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ミステリの祭典

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みりんさんの登録情報
平均点:6.65点 書評数:489件

プロフィール| 書評

No.89 5点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2023/05/04 22:56登録)
海外古典の傑作と名高い「幻の女」 
最初から魅力的な謎が提示され、全体に漂う雰囲気も素晴らしいので最後まで一気に読ませる力がある。
しかし個人的にはイマイチハマりきれなかった。真相が明らかになった時、帯に書かれていたどんでん返しが期待していたほどの衝撃はなく、この作品の一般的な世評と少し乖離している印象を受けたせいかもしれない。
ただ、翻訳されてもこれほど魅力的な文章であるから原文はもっとカッコ良さそう…英語が読めて、海外文化の教養がもっとあればこの作品の評価が変わるのだろう。


No.88 7点 medium 霊媒探偵城塚翡翠
相沢沙呼
(2023/05/04 00:31登録)
ミステリ大賞5冠。帯に絶賛の数々。
期待大で読み始める。ここまで気持ちよく騙されると清々しいですね。


No.87 9点 監獄島
加賀美雅之
(2023/05/02 01:18登録)
シャルル・ベルトランシリーズの第二弾。読破に17時間ほど要した超大作。レッドキング様の書評がこの作品を的確で端的に評している感じがして良いですね。

シャルル・ベルトランシリーズ第3弾の「風果つる館の殺人」が絶版希少本ということで困り中


No.86 8点 虚無への供物
中井英夫
(2023/04/24 11:26登録)
こんなカッコいいタイトル、厨二病にはたまりませんよ。そして自分が100%楽しむには少し読む時期が早すぎた気がする。少なくともガストンルルーの「黄色い部屋の謎」を読んでから挑戦すべきだったと後悔。
三大奇書の中では読みやすいと聞いていたが、読破に12時間半かかった。ドグラマグラと黒死館は読破に何時間かかるのだろう。


No.85 6点 七回死んだ男
西澤保彦
(2023/04/17 19:57登録)
母親や他の年配のキャラより達観していて精神年齢が高い高校生主人公というのがなかなか新しく、ループモノにありがちな「主人公の無能な行動にイラつく」ということもなくストレスなく読めた。


No.84 6点 日曜の夜は出たくない
倉知淳
(2023/04/16 16:45登録)
居酒屋・公園・孤島・劇場・博物館・カフェとどこにでも現れる猫丸先輩のロジカルでユーモアな推理が楽しめる短編集でした。
【ネタバレあり】

空中散歩者の最期 3点
落下の衝撃は位置エネルギーで計算されるはずだから結局釜谷ビルの15mの高さから落下した計算になるのでは…?

約束 7点
純粋な麻由の独白に胸が締め付けられる。

海に棲む河童 6点
人間浮き輪にカニバリズムというかなり際どい話。読んでるだけでおしりむずむずした。

一六三人の目撃者 5点
良いタイトル。猫丸先輩のアドリブ力すごい。

寄生虫館の殺人 6点
やはりこの作者の得意分野はロジックか…

生首幽霊 7点
なぜ犯人は死体をバラバラにしてから故意に発見させたのかが肝。

日曜の夜は出たくない 5点
タンメン食べ出す医者の例と惚気話イジリ好き

「星降り山荘の殺人」でも感じたけれど、キャラクターの何気ない会話がユーモラスでクスッと笑える。
それとは別に読者を楽しませてくれる仕掛けが随所に施されており、短編集といえど一気読み推奨。


No.83 4点 犬神家の一族
横溝正史
(2023/04/16 05:12登録)
金田一の吃りにも頭ガリガリするのにもそろそろ慣れてきた。が、意外性がなく少しガッカリ…


No.82 8点 孤島の来訪者
方丈貴恵
(2023/04/15 16:16登録)
前作の「時空旅行者の砂時計」に出てきた名前がチラホラいますが別に読んでいなくても特に問題なく楽しめます。引き続き特殊設定本格ミステリーで前作よりもサスペンス感がアップ。

【ネタバレあり】



次元の違う世界からくる未知の生命体というのは色々想像が膨らむ面白い設定です。人間に変身できるというパニックホラー作品にありがちな設定もミステリに導入することで緊張感とアクロバティックなトリックを生み出していて良い感じ。前作ほどの衝撃はなかったものの、オチのユニークさなどを含めてもこちらの方が優等生的(?)な作品だと思います。「孤島の復讐者」というタイトルの方が良かったかな…?

シリーズにしたせいで新規の読者の数も減ってしまうのでは…という邪推。というかキャラクターを使い回していないのにシリーズにする意味あるのか??マイスターホラの挑戦状は確かに魅力的ではあるが…
とにもかくにもこの作者の新作にも期待!


No.81 9点 時空旅行者の砂時計
方丈貴恵
(2023/04/15 15:35登録)
特殊設定ミステリとして最高峰だと思います。


No.80 6点 大誘拐
天藤真
(2023/04/14 02:53登録)
どこか憎めない3人組と頭脳明晰なお婆ちゃんが生み出す日本中を巻き込んだ誘拐エンターテイメント作品。


No.79 7点 ジェリーフィッシュは凍らない
市川憂人
(2023/04/10 19:26登録)
ネタバレがあります

自分自身化学の研究に携わっている身としては共感を得られる記述が多くてより楽しめました。


No.78 5点 手紙
東野圭吾
(2023/04/10 01:57登録)
テーマについては井上夢人さんの解説が素晴らしいので文庫版がおすすめです。


No.77 6点 爆弾
呉勝浩
(2023/04/09 10:57登録)
醜悪で狡猾な爆弾魔に翻弄される警察達を群像劇的に描いた作品。
フィクションを読んでいて心の底から嫌悪感を覚える犯人に久しぶりに出会いました。「この犯人が嫌い大賞」も受賞できるでしょう。取り調べ室での会話が物語のほとんどを占めるにも関わらず、なぜかページをめくる手が止まりません。


No.76 4点 本陣殺人事件
横溝正史
(2023/04/08 17:29登録)
密室の名作ということで読みましたが、トリックがあまり好きになれませんでした。


No.75 7点 りら荘事件
鮎川哲也
(2023/04/06 21:27登録)
事件後の警部さんの処遇が気になります。


No.74 7点 紅蓮館の殺人
阿津川辰海
(2023/04/05 04:40登録)
「名探偵とはどうあるべきか」みたいな会話が少しクサくて恥ずかしいのは減点。小手さんがカッコよすぎるのは加点。


No.73 8点 人形館の殺人
綾辻行人
(2023/04/02 18:53登録)
人形館の書評100件目!嬉しい!(2回目)

ネタバレあります。

いや〜評判悪いですね「人形館」。「中盤で真犯人とオチが分かってしまい、そうでなければ良いと思いながら読んでいた」というレビュアーの方が非常に多いですね笑
館シリーズの中では異色作なので、評価に困りますが当時の感想を盲信して高評価を付けます。


No.72 8点 水車館の殺人
綾辻行人
(2023/04/02 02:12登録)
水車館の書評100件目!嬉しい!
そして綾辻行人作品の採点が激甘になるの自覚しております。


ネタバレあります。

読み返してみるとやっぱり大好きです水車館。
「水車館」は「十角館」や「時計館」に比べてメイントリックの衝撃度は劣るものの、作品全体の雰囲気や大小様々なプロットの緻密さで軍配が上がります。そうした理由から再読性がウリの作品と言えるのではないでしょうか。確かこの作品が人生で初めて読んだ「被害者加害者入れ替わりトリック」であることに加えて、自分が赤緑系の色弱(灰色に見えたりはしないが)であるため、どうしても贔屓してしまうが、時計館の殺人の次に面白いと胸を張って言えます。犯人が幻影群像の絵で全てを悟るラストは神秘的で好きです。 追記:さすがにこれに9点は作家贔屓しすぎと反省→8点に


No.71 8点 双月城の惨劇
加賀美雅之
(2023/04/01 05:00登録)
「双月城の惨劇」と言うタイトルだけで既に興奮が抑えられず購入。
奇怪な館で起こる不可能犯罪のオンパレードで新本格ルネサンスとは実に的を得たキャッチフレーズ。

以下ただの読んでる時の感想文【盛大にネタバレあり】


首無し死体ってことはもう騙されねぇ。どうせ双子の加害者被害者入れ替わりトリックでマリアの方が生きてるんだろう?歯形の一致なんてそんな些細なこと診断の時から入れ替わっといたりしたらどうにでもなるから、自分は騙されないよ。これは十中八九マリア・エールシュレーゲルが真犯人で間違いない。密室はお手上げだけど真犯人だけは分かった。
と思っていましたが
いやー見事に騙されました。一つ目の密室殺人は位置エネルギーの問題は置いといて、トリックも動機も首無殺人を逆手に取った心理的ミスリードも全て好きだなあ。エールシュレーゲル一族の名誉を守り抜こうとするカレンのプライドがイイ。
逆に一つ目の事件の完成度が高すぎて二つ目以降の事件の真相がどれもいまひとつに感じました。一つ目の事件だけに留めておいても十分満足できたのではないかと思います。


No.70 3点 ルビンの壺が割れた
宿野かほる
(2023/03/30 18:35登録)
これが日本一の大どんでん返し??と言う感想

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