皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ジェゼベルの死 コックリル警部&チャールズワース警部 |
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クリスチアナ・ブランド | 出版月: 1960年01月 | 平均: 7.52点 | 書評数: 25件 |
早川書房 1960年01月 |
早川書房 1979年01月 |
早川書房 1979年01月 |
No.5 | 5点 | mic | 2012/05/04 13:35 |
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作者の書き方に癖があってすらすらとは読めなかった。アイデア的には面白いのだが、現実にはこんなにうまく物語は運ばないだろう。第一の殺人の事実解明もうまく説明できてるとは言い難い。それに、アレが帽子と同じ重さなのかなあ? |
No.4 | 7点 | りゅう | 2011/05/17 20:59 |
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300ページ足らずの作品にも拘らず、読むのに苦労しました。この作者は状況説明や情景描写が下手なのではないでしょうか。クリスティーがこの内容で書いていたら、もっと高い評価を得ていたと思います。鎧兜を身にまとった騎士が大勢登場する野外劇の最中に、衆人監視下で悪女イゼベル(ジェゼベル)が殺されるのですが、どのようにして犯行が行われ、途中で人物の入れ替わりがあったのか、なかったのかという興味で引き付けられます。後半は、容疑者の自白合戦、2人の警部の推理、犯人の自白と続きますが、自白合戦はちょっと漫画的で滑稽です。舞台設定をうまく使ったトリックやミスディレクションは、高く評価できます。首切りの意味、小道具の使い方などには感心しました。犯行計画そのものは、こんなにうまく行くのかなという気もしますが。 |
No.3 | 7点 | kanamori | 2010/07/22 22:36 |
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「東西ミステリーベスト100」海外編の90位は、「オランダ靴」と並んで、コックリル警部シリーズの第4作。
本書が、ブランドの持ち味が一番出た代表作ではないかと思います。 衆人環視状況の殺人の不可能性はいまいちピンとこなかったですが、首切断の動機は凄味を感じてしまった。仮説を立てては崩れ、コックリルの推理も外れ、終盤に容疑者が次々と”自白”していくところは、バークリーを彷彿とさせます。 |
No.2 | 8点 | こう | 2008/12/08 01:49 |
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帰還軍人のためのアトラクション劇の出演者3人には脅迫状が送られておりまず悪評高い中年女ジェゼベルが衆人監視の中バルコニーから転落死する。皆から恨まれていた女性であるが誰もが殺人実行不可能に見えて、という作品ですが一度容疑者が全員殺人を告白してそれがどんでん返されるところも上手いと思います。
被害者の一人ジェゼベルをとにかく醜悪に描いている割に作風が暗くならないのはブランドならではだと思います。 残念なのは名前のヒントは日本人にはわからない所ですがこれは仕方ないでしょう。 作品舞台、トリックは本格の見本の様な作品だと思います。クリスアナ・ブランドといえばこの作品が真っ先に挙がるのではないかと思います。個人的には「緑は危険」の方が作品世界としては気に入っていますが出来はこの作品の方が上でしょう。クイーン以降の良質本格としてお薦めできる作品、作家だと思います。 |
No.1 | 8点 | 空 | 2008/12/01 22:21 |
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やってくれます、ブランド節まさに全開。
例によって、ラスト近くになって一気に事件を徹底的にもつれさせたあげく、本作では猟奇的なできごとにばっさりと合理的な説明をつけることで、やられた! という爽快感を味あわせてくれます。 |