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ミステリの祭典

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三月は深き紅の淵を

作家 恩田陸
出版日1997年07月
平均点6.00点
書評数21人

No.21 5点 ボナンザ
(2024/03/25 20:15登録)
確かに三話目まではいいが、四話目は次作のプロローグ的な意味しか感じられない。狙いとしては函の中のの方向ですかね。

No.20 5点 みりん
(2023/10/08 22:20登録)
不思議な魅力のある作品です。
ミステリとしては1章『待っている人々』、人間ドラマとしては3章の『虹と雲と鳥と』が良いと思いました。4章は恩田先生が執筆の際に感じたことを思うままに書いている私小説ですかね。曰く付きの全寮制学校に途中入学した主人公が背後で蠢く陰謀と戦う学園サスペンスは個人的に興味をそそる設定(最近見たダリオ・アルジェント作『サスペリア』っぽい)で大変気になっていたのに、細部はあまり明かされないまま終わってしまった。考えるな感じろって事ですかね…4章はふつうに奇書です。

No.19 7点 メルカトル
(2022/05/25 23:02登録)
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
『BOOK』データベースより。

本書を読む切っ掛けとなったのは、先日読んだ『本格ミステリ・ディケイド300』でした。実は『黒と茶の幻想』を読もうと思ったんですが、順序としてこちらを先に読んでおいた方が賢明だと考えた訳です。恩田陸、思えば二作読んだだけで何故か見切りを付けていました。自分にはあまり合わないとのちょっとした誤解からですが、私は間違っていました。やはり読まず嫌いはいけませんね。

兎に角流れるような筆致にグイグイ惹き込まれました。第一章ではミステリのマニア心をくすぐる趣向にやられ、第二章では作者の底知れぬ才能に畏怖を覚え、更にそこはかとない旅情をとことん堪能しました。第三章では生々しい人間関係と悲惨な青春の物語に悲嘆し、第四章ではメタミステリ要素を未完のまま見せつけられました。
これは幻想小説とアンチミステリを掛け合わせたような、異形の作品だと私は思います。確かに中途半端な部分もありますし、次作に繋げるための序章に過ぎないという意見も見逃せません。しかし、プロローグだけでこれだけの作品を描いてしまう恩田陸の底力を本書に見た気がします。確かな実力を持った作家であるのは間違いないと思いました。

No.18 5点 Q-1
(2010/10/17 02:51登録)
皆さん仰っている通り、1章を読み終えた時点ではこれは当りだと感じました。
しかし読み終えると何一つ完結せず、結局は麦の海に~に続く序章に過ぎない本でした。

No.17 3点 だい様
(2009/07/21 10:46登録)
確かに1章はある程度面白い。
しかし4章に限っては・・・。
それなのに妙にミステリについて熟知しきってます的な書き方が不快に思えた。

No.16 4点 燕麦細胞
(2009/05/06 12:57登録)
章が進むごとにつまらなくなる。
また、作者の本格ミステリーに対する態度は甘い。

No.15 9点 サトラップ
(2008/06/01 00:07登録)
一章から三章はとても良くできています。
一章は面白く、二章は切なく、三章は悲しく、といった感じでしょうか。
四章は……。

No.14 8点 dei
(2007/12/22 16:31登録)
3章までは素晴らしかったと思う。
9点、あわよくば10点の内容だった。

それだけに4章での作者の狙いがはずれだったことに失望
1章の完成度は凄いと思う。

No.13 6点 桜ノ宮
(2007/09/30 01:01登録)
麦の海に沈む果実を先に読んでいて、どんな作品なのか楽しみにしていました。
面白かったけど、ちょっと物足りない気がしなくもないような・・・。

No.12 5点 ぷねうま
(2007/09/20 23:31登録)
全体的にシュールなイメージ。
各章でテイストが違うのがいいが、4章の無理矢理感はあまり評価できなかった。作中に出てくる『三月は深き紅の淵を』の扱いも中途半端。『ドグラ・マグラ』ぐらい突き抜けて欲しかった。

No.11 6点 ばやし
(2005/04/03 15:56登録)
「麦の海に沈む果実」を先に読んでいたんですけど普通に楽しめました^^「麦の海〜」はなんか気に入って2回読んじゃいました★

No.10 9点 綾香
(2004/09/20 23:22登録)
恩田陸独特の雰囲気がとってもいい!!ストーリーも探偵役がいて疑問に思ったことを、ひとつひとつ謎解いてくあたりも読みやすかったです。終わり方もいい!!こんなに褒めちぎっておいてなぜ9点かというと、中高生が出てこないのが、ちょっと不満でした(笑)

No.9 10点 iti
(2004/05/10 13:32登録)
雰囲気が素晴らしい。読み解くというより感じる本ですね。

No.8 6点 kamomiro
(2004/03/05 05:37登録)
第一章から飛ばしてくれるので、後も「本」についてさらに深く追求していってくれるものだと期待してしまった。のではなく「本」をテーマにしたアンソロジーなのね・・
一つ一つは凡庸なミステリかと、4部揃うとどうだろ、私はそれほどなにも感じなかったな・・4章の切れ切れになっている少女のお話はちゃんとした形で読みたかったわ・・

No.7 9点 ギザじゅう
(2003/04/11 23:46登録)
回り続ける物語。
この世界が非常に気持ちがいい。
これが恩田陸の『ノスタルジア』か。

No.6 7点 小太郎
(2003/04/02 00:29登録)
どの作品をみても「恩田睦の世界」というか、独特の雰囲気をもっているのが凄いと思う。

No.5 3点 ケン
(2003/01/22 18:56登録)
解らない、1冊の本トータルとしての良さが。後、他の
作家(或いは本)の悪口っぽいのがこれ以外も含め、散見されるのが、
ダメだと思う。

No.4 4点 あずみ
(2002/11/02 20:10登録)
第一章が一番面白かった。でも、章が進むにつれ違う場所に行ってしまった。
作者は多分、ミステリをちょっとだけ間違って理解してると思う。

No.3 6点 しゃん
(2002/07/23 09:05登録)
不思議な読み応え。謎解き小説ではないが魅力的な謎であふれている。
一章と二章が好き。4章はあまりよく把握できなかった。

No.2 3点 okuyama
(2002/05/14 23:54登録)
取り立てて「凄い」ところがなかった。
4作目をもうちょっと分かり易く面白くしたら
良かったと思うのですが・・・。

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