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[ 本格/新本格 ]
ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館へ
あかずの扉研究会シリーズ
霧舎巧 出版月: 1999年07月 平均: 4.92点 書評数: 12件

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講談社
1999年07月

講談社
2003年06月

No.12 6点 ミステリ初心者 2022/03/14 00:41
ネタバレをしています。また、アガサ・クリスティーのそして誰もいなくなったのネタも割れてしまう可能性があります。

 非常に凝った作品です。
 あかずの扉メンバーはキャラクターが立っていて、清涼感?があります。そのメンバーが事件に巻き込まれることになります。あかずの扉メンバーの一人がクローズドサークルと化した館に行くことになりますが、ほとんどが主人公二本松カケルの視点で書かれているので、クローズドサークル内の情報が電話でのやり取りとクローズドサークルでの事件が起こっている館とそっくりな館になります(主人公の方でも死体があるので、無関係ではないが)。
 また、かなりの文量が犯人の犯行に至るまでの説明に費やされており、犯人の背景をよく知りたい、こだわりたい人には最適です。
 メンバーに何かしらの恋愛要素があり、それでいて爽やかな印象があるのもよかったです。

 推理小説の部分について。
 クローズドサークル内の文章が乏しく、クローズドサークルならではのサスペンス感は楽しめません。しかし、テンポはそれほど悪くなく、非常に丁寧に書かれていたため、個人的には悪くなかったです。
 そして誰もいなくなったを読んだ読者に向けた(?)であろうミスリードもよかったです。
 大掛かりな館の仕掛けがありましたが、それもうまくストーリーに落とし込んでいると思います。
 一方で、ちりばめられた謎の多さと、その解決の細かさから、非常に難易度が高くなってしまっています。後動のような推理ができた読者は何人いたのでしょうか(私が頭パープリンということもありますが)。犯人当てとして読んだならば、どこまで読んだらいいかわからず、やはり読者への挑戦状が欲しいところでした。

 総じて、読みやすい文章と本格愛を感じる、佳作な推理小説でした。細かい謎が多すぎて、私は解こうと思えないような戦意喪失感を味わってしまいましたが、頭の良い人ならば合うかもしれません。

No.11 5点 名探偵ジャパン 2015/04/20 09:39
「とっ散らかっている」というのが、読み終えた第一印象。
トリックや仕掛けをこれでもかと投入してくる。残りページ数を睨みながら、「まだ終わらないのか」と思ってしまった。
デビュー作ということで気合いが入ったのだろうけれど、詰め込みすぎ。個々のトリックや仕掛けには光るものがあるだけに残念だ。メイントリックの解説には図解を入れてほしかった。
メンバーの一人の、千里眼のような「常人が見えないものを見ることができる」という能力が出て来たのには面食らった。スパイス程度ではなく、探偵がその能力を全面的に信頼しており、推理の補完にしている。特殊能力ものだったのだ。

No.10 5点 測量ボ-イ 2013/01/12 19:29
作者の他の作品でもそうでしたが、とにかく判りにくく、読み
ずらい。
解決篇の説明も判りにくいが、特に謎の提示部分の説明が判り
にくいのは致命的。
本格度が高いのが好感持てるだけに、残念。

No.9 5点 江守森江 2009/05/24 07:21
新本格作家の一員になりたい作者の意気込みが空回りしてる。
開かずの扉研究会は楽しそうで入会したい。

No.8 5点 nukkam 2009/03/25 15:22
(ネタバレなしです) 島田荘司が20世紀最後の新本格派新人と激賞し、ペンネームの名付け親にまでなった霧舎巧(きりしゃたくみ)(1963年生まれ)のデビュー作にして《あかずの扉》研究会シリーズ第1作が1999年発表の本書です。結構大作の本格派推理小説ですがそれにも関わらず書き込み不足を感じます。死体発見を直接描写せず基本的に伝聞形式にしているのが珍しい工夫ですがこのアイデアが成功しているとは言い難く、死体発見という盛り上がるべき場面をぼかしたためサスペンス不足で回りくどささえ感じます。どうでもよさそうな些細な謎をやたら細かく推理している一方でせっかくの大トリック(印象的ではあります)の謎解きがいまひとつインパクトが弱く、演出面の課題が浮き彫りになっています。

No.7 5点 dei 2009/03/19 23:55
ミステリとしてはそれなりなんだけど読みにくくて・・・
ラブコメ
要素がなければ・・・とおもう

No.6 4点 レン 2008/12/17 15:06
謎解きが凝りすぎていてややこしい。
「あかずの扉」研究会メンバーの描写に力が入っているわりに(成功しているとは言いませんが)、ほかのキャラクターの造形がお粗末なのもいただけません。
お粗末というより、とにかく登場場面が少なすぎるんですね。どんな人物なのかもよくわからないうちに、さっさと殺されてしまう。
道具立てが私好みで、本格ミステリへの情熱も伝わってくるぶん、もったいないです。

No.5 4点 teddhiri 2008/10/13 13:12
ガジェットやトリックは大量に盛り込まれている。楽しいといえば楽しい。しかし読みづらい。終盤になってくると話の展開や犯人などどうでもよくなってきた。

No.4 6点 vivi 2008/05/13 00:50
ユーモア調の軽い文体に、大仕掛けトリックを詰め込んだ作品。
本格への愛は感じますけど、取っ散らかった印象も。
可能不可能とかいう、野暮なことを言うつもりはないのですが、
ぐいぐい引き込んでいくパワーがもう少しあればな~と思いました。
(『翼ある闇』みたいな破壊力と言い換えてもいい)

キャラも、どうせならもうちょっと立ってて欲しかったかな~。
ユイ以外が、ちょっと地味なんですよね・・・

なんて小言風に書いてますけど、デビュー作ですもんね。
そして、久々に徹夜した作品でもありました♪

No.3 6点 おしょわ 2008/01/27 20:58
個々の要素としては悪くないと思うんですが、そこはかと漂うラブコメ調がみんな駄目なんだろうなと思います。
トリックとか携帯電話の使い方とか結構良かったのに、全体としてはなんかイマイチ。

No.2 2点 マニア 2007/12/30 15:09
ロジック、伏線張りは上手いと思ったけど、細かすぎて壮大なトリックがあるにもかかわらず逆に小さくまとまりすぎてしまった感じ。

なにより、どうしても主人公一向に好感が持てないというか、拒絶してしまうキャラクター、シリーズとして読むのは無いかな。

No.1 6点 ぷねうま 2007/11/18 07:29
コテコテの本各風設定に今っぽいキャラクター設定を盛り込んだ第12回メフィスト賞受賞作。
かなり大味な印象だが作者のこれでもかこれでもかという丹精のこめられっぷりに好印象を持った。
謎解きのカタルシスが大きいのも良い。次作以降にも期待がもてた。


霧舎巧
2016年07月
推理は一日二時間まで
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1999年07月
ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館へ
平均:4.92 / 書評数:12