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[ 本格/新本格 ]
楽園とは探偵の不在なり
斜線堂有紀 出版月: 2020年08月 平均: 6.50点 書評数: 2件

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早川書房
2020年08月

No.2 8点 sophia 2021/02/06 00:07
天使崇拝や探偵の存在意義などその辺りの話は抽象的でよく分からないのですが、ミステリー部分は設定の枠内で最大限の意外性を作り出しており、良く出来ていると思いました。ただ残念な点がひとつ。それは解決編における犯人の名指しが早すぎることです。もっと引っ張ることが出来たでしょう。

No.1 5点 HORNET 2020/12/30 20:40
 ある日世界に「天使」が降臨した。顔のない頭部に長い手足、蝙蝠のような羽根と、見た目はグロテスクだが、彼らは2人以上の殺人を犯した者を地獄に落とす。それが逆に「一人までは殺せる」という不文律を生み、凶悪事件は却って増える傾向に。そんな社会状況の中、探偵・青岸焦は天使に異常な執着をする大富豪・常木王凱に誘われ、天使が集まる常世島を訪れることに―

 「1人までは殺せる、2人以上になると地獄行き」という特殊設定を生かしたミステリの仕組みは確かに面白かったが、主人公・青岸の芝居じみた心象描写はちょっとうるさく、なんだか「早く読み終えてしまいたい」という気持ちになってしまった。各ミステリランキングで高評価を得ているが、自分的にはそこまで特に秀でた印象はなかった。


斜線堂有紀
2020年08月
楽園とは探偵の不在なり
平均:6.50 / 書評数:2
2020年01月
詐欺師は天使の顔をして
2018年10月
私が大好きな小説家を殺すまで
平均:5.00 / 書評数:1