海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト

[ サスペンス ]
カックー線事件
アンドリュウ・ガーヴ 出版月: 1954年12月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


早川書房
1954年12月

早川書房
1980年03月

No.1 6点 クリスティ再読 2019/04/02 21:51
エセックス州の田舎を走るイギリス国鉄のローカル線、カッコー線に乗った老紳士が、若い女性から暴行を受けたと騒ぎになった。紳士は暴行を否定し、その家族も「まさかウチの父に限って!」と紳士を信じるのだが、噂は村に広がってしまっていた。その女性は死体として発見され、老紳士に容疑がかかる。老紳士は精神の病気なのか?それとも何かの罠なのか? 弁護士の長男、作家の次男とその婚約者・長女と、老紳士の子どもたちが父の容疑を晴らすべく孤軍奮闘する...
という話。「それでもボクはやってない」みたいな痴漢冤罪風なのは冒頭だけで、殺人事件に発展してしまうとそっちは後景に退いてしまう。残念だが仕方ないな。それよりも東イングランドの沼沢地帯が舞台で、のんびりしたローカル色が、いい。アンブラーというかエリオット・リードの「恐怖のはしけ」も似たようなあたりが舞台だったし、ガーヴとアンブラーってローカル色を出したスリラーが得意で、似たテイストがあるからねぇ。次男がハウスボートを持っていて、婚約者と一緒にこの沼沢地帯で探索をして、父をハメた罠の真相に地味に一歩一歩近づいていくのが読みどころ。
真相はリアルなもので、いかにも「ありそうな」リアリティがあるのがガーヴらしい。しかし真犯人の自白が取れなくて、窮余の策に出るのが、お話といえばお話なところ(少し展開が読めるかな)。それでもガーヴ満開なウェルメイドなスリラー。


アンドリュウ・ガーヴ
2014年07月
運河の追跡
平均:5.00 / 書評数:1
2013年09月
殺人者の湿地
平均:7.00 / 書評数:1
1991年10月
諜報作戦/D13峰登頂
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
暗い燈台
1964年01月
平均:5.50 / 書評数:2
兵士の館
平均:5.00 / 書評数:1
囚人の友
平均:5.00 / 書評数:1
1963年01月
遠い砂
平均:6.50 / 書評数:4
1961年01月
地下洞
平均:6.50 / 書評数:4
レアンダの英雄
平均:7.00 / 書評数:2
1960年01月
サムスン島の謎
平均:6.00 / 書評数:3
黄金の褒賞
平均:8.00 / 書評数:2
1959年01月
新聞社殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
死と空と
平均:6.50 / 書評数:2
ギャラウエイ事件
平均:7.67 / 書評数:3
1958年04月
メグストン計画
平均:7.00 / 書評数:4
1957年01月
道の果て
平均:6.00 / 書評数:3
ヒルダよ眠れ
平均:5.00 / 書評数:6
1956年01月
モスコー殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1954年12月
カックー線事件
平均:6.00 / 書評数:1