海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
詐欺師は天使の顔をして
斜線堂有紀 出版月: 2020年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


講談社
2020年01月

No.1 5点 2022/12/03 18:24
異世界を舞台にしたミステリ。カリスマ性のある「霊能力者」子規冴昼(しきさえひる)が、誰でも念力を使えたり(『第一話 超能力者の街』)、死んだらすぐに幽霊として戻って来る(『第二話 死者が蘇る街』)世界にとばされ、彼を追いかけて行ったマネージャーであり超能力ショーの脚本家でもある呉塚要がその世界で起こった殺人事件を解決するという作品です。タイトルの詐欺師とは子規のこと。
第一話は犯人がなぜエレベーターを使わなかったのかとか、階段を上り下りした痕跡が本物なのかどうかが明確になっていないため、釈然としませんでした。第二話は動機はすぐ見当がついたものの、もう一つの事件と組み合わせて複雑化しています。エピローグの異世界は、人間の設定関係ではなくなってしまっていました。
「単なる手品」という言葉が繰り返されたり、超能力ショーで鮮やかな視覚的手品をやったりしているところは、気になりました。


キーワードから探す
斜線堂有紀
2023年09月
本の背骨が最後に残る
2023年03月
回樹
平均:6.00 / 書評数:1
2021年09月
廃遊園地の殺人
平均:6.60 / 書評数:5
2020年08月
楽園とは探偵の不在なり
平均:7.29 / 書評数:7
2020年03月
恋に至る病
平均:6.50 / 書評数:2
2020年01月
詐欺師は天使の顔をして
平均:5.00 / 書評数:1
2018年10月
私が大好きな小説家を殺すまで
平均:5.00 / 書評数:1