海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
旅人たちの迷路
夏樹静子 出版月: 1984年11月 平均: 5.00点 書評数: 3件

書評を見る | 採点するジャンル投票


角川書店
1984年11月

角川書店
1986年01月

文藝春秋
1988年03月

光文社
1995年05月

No.3 4点 虫暮部 2025/10/31 13:10
 第一話。“偽の手掛かり” を、“偽の手掛かりである” と推理されるよう期待して差し出す、と言うのは面白い。
 しかしその内容が “真か偽か” みたいな単純なものなので物足りない。もっと深みのある心理戦になるべきなのに……。
 そもそも、件のバッグが後から出て来たことによって “(どういう関わりかはともかくとして)その持ち主が事件に関わっている” と確定しちゃってる。犯人に都合が良いのは “あの報道は間違い、警察の勇み足だった” と言う展開だから、バッグは慌てて打ってしまった悪手なのである。

 第二話はもう最初から裏が全て見え過ぎ。

No.2 6点 測量ボ-イ 2024/03/24 21:23
中編が2作品です。

「焼きつくす」
顔のない死体のバリエーション。
まずまずの内容ですが、犯人が最後の方に
出てくるのがやや不満か?

「現場存在証明」
これは謎の設定と解決方法がユニークな佳作。
法医学的にリアリティあるのかは、僕にはわ
かりませんが。

採点は前者5点と後者7点の平均で。

No.1 5点 2009/04/20 21:32
女性刑事と嘱託医が主役の謎解き2中篇を収めた作品です。
『焼きつくす』は当然そこが問題になるだろうなというところをひねっています。犯人の設定は犯行現場との関係で納得いきますが、バッグの扱いと都合のよい偶然があまりに不自然かなと思いました。
『現場存在証明』では海外ミステリ巨匠の傑作のアイディアをひっくり返したようなトリックが使われていて、感心したのですが、この殺人方法にこのタイトルはやめてもらいたかったですね。
そう言えば、本のタイトルも内容とそぐわないと思います。
描写でなく説明になってしまっているようなところのある文章は気になりました。


キーワードから探す
夏樹静子
2006年07月
見えない貌
平均:4.00 / 書評数:1
2003年02月
モラルの罠
平均:5.00 / 書評数:1
2001年06月
量刑
平均:6.00 / 書評数:1
1997年07月
花を捨てる女
平均:5.00 / 書評数:1
1997年05月
夏樹静子のゴールデン12
平均:7.00 / 書評数:1
1994年09月
人を呑むホテル
平均:6.00 / 書評数:1
1991年05月
独り旅の記憶
平均:6.00 / 書評数:1
1989年09月
ペルソナ・ノン・グラータ
平均:6.00 / 書評数:1
Cの悲劇
1988年10月
そして誰かいなくなった
平均:6.20 / 書評数:10
1988年05月
湖・毒・夢
平均:5.00 / 書評数:1
1984年11月
旅人たちの迷路
平均:5.00 / 書評数:3
1984年07月
雪の別離
平均:5.00 / 書評数:1
1983年11月
訃報は午後二時に届く
平均:5.50 / 書評数:2
1982年02月
Wの悲劇
平均:6.00 / 書評数:16
1980年08月
二人の夫をもつ女
平均:6.00 / 書評数:2
1980年05月
密室航路
平均:6.00 / 書評数:1
1980年03月
風の扉
平均:4.00 / 書評数:1
1979年07月
アリバイの彼方に
平均:6.00 / 書評数:1
1978年06月
蒼ざめた告発
平均:7.00 / 書評数:1
重婚
平均:6.00 / 書評数:1
1978年04月
第三の女
平均:6.00 / 書評数:4
1977年12月
77便に何が起きたか
平均:6.00 / 書評数:1
1977年11月
影の鎖
平均:5.00 / 書評数:1
1977年04月
死刑台のロープウェイ
平均:5.00 / 書評数:1
1977年03月
光る崖
平均:4.00 / 書評数:1
ガラスの絆
平均:6.00 / 書評数:1
1976年02月
霧氷
平均:7.00 / 書評数:1
1975年10月
誤認逮捕
平均:7.00 / 書評数:1
1975年06月
天使が消えていく
平均:7.38 / 書評数:8
1975年01月
黒白の旅路
平均:6.00 / 書評数:1
1972年01月
蒸発
平均:5.50 / 書評数:6