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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
運河の追跡
アンドリュウ・ガーヴ 出版月: 2014年07月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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論創社
2014年07月

No.1 5点 kanamori 2014/09/18 21:47
美人モデルで一歳の娘の母親でもあるクレアは、冷酷で傲慢な性格の夫アーノルドを愛せなくなり、ある事件を契機に離婚を決意する。しかし、アーノルドは同意せず、娘を拉致し何処かに隔離してしまう。クレアは仕事仲間のカメラマン・キャメロンと共に捜索の旅に出るが-------。

デビュー作の「ヒルダよ眠れ」以降、出す作品が次々と邦訳され60~70年代に日本でも人気作家だったガーヴの、最盛期に書かれた中で唯一未訳だった作品。
単行本で200ページあまりのコンパクトな作品ですが、前半は巻き込まれ型サスペンス、後半が冒険スリラーとなっていて、本書もガーヴの典型的なプロットになっています。
ただ、構成として敵役が早々に逮捕されてしまったのはどうだったか。そのため、ミッドランド(英国中部地域)の運河を舞台にした男女2人の捜索行という後半部が(土地勘がないこともあり)読んでいて意外と単調に感じました。娘の所在を絞り込むヒントとなる手紙の文面にある趣向を施していたり、ラストの活劇などはガーヴらしいのですが。


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アンドリュウ・ガーヴ
2014年07月
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