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ミステリの祭典

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ミステリーズ
Mシリーズ

作家 山口雅也
出版日1994年09月
平均点6.83点
書評数12人

No.12 8点 ことは
(2023/04/02 01:38登録)
再読。
出版当時に(ハードカバーで出た当時に)読んでいて、面白かった記憶があったが、これだけ異世界設定が出回っていると、衝撃度は下がってしまったなぁと思う。採点は、初読時の衝撃を思い返してつけた。
全体的な印象を一言で言えば、「山口雅也風、異色作家短編集」。全作で、山口雅也の少し非現実的でポップな世界観が楽しめる。
作中でいいのは、間違いなく「解決ドミノ倒し」と「不在のお茶会」だと思う。
「解決ドミノ倒し」は、作者のあとがきにあるとおり、どんでん返しの数で勝負で、これだけ返した後、どう収拾をつけるんだというところで、斜め上に放り投げるという、絶妙なバランスがよい。
「不在のお茶会」は、ファンタジー、もしくは、妄想的な状況で始まり、登場人物のある気付きで終わる。今では、類似アイディアを取り込んだ作も多いので衝撃はないかもしれないが、中盤の討議も含めて、無駄や駆け足も感じられず、見事にまとまっている。この趣向の最初期の代表作といってよいと思う。
山口雅也を未読の人で、「どんな作風なんだ?」と知りたい人には、とくにお勧め。

No.11 6点 haruka
(2011/05/29 11:48登録)
作品によって当たり外れあるが、いろんな意味でバラエティに富んだ短編集。

No.10 4点 おしょわ
(2009/07/04 15:30登録)
ダメでした。
何が面白いのか分からない・・・

No.9 8点 dei
(2008/11/19 20:40登録)
ニヤニヤしながら読み終わりここにきてみるとおもったより低めな平均点
高得点をつけている方もいるので好みが分かれるのかな?

良作は前半に固まっている気がするが、全体的に意欲作で楽しかった。
短編がうまい作家は好きです。

No.8 5点 touko
(2008/11/09 12:45登録)
パズルとしての楽しさ、目新しさはありますが、まずトリックありきで世界観、設定、登場人物を決めているようなので、作品に奥行きを感じず、登場人物、誰一人として感情移入も出来ませんでした。
ですが、独特の世界観に魅力を感じる方なら、倍楽しめると思います。

No.7 5点 ひこうき雲
(2007/05/26 00:55登録)
米国の小説を翻訳したのではないかと思うような、洋風ミステリー。
ただ、精神異常の登場人物、哲学的な内容、異常な世界が舞台だったり、と少々読んでいて疲れてしまった。でも、まあまあ楽しめました。

No.6 9点 ギザじゅう
(2003/03/07 00:43登録)
読者の視線を意識したちょっと変わった謎の数々。
非常に面白い試みがなされた傑作短編集。

No.5 9点 フレディ
(2002/04/04 11:45登録)
 山口雅也は遊び心に満ち溢れている。そんな作者の傑作集。面白いっ!!遊び心溢れるモノは好きだ。

No.4 10点 閑蠢
(2001/11/23 17:58登録)
珠玉と言ってもいいと思います。
ただかなりトリッキィなんで・・・・
非常に実験的な作品群という点を、私は買いました。

No.3 1点 ばびぼ
(2001/07/12 15:11登録)
軽ミステリ。赤川次郎みたい

No.2 7点 Nakatz
(2001/05/07 15:14登録)
喩えていうなら、「洋楽っぽい邦楽」、といったところでしょうか。文章のセンスがかっこいい!

No.1 10点 すー
(2001/04/01 20:54登録)
山口雅也は短編の方が巧い気がする。傑作集。

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