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ミステリの祭典

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ギザじゅうさんの登録情報
平均点:6.99点 書評数:238件

プロフィール| 書評

No.98 7点 法月綸太郎の冒険
法月綸太郎
(2003/05/13 01:25登録)
なぜ死刑囚が死刑当日に殺されたのか?
なぜその男は恋人の肉を食ったのか?
開け方の分からない扉を使った密室…とちょっと変わった設定を、見事にロジックで解くところがやっぱりシンプルで魅力的。


No.97 6点 殺人方程式
綾辻行人
(2003/05/01 20:47登録)
死体を切断した第一の理由はわかったが、第二の理由まではわからなかった。
物理トリックは普通だが、パズラーとしてはよくできている。


No.96 5点 ジュリエットの悲鳴
有栖川有栖
(2003/04/29 01:09登録)
どれも粒ぞろい…なんだけど粒すぎる。
印象に残るのはほとんど無かったが、一番良かったのは『夜汽車は走る』かな。


No.95 6点 スウェーデン館の謎
有栖川有栖
(2003/04/25 00:13登録)
トリックが『あの古典的名作』とあまり変わらないのが残念。印象に残ってるのはヴェロニカさんくらいか?


No.94 7点 風が吹いたら桶屋がもうかる
井上夢人
(2003/04/22 22:56登録)
『風が吹いたら桶屋がもうかる』的(?)論理の迷走。
イッカクの迷推理も面白いし、推理小説への皮肉にはニヤリとさせられる。
読んでいて、ついつい楽しくなってくる。


No.93 7点 死者を笞打て
鮎川哲也
(2003/04/13 15:23登録)
『死者を笞打て』 講談社文庫

淵屋隆夫、星野新一、三木悦子、沈舜水、多岐恭、浅野洋
酒沢左保、須磨久平、赤城一、山之沢晴雄などなど
思わずニヤリとさせられる。事件はそれほどの物でもないが、当時の推理小説界のゴシップや裏話がおもしろい。


No.92 9点 三月は深き紅の淵を
恩田陸
(2003/04/11 23:46登録)
回り続ける物語。
この世界が非常に気持ちがいい。
これが恩田陸の『ノスタルジア』か。


No.91 6点 地獄の奇術師
二階堂黎人
(2003/04/08 18:46登録)
トリックは古典的なものを組み合わせただけで簡単に分かるけれど、雰囲気は楽しめた。
最後に蘭子によって明かされる動機は、納得できるかどうかはともかく面白かった。


No.90 7点 鮎川哲也名作選―冷凍人間
鮎川哲也
(2003/04/05 21:03登録)
『鮎川哲也名作選』 河出文庫

幻想、SF、ハードボイルド、ナンセンスミステリ、そして本格と初期の鮎川哲也の様々な味が楽しめる一冊。
純真無垢の『地虫』、残酷童話風の『絵のない絵本』、ハードボイルドだけどしっかり本格の『他殺にしてくれ』、パニックSFの『怪虫』と怪奇性たっぷりの『冷凍人間』のシリーズも面白い。


No.89 6点 狂乱廿四孝
北森鴻
(2003/04/05 20:54登録)
河鍋暁斎の『幽霊画』の謎と殺人事件を、実在の人物を登場させ上手く料理している。
澤村田之助を描いたひとつの小説としてもおもしろい。


No.88 7点 Rommy
歌野晶午
(2003/03/28 01:25登録)
読んでる途中は「どこが本格なんだ?」と思ったものの、読み終えてみればしっかり本格。
ROMMYとそれを取り巻く人物との対比が凝った構成で物語りに引き込まれた。


No.87 8点 北の夕鶴2/3の殺人
島田荘司
(2003/03/26 21:59登録)
占星術や斜め屋敷を思わせる大技トリック。
やってくれるぜ。トリックに義経伝説や夜鳴き石を絡ませているのは流石!
サスペンス的な展開もなかなか面白かった。


No.86 8点 憎悪の化石
鮎川哲也
(2003/03/24 22:37登録)
名作『黒い白鳥』と並行して書かれた作品。
ちょっとしたことから手がかりを得て推理していくアリバイ崩しの王道!
メイントリックとサブトリックがあるけど、サブのほうが面白かった。


No.85 6点 封印再度
森博嗣
(2003/03/22 21:28登録)
犀川先生と萌絵との恋沙汰の比重が多くて、やたら冗長に感じる。その一方で儀同世津子などの人物に十分な説明がされていない気がする。
殺人事件の印象も薄いが、壺と鍵の謎は非常に面白かった。


No.84 8点 頼子のために
法月綸太郎
(2003/03/21 22:13登録)
トリッキーではないけれど、プロットの巧みさが光る美しく、またおぞましい悲劇である。
最後にあらわれる“操り”がなんともいえない。


No.83 10点 クラインの壷
岡嶋二人
(2003/03/15 20:55登録)
現実と虚構の交錯。
「コントロールできるうちに、逃げろ。」
お、おそろしい・・・。
だいたい予想できそうな話だけど、ここまで見せるのはすごい!『クラインの壺』に捕まらずに読むのは無理やな。


No.82 9点 探偵映画
我孫子武丸
(2003/03/14 01:57登録)
監督しか知らない『探偵映画』の結末を全員で推理していくという趣向が面白い。また俳優としてのし上がるために、自分を犯人にしようとするのも変わってる。
作者の叙述トリック試論と、それに基づいた作中のトリックもお見事!
作中の『探偵映画』が映像化されたら非常に面白そう。


No.81 6点 ブラジル蝶の謎
有栖川有栖
(2003/03/11 23:50登録)
表題作の『ブラジル蝶の謎』はだいたい予想できてしまったのが残念。『人喰いの滝』の足跡トリックも、いまいち
キレがよくない。
「くだらねぇ。」と苦笑したくなる『鍵』が一番楽しめた。


No.80 8点 毒猿 新宿鮫II
大沢在昌
(2003/03/08 00:32登録)
主人公鮫島を取り巻く毒猿や郭さんなどのキャラクター造詣も深く、ラストの緊迫感も前作以上。
それにしても毒猿強すぎ・・・。


No.79 9点 ミステリーズ
山口雅也
(2003/03/07 00:43登録)
読者の視線を意識したちょっと変わった謎の数々。
非常に面白い試みがなされた傑作短編集。

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