Nakatzさんの登録情報 | |
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平均点:7.44点 | 書評数:18件 |
No.18 | 7点 | リセット 北村薫 |
(2001/08/11 23:32登録) うまく行きすぎ、三部作の中ではちょっと……というご意見にも充分に 同意できるのですが、けれどもこれを一つのロマンスの形だと捉えれば、 かなり好感が持てる作品だと思います。 時代を隔てながらも、再会を果たすことが出来た二人。やはり、「美しい」 ストーリーでしょう。 |
No.17 | 7点 | ななつのこ 加納朋子 |
(2001/07/17 12:07登録) つまるところ、主人公が日常生活で感じた謎を、一人の作家が手紙でそれを解く、という 物語集。しかし、「空飛ぶ馬」では円紫師匠が、謎解きの際にさまざまな表情を見せる ことで「優しさ」が却って際立つのに対して、本書では手紙という平面的な意思伝達 手段によって謎を解くから、自然として突き放すような物言いがそのまま受け取られ、 ゆえに「痛い」真実が読み手にも「痛く」伝わる。 でもまあ、ほのぼのともしましたけどね。 |
No.16 | 9点 | ターン 北村薫 |
(2001/06/20 09:40登録) 物語の大半は主人公の日常生活(いつまでも同じ「日」を繰り返している、という 特異さはあるけれど)に関する描写ですが、北村薫の手にかかると、そんな他愛のない 描写もスマートなものに映る。最後で少しはらはらさせられる部分もあるけれど、 物語自体はハッピーエンドを迎えるので、読後感は非常に良かったです。 |
No.15 | 8点 | 片想い 東野圭吾 |
(2001/06/04 11:26登録) 作者の主観や考察を全くと言っていいほど含めず、「性同一性障害」というテーマを、純粋に 題材として調理しきっている。「片想い」か・・・読後は、色々な意味で切なくなります。 |
No.14 | 9点 | 空飛ぶ馬 北村薫 |
(2001/06/04 11:22登録) それぞれの作品の配置が秀逸でしょう。最後に「空飛ぶ馬」で、「ぐっ」と 来ます。なんて優しいんだろう・・・。 |
No.13 | 7点 | 最後から二番めの真実 氷川透 |
(2001/06/04 11:18登録) とことんロジックを追求する、というのはもはや彼の作風 なのでしょうね。論理バカ(笑)の僕には面白かった。 けれど、「事件」のインパクトが足りないよな――という思いも。 |
No.12 | 6点 | アトポス 島田荘司 |
(2001/05/24 09:35登録) 御手洗・・・なかなか出てこないなあ。(笑) |
No.11 | 8点 | Pの密室 島田荘司 |
(2001/05/24 09:34登録) 御手洗がまだ子供の頃の事件だから、他のシリーズよりその性質は易しい。 島田流「本格」の初級編、といったところでしょうか。 |
No.10 | 7点 | 美濃牛 殊能将之 |
(2001/05/24 09:29登録) よくできているとは思うけど、もう一つ「何か」がたりない気がします。 |
No.9 | 8点 | 我らが隣人の犯罪 宮部みゆき |
(2001/05/19 00:09登録) 「この子誰の子」、「サボテンの花」のラストには、 胸が熱くなります。その他の作品も趣向が様々で、 短編集の鑑といえるでしょう。これは。 |
No.8 | 5点 | 密室は眠れないパズル 氷川透 |
(2001/05/15 10:22登録) トリックにそれほど好印象を受けなかったので、 これくらいの評価ですね。 ロジックの組み立ては、悪くはないと思うけれど。 |
No.7 | 8点 | 真っ暗な夜明け 氷川透 |
(2001/05/15 10:18登録) 純粋に論理で推理する、っていう作品は好きです。 物語性が弱いのは、まあ目をつぶっておきましょう。 |
No.6 | 6点 | 黒い仏 殊能将之 |
(2001/05/15 10:12登録) ラストをどう感じるかで、評価が変わるんでしょうね。 僕はこういうのもアリかな、と。 |
No.5 | 9点 | ハサミ男 殊能将之 |
(2001/05/15 10:09登録) 終盤の、畳み掛けるようなどんでん返しの応酬は圧巻。 久しぶりに、気持ちよくやられました。 |
No.4 | 7点 | 人狼城の恐怖 二階堂黎人 |
(2001/05/08 00:40登録) 核となっているのは、単純とも言えるたった一つのトリック。 それを、ここまで壮大気宇な物語にした力量には驚くばかり。 2つの「問題編」だけでも、相当充実しているし。 |
No.3 | 7点 | ミステリーズ 山口雅也 |
(2001/05/07 15:14登録) 喩えていうなら、「洋楽っぽい邦楽」、といったところでしょうか。文章のセンスがかっこいい! |
No.2 | 7点 | 灰夜 新宿鮫VII 大沢在昌 |
(2001/05/02 16:34登録) 恋人の晶をはじめとした、他のシリーズでは鮫島の周囲に いた人たちが、全然出てこない。孤独な鮫島・・・。 そのあたりが、新宿鮫のシリーズでは異色ではないかと。 |
No.1 | 9点 | 奇想、天を動かす 島田荘司 |
(2001/05/02 16:29登録) 本格ミステリでもあるし、また社会派推理でもある。 この2つが見事に融合した、奇跡的な作品だと思います。 |