じの為にランデヴーに応じた” のだと思った。そしたら……驚きが待っていた!
 しかしそこに至るまでに、犯行も捜査も都合良く行き過ぎだとか、独り合点の犯人が馬鹿みたいだとか、描き方が通俗的だとか、色々引っ掛かりがあって気持は殺がれ気味。
 愛は愚行かもしれないが、それならそれで愚行が美しく成り立つ世界観や文体が欲しい(栗本薫あたりの得意分野じゃないかな)。でないと、例えば最終章での彼女の行動があまりに意味不明。この物語に必要だったのは、捜査のリアリティとかではない筈だ。

No.3 7点 測量ボ-イ 2016/10/09 17:33
かなり前の作品ですが、古さを感じない良い作品です。
リアリティ重視の人なら、「これはないでしょう・・・」と言いそうな
プロットですが、サスペンス性と結末の意外性がそれを補っています。
フランスミステリって、こんな感じなのですかね。

No.2 6点 STAR 2012/04/19 16:55
現実にはまずなさそうな交換殺人の話。
異国(フランス)とはいえ、暗闇で殺したい人をベラベラ述べる主人公にも違和感あり。
スラスラと読みやすかったです。
謎の女性は雰囲気などからなんとなくわかってしまうのですが。

No.1 6点 こう 2009/12/06 21:02
 フランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール賞)を受賞した交換殺人をテーマにした作品です。
 設定はフレドリックブラウンの「交換殺人」の様に見ず知らずの二人によるものではありますがこの作品では一夜限りの情事のカップル(男女)の設定でフランスミステリ風というにぴったりな作風でした。
 メインキャラクターである大湖の無計画な行動、また終盤登場する人物の心理など共感できかねるところもありますが作品としては楽しめました。ただ暗がりでお互いの顔がわからないという基本設定がそもそもありえない話でありそこが納得できないと楽しめないかもしれません。


キーワードから探す
夏樹静子
2006年07月
見えない貌
平均:4.00 / 書評数:1
2003年02月
モラルの罠
平均:5.00 / 書評数:1
1997年07月
花を捨てる女
平均:5.00 / 書評数:1
1997年05月
夏樹静子のゴールデン12
平均:7.00 / 書評数:1
1994年09月
人を呑むホテル
平均:6.00 / 書評数:1
1991年05月
独り旅の記憶
平均:6.00 / 書評数:1
1989年09月
Cの悲劇
1988年10月
そして誰かいなくなった
平均:6.22 / 書評数:9
1988年05月
湖・毒・夢
平均:5.00 / 書評数:1
1984年11月
旅人たちの迷路
平均:5.50 / 書評数:2
1984年07月
雪の別離
平均:5.00 / 書評数:1
1983年11月
訃報は午後二時に届く
平均:6.00 / 書評数:1
1982年02月
Wの悲劇
平均:6.00 / 書評数:16
1980年08月
二人の夫をもつ女
平均:6.00 / 書評数:2
1980年05月
密室航路
平均:6.00 / 書評数:1
1980年03月
風の扉
平均:4.00 / 書評数:1
1979年07月
アリバイの彼方に
平均:6.00 / 書評数:1
1978年06月
蒼ざめた告発
平均:7.00 / 書評数:1
重婚
平均:6.00 / 書評数:1
1978年04月
第三の女
平均:6.00 / 書評数:4
1977年12月
77便に何が起きたか
平均:6.00 / 書評数:1
1977年11月
影の鎖
平均:5.00 / 書評数:1
1977年04月
死刑台のロープウェイ
平均:5.00 / 書評数:1
1977年03月
光る崖
平均:4.00 / 書評数:1
ガラスの絆
平均:6.00 / 書評数:1
1976年02月
霧氷
平均:7.00 / 書評数:1
1975年10月
誤認逮捕
平均:7.00 / 書評数:1
1975年06月
天使が消えていく
平均:7.38 / 書評数:8
1975年01月
黒白の旅路
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
蒸発
平均:6.20 / 書評数:5