海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
去来氏曰く
南郷弁護士シリーズ 改題「夜の指揮者」
島田一男 出版月: 1960年01月 平均: 8.00点 書評数: 2件

書評を見る | 採点するジャンル投票


桃源社
1960年01月

春陽堂書店
1981年05月

春陽堂書店
1981年05月

光文社
1989年05月

光文社
2005年12月

No.2 10点 フランコ 2018/01/10 16:03
島田一男で出来が特に良いのが、『上を見るな』『その灯を消すな』そしてこの『去来氏曰く』の南郷弁護士物の中の本格物。簡潔にして読みやすく、魅力的な謎の提示、展開の面白さ、解決の鮮やかさ等、バランスが良い。いずれも書き下ろし物で、良く書けている。

No.1 6点 nukkam 2016/04/28 14:10
(ネタバレなしです) 「去来氏曰く」というタイトルで1960年に発表された南郷弁護士シリーズ第7作で、後に「夜の指揮者」に改題されています。作者自身が「ガッチリ、本格物と取ッ組んでみたいと考えた」とコメントしており、このジャンルのシリーズ作品としては第2作の「その灯を消すな」(1957年)以来ということになります(シリーズ第6作の「黒い花束」(1959年)もまあ本格派ではありますが謎解きが結構強引で粗いです)。3つの事件にそれぞれトリックを凝らしてあり(但し光文社文庫版で第1の事件を「密室」と紹介しているのは間違い)、謎解き説明はあっさり気味ですが犯人の深遠謀慮は敢闘賞ものでしょう(しかし細工が過ぎて結局ぼろがでる)。それにしてもこのシリーズ、本格派の作品では南郷の1人称形式、軽ハードボイルドの作品では3人称形式ですが探偵役の1人称と犯人当て謎解きの両立とはなかなか珍しいですね。


キーワードから探す
島田一男
1998年01月
夢魔殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1995年05月
社会部記者
平均:8.00 / 書評数:1
1993年02月
特捜検屍官
平均:6.50 / 書評数:2
1992年04月
特別鑑識捜査官
平均:3.00 / 書評数:1
1992年02月
婦警日誌(青樹社版)
平均:7.00 / 書評数:1
1990年08月
十三度目の女
平均:6.00 / 書評数:1
1990年03月
誤報殺人
平均:6.00 / 書評数:1
1989年10月
走る捜査線
平均:5.00 / 書評数:1
1986年06月
黒い群像
平均:6.00 / 書評数:1
1986年04月
東京殺人地図
平均:6.00 / 書評数:1
1981年06月
銀座殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1981年04月
赤い密室
平均:7.00 / 書評数:1
1981年03月
女捜査官
平均:3.00 / 書評数:1
1979年08月
夜の捜査線
平均:5.00 / 書評数:1
1979年01月
現場捜査官
平均:5.00 / 書評数:1
1977年03月
黒い時刻表 鉄道公安官・海堂次郎
平均:5.00 / 書評数:1
事件記者
平均:7.00 / 書評数:1
1976年12月
待避線の狼
平均:4.00 / 書評数:1
自殺の部屋
平均:8.00 / 書評数:1
1973年05月
科学捜査官
平均:6.50 / 書評数:2
1970年01月
殺意の絆
平均:5.00 / 書評数:2
1965年01月
Qを出す男
平均:6.50 / 書評数:2
1964年01月
冥土の顔役
平均:5.00 / 書評数:1
1962年01月
影のない男
平均:4.00 / 書評数:1
1961年01月
黒い花束
平均:5.00 / 書評数:1
座席番号13
平均:8.00 / 書評数:1
錦絵殺人事件
平均:6.00 / 書評数:4
1960年01月
金色の花粉
平均:5.00 / 書評数:1
去来氏曰く
平均:8.00 / 書評数:2
赤い影の男
平均:6.00 / 書評数:1
鉄道公安官
平均:7.00 / 書評数:1
1959年01月
殺人名簿
平均:7.00 / 書評数:1
1958年01月
社会部長
平均:8.00 / 書評数:1
特種記者
1957年01月
その灯を消すな
平均:6.50 / 書評数:4
古墳殺人事件
平均:5.50 / 書評数:6
1955年01月
赤い影の女
平均:4.67 / 書評数:3
上を見るな
平均:6.90 / 書評数:10
1954年01月
昼なき男
平均:5.00 / 書評数:1
1951年01月
湖底の囚人
平均:6.00 / 書評数:1
不明
怪人対名探偵
平均:4.00 / 書評数:1