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ミステリの祭典

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弾十六さんの登録情報
平均点:6.14点 書評数:535件

プロフィール| 書評

No.55 8点 危険な未亡人
E・S・ガードナー
(2018/11/09 04:14登録)
ペリーファン評価★★★★★
ペリー メイスン第10話。1937年4月出版
吠える犬の法廷を見て気に入ったという葉巻をふかす老婦人。このキャラが良い。わたし的に依頼人中ナンバーワンです。メイスンは賭博場のバーでトム・アンド・ジェリーを注文。事務所の入口ドアの文字はPERRY MASON (改行) ATTORNEY AT LAW (改行) Entrance。ドレイク探偵社の探偵システムの裏話(1日8ドルの日当)が興味深い。
騙しやハッタリに満ちた物語で、メイスンの大胆な行動とぬけぬけと押し通す鉄面皮がイキイキと描かれた傑作。
銃は38口径オートマチック(メーカー不明)と45口径オートマチック(多分Colt M1911)と謎の32口径スミス・アンド・ウェッソン・スペシャルが登場。最後の32口径S&W「スペシャル」というのは発言者が嘘をついている、ということを強調してるのでは?と最近気づきました。(38スペシャルはあるけど32スペシャルは存在しません)


No.54 6点 ピカデリーの殺人
アントニイ・バークリー
(2018/11/06 05:09登録)
1929年出版。
非常にリアリティ溢れる流れが良い(チタウィック氏が探索に乗り出す辺りまでが最高)ですが、だんだん後半になるにつれて精巧な作り物めいた状況が現れ現実感を失っていくのが技巧派探偵小説の欠点ではないかと思いました。(だからリアルを求めて倒叙形式になっていったのかな?アイルズを再読してないので大きなことは言えません…) 小ネタは結構驚きありですが、大ネタの方は途中で見当がついちゃいますよね。


No.53 5点 孔雀の羽根
カーター・ディクスン
(2018/11/05 20:50登録)
JDC/CDファン評価★★★☆☆
H.M.第6作。1937年出版。創元文庫(1980年)で読みました。
マスターズが再び不可能犯罪に出会う!という冒頭は素晴らしいのです。中盤の小ネタも効いています。珍しくキャラ立ちしてる登場人物もいます。でも解決篇は残念な出来でした。手抜かりや見落としを期待する不可能犯罪では面白くありません。いつものように2回目の犯行はやっつけ仕事。(ただし二度目の予告からの展開は素晴らしい) p304の解説は「そんなの知らねーよ!」と全員がツッコみを入れる内容ですね。
銃はレミントン六連発拳銃1894年製が登場。Remington Model 1890 New Model Army(弾は.44-40 Winchester)でしょうか。
p173 旧式のレミントン用弾薬で<ダック>: 不明。
p36「トールボットの二人乗り自動車」はTalbot(タルボ)のことだと思います。
p203 フリート街裏手の聖ブライズ教会(St. Bride’s Church): この近くにH.M.お気に入りの酒場<グリーン マン>があります。

<追記: 2018-11-29>
チェスタトン「奇商クラブ」の最初の方に、
…「十個の茶碗」(Ten Teacups)については、むろん一言の解説もあえてするつもりはない。(語り手のクラブ遍歴について回想する部分。「十個の茶碗」とは社交クラブの名前)
これが原題の由来ですね。さっき再読していて気づきました。


No.52 7点 曲った蝶番
ジョン・ディクスン・カー
(2018/11/05 00:20登録)
JDC/CDファン評価★★★★★
フェル博士第9作。1938年出版 創元新訳(2012)で読了。
四十年前、創元推理文庫の旧版(中村 能三さん)で読んで、あんまりパッとしない話だな〜、という印象だったのですが、たまたま古本屋で新訳を見つけ再読。うわぁ冒頭から素晴らしい! これは実は凄い傑作だったの? と思ったら中だるみでちょっとガッカリしたものの、ラストは怒涛の超展開。いや〜JDCらしい怪傑作ですね! で読んでるうちに「中二病」が浮かんだんです。だってタイタニック、自動人形、悪魔信仰ですよ。秘密めかした態度とか、不器用な恋愛描写もまさに思春期男子。
ところでノウゾーさんの訳が悪いはずがない、と思って昔の文庫を見たら… 文章やセリフがとてもぎこちないですね。(本作をキッカケにJDC/CD再読が始まりました。なのでトリヴィアコーナーはありません。歌が出てきたかなぁ)


No.51 6点 どもりの主教
E・S・ガードナー
(2018/11/04 17:52登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第9話。1936年9月出版。ハヤカワ文庫で読了。
22年前が1914年と明記。舞台はLAとSF。レインコートで雨に濡れる登場人物の姿が印象的(皆、傘をささない) ドレイクは風邪をひき、p.125でAge before beautyとのセリフ、やはりメイスンより年上?自動車はステップが立派な30年代のもの。メイスンの冒険は控えめ、バーガーもまとも、ホルコム出番なし。誰もが嘘をついているように思える技巧的な筋立てですがギリギリ成立し、パズルのピースが上手く嵌ります。
ハヤカワ文庫では、ラスト後、助手ジャクスンが顔を出し第11話に続く…実は差し替えで米初版はちゃんと第10話に続きます。
銃は32口径コルト自動拳銃(M1903ですね)とメーカー不明の38口径リヴォルヴァが登場。


No.50 5点 地下室の殺人
アントニイ・バークリー
(2018/11/04 09:47登録)
1932年出版。
無駄な明るさが無くなってちょっと寂しいです。二段構えの導入部というのはとても上手い工夫だと思いましたが、(作中人物が作中人物をモデルにした作中小説!) 肝心の推理部分にアクロバティックな味が薄く、結末もモヤっと感が残りました。アイルズに栄養を取られちゃったのかな?原文にはおなじみの日付の矛盾があり、翻訳では訂正されてるようです。


No.49 6点 死者はよみがえる
ジョン・ディクスン・カー
(2018/11/04 09:36登録)
JDC/CDファン評価★★★★☆
フェル博士第8作。1938年出版。創元文庫(1972)で読了。 HPBちょっと参照。
美食に飽きた金持ちが何か変わったものない?と注文して偏屈なシェフ出が出してくるようゲテモノ料理、それがJDCの諸作品なんだと思います。
結末までは本当に素晴らしいのですが、最後は唖然とさせられました。フェル博士のみっともない言い訳(p344)が作者の後ろめたさを物語っています。
主人公はJDCの分身(南アフリカ=北アメリカ)で、人生の苦労なんて無意味と主張したり、「彼は前から人間を観察していないといわれてきた男だった」とか作家にあるまじき人物像を暴露されています。名言が一つ: beware of people who make you laugh, because they’re usually up to no good.(p140) 橋本訳ではハドリー(ぼく)とフェル(きみ)の関係が近すぎる感じですが、二人の関係性を思えば、これくらいが本当は妥当なのかも。(最初、HPBで読み始めたのですが、何か読みづらくて、創元文庫に切り替え。延原信仰がちょっと揺らぎました。)
フェル博士のお気に入り事件は「うつろな男」「ドリスコル殺人」「ヴィクトリア女王号」と自白。
ところでH.M.第3作「赤後家」(1935)に出てくる「ロイヤル スカーレット事件」は本作と関係あり?「ピカデリイのロイヤル スカーレット ホテルで起こった、アメリカの富豪リチャード モーリス ブランドン殺害事件…〇〇(伏字)というトリック…公刊予定…」H.M.が手こずったと明言されています。(ゆるく解釈すれば、〇〇は本作と合致します)
さて恒例の歌とトリヴィアのコーナーです。
p10 パターソン夫人「いったいなんの役に立つのよ?」(Mrs. Patterson: ‘What’s the use? It’s all a pack of lies.’): 何かの引用?それとも架空のパターソン夫人?
p121 「進め! 牧童」という新しい歌を披露(introduced the novel note of ‘Ride ‘em, cowboy!’): 同名の西部劇映画(1936)あり。
p122 夢中でバラッドを歌っている…(singing a ballad whose drift I need not repeat.): 口をはばかる内容らしいのですが題名が書かれていません。
p262 ジェニーはぼくにキスをした(Jenny kissed me when we met): a poem by the English essayist Leigh Hunt (1838) JDC作かと思ったら丸ごと実在の詩の引用でした。
銃器関係ではp154、12口径の散弾銃(a twelve-bore shotgun): 口径の前の数字は直径の意味となってしまうので12番・12ゲージと訳すのが正解。boreは英国表現で米国のgauge。(延原訳では12番の猟銃)


No.48 7点 蝙蝠は夕方に飛ぶ
A・A・フェア
(2018/11/04 08:51登録)
クール&ラム第7話。1942年9月出版。ハヤカワ文庫で読了。
ラム君は海軍に行ってしまい、バーサひとりで探偵家業、結構身軽に動き回ります。文体は三人称です。今回の依頼人は盲人のおじいさん。事件に関係ある日付として1942年1月25日が明記されています。(灯火管制用の懐中電灯が戦時を思わせます) 刑事フランク セラーズは今回が初登場。効果的に手紙を使い、起伏の多い展開は相変わらず。人物描写も愉快です。


No.47 5点 検事方向転換す
E・S・ガードナー
(2018/11/04 08:46登録)
ダグラス セルビイ第6話。1944年1月出版。Country Gentleman誌連載(1943-11〜1944-3)
犬を連れた検事。名前を当てたのはパーキンス。傘を持ち歩くのは男らしくない。戦時色が1カ所だけ、コーヒーは贅沢品で配給券のことを心配するセルビイ。A.B.C.の邸宅初登場。召使いはフィリッピン人です。法廷シーンはありません。ガードナーらしく起伏に富んだ話ですが、A.B.C.との対決もあまり盛り上がらず、解決は唐突です。


No.46 6点 夢遊病者の姪
E・S・ガードナー
(2018/11/04 08:37登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第8話。1936年3月出版。ハヤカワ文庫で読了。
Jackson2回目の登場。「事務員」と訳されていますが原文ではlaw clerk(弁護士の助手、書記、事務員、法修習生などの意味)と表現されています。(前作ではyoung lawyer) 見張りや尾行もこなしており、後年の「前例至上主義者」の弁護士とは別人のような活躍。受付のスミス嬢と呼ばれた女性は、この作のみの登場。ブラックストーンの大理石像(お気に入りの帽子掛け)が初登場。物語の舞台がカリフォルニアの実在の地名(ハリウッドとサンタ バーバラ)なのはシリーズ初。謎がうさんくさくて(夢遊病って…)メイスンの行動や策略も控えめ。ホルコムやバーガーとの掛け合いも低調。ちょっとヒネリの効いたネタですが…
なおサッジャー博士の「夢遊病と月光」Sleep Walking and Moon Walking: A Medico-Literary Study by Dr. J. Sadger of Viennaは架空の書物ではなく、独初版1914年、英訳1920年の実在本。


No.45 5点 パニック・パーティ
アントニイ・バークリー
(2018/11/04 01:11登録)
原作1934年 翻訳2010年
無邪気な明るさが消えた後期シェリンガム・シリーズ。ここでは、その憂鬱な雰囲気が不気味な旅にぴったりです。悪趣味なホストが謎のクルーズに誘い、島への上陸から次の朝に至る流れは素晴らしいのですが、その後の進展はいささか冗長で小ネタがあまり冴えていない感じ。でも結末はバークリーらしい出来栄えで満足です。時事ネタで「国際連盟と日本」が出てました。


No.44 6点 アラビアンナイトの殺人
ジョン・ディクスン・カー
(2018/11/04 00:45登録)
JDC/CDファン評価★★★★☆
フェル博士第7作 1936年出版。創元文庫(1961)で読みました。
急に思いついたのですが、この作品、荒木飛呂彦先生に描いてもらったらぴったりだな〜と。作者JDCの脳内にはそんなマンガ的イメージが常にあったんじゃないかな?冒頭から異常な設定が次から次に出てくるので、もーどーでもいいや、となってしまうのが欠点。投げ出さずに読めば、段々と解決してパズルのピースがきれいにはまってスッキリ、結構面白い作品です。相変わらず誰が誰だかわかりにくい人物描写下手なJDCで、舞台の位置関係もわかりにくいので図面が必要ですね。(原書にはついてたのかも)
さて恒例の歌のコーナーです。(フェル博士には酒と歌がつきもの) 原文が手に入らなかったので調べが行き届いていませんが…
p83 ミュージックホールの流行歌≪ミイラは死んでも生きている≫ : 不明
p92 おれたちゃカーノの兵隊さん: Fred Karno’s Army 第一次大戦時に流行。Webに音源あり。
p99 ≪水夫のバーナックル ビル≫: Barnacle Bill the Sailor、p101「きれいな娘のいうことにゃ」がその歌詞。WebにHoagy Carmichael(1930)他あり。
p130 ≪やつは陽気な男だから≫: For He's a Jolly Good Fellowのこと?
p133 ≪獣たちは二匹ずつ歩いていったよ≫: The Animals Went In Two By Two(ノアの箱舟の歌)のこと?
p136 ≪月明かりの入江≫: Moonlight Bayのこと?
余談: 登場人物のセリフを借りて超有名作品(1934)の悪口が書かれています…


No.43 7点 検事鵞鳥を料理する
E・S・ガードナー
(2018/11/04 00:32登録)
1942年1月出版
ダグラス セルビイ第5話。Country Gentleman誌連載(1941-9〜1942-1)
赤ん坊の世話をする検事セルビイ。A.B.C.再び登場、セルビイはその才能に魅せられます。ボブ テリイは保安官補に昇進。法廷シーンは検屍審問。ブランドン夫人にせっつかれ、セルビイは経略をたて、真相に至ります。解決は鮮やか。
銃は保安官の牧場時代の古い45口径、ブランドン夫人も銃は得意のようです。


No.42 7点 梟はまばたきしない
A・A・フェア
(2018/11/04 00:21登録)
クール&ラム第6話。1942年6月出版 ハヤカワ文庫で読みました。
ニューオリンズの騒がしい朝から物語は始まります。ジンとコーラが美味しそう。作中時間は三年前が1939年と明記。ヒトラーが殺人事件を警察に通報したり、絹のストッキング不足が言及されたりで時代を感じさせます。起伏の多い展開は作者お手の物、最後は慌ただしくラム君が旅立ちます。
銃は38口径のリボルバー「ポリス スペシャル」詳細不明。小実昌さんの脱線だらけの訳者あとがきも良いですね。


No.41 8点 門番の飼猫
E・S・ガードナー
(2018/11/04 00:08登録)
ペリー ファン評価★★★★★
ペリー メイスン第7話。1935年9月出版。Liberty連載(1935-5-15〜9-17) ハヤカワ文庫で読みました。
カール ジャクソン初登場。(one of his assistants, young lawyer) バーガー検事とのやりとりから「義眼」のすぐ後の事件です。冒頭2章ですぐに戦闘モードに入るメイスン、この流れが良いですね。本作はデラがシリーズ中随一の大活躍。(メイスンとデラの歳の差about 15と言う場面あり、ただし冗談めかしているので事実では無いかも) 休暇はN.Y.K. Line(日本汽船)でホノルル、ヨコハマ、コーべ、シャンハイ、ホンコンへ…とデラがメイスンに勧めていますが、これは後年実現されます。ちょっと腕を上げたホルコムとのドタバタ。とてもまともな判断力のバーガー。メイスンの策略は結構合法的。法廷では意外な証人が召喚されます。ところでFranklin teethはベンジャミン フランクリンがつけてたような古い義歯という意味?


No.40 6点 パンチとジュディ
カーター・ディクスン
(2018/11/03 23:52登録)
JCD/CDファン評価★★★☆☆
H.M.第5作。1936年出版。HPB(1959)で読みました。
当時の国際情勢を反映したようなスパイ・スリラーかと思ったら不運なスコットランド人ケンが酷い目にあう冒険ドタバタ劇。結構起伏に富んでいて楽しい読書でした。ネタには皆さんガッカリされているようですがJDC/CDとしては上手く扱っている方だと思います。
原文が手に入らなかったので調査が全く行き届いていませんがトリヴィアです。
p170 そしてメクリン教会の塔から半の時鉦が鳴り渡った/そしてジョリスが沈黙を破った、『まだ時間はある!』: 何かの詩?らしいのですがわかりませんでした。
p174 アンニイ ローリイ: Annie Laurie 詞William Douglas 曲Alicia Scott(1834/5) The song is also known as "Maxwelton Braes".
p201 『オイ、気取り屋』H.M.は引用した。: 何の引用か不明。

(2018-11-11追記)
And from Mecheln church-steeple we heard the half-chime,
So, Joris broke silence with, ‘Yet there is time!'’

How They Brought the Good News from Ghent to Aix
a poem by Robert Browning (Dramatic Romances and Lyrics, 1845)
かなり有名な詩らしいですね。


No.39 5点 死時計
ジョン・ディクスン・カー
(2018/11/03 08:11登録)
JCD/CDファン評価★★★☆☆
フェル博士第5作。1935年出版 創元文庫(1982)で読了。
三十五年ほど前に一度読んでいるのですが例によって全く内容を忘れていました。「私」の回想で始まりますが、この「私」は誰?本篇の語り手はメルスン博士(魔女の隠れ家にちょっとだけ登場) いつものJDC/CD流で絵が浮かばない描写、込み入りすぎて何がなんだかわからなくなる筋、犯人が目撃されるが偶然顔を見られないので誰だか特定されない、というお気に入りのネタなどで頭が痛くなった頃に、フェル博士(ヘッヘッヘHeh-heh-hehと笑います)が何かを企み、幕が降ります。小細工が満載で意外と楽しめる探偵小説でした。ところで冒頭に示された「亡くなった一重要人物」は誰なんでしょうか…
さて恒例の歌の時間です。(フェル博士シリーズには歌と酒がつきもの)
p213 ハドリーが歌の一節を口ずさむ。流行歌には疎いメルスンも、その歌は聞き覚えがあった。一風変わった歌詞だった。「最後の狩り込みの鐘が鳴る」(Words stood out: “-din’ for the last round up...”) : Billy Hill作 The Last Round Up(I’m headin’ for the last round up...) 試訳「最後の牛追いに出かけよう…」調べてみるとこの歌の初録音は1933年7月George Olsenで、同年11月のGene Autryなど同じ年に全部で9枚のレコードが発表されるほど流行ったようです。 でも死時計事件の時(1932年9月)には聴けるはずがない…
p217 連隊の晩餐会か何かだったのさ。『勇猛果敢な勇者たち』なんて歌ってね。(Regimental dinner or something. ‘Boys of the bulldog breed,’ and all that.) : “Sons of the Sea (Men of the Ocean)” 1914 Navy song? “But you can't beat the boys of the bulldog breed, bobbin' up and down like this.”という歌詞がある。


No.38 7点 服用禁止
アントニイ・バークリー
(2018/11/03 07:57登録)
1938年出版 翻訳2014年。
元は雑誌John O'London Weeklyに連載したもの。わざとらしい名/迷探偵などの登場は無く、一人称で隣人の死にまつわる騒ぎが日常の延長のように物語られます。静かな雰囲気ですが起伏に富んでおり、結末もバークリーらしい傑作だと思いました。


No.37 6点 検事出廷す
E・S・ガードナー
(2018/11/03 03:48登録)
ダグラス セルビイ第4話 1940年6月出版 Country Gentleman誌連載(1940-4〜6)
「燭をかかぐ」の18カ月後の事件。物語の舞台はマジソン郡の日陰、"川の南側"の町、ラス アリダス。マジスン シティに特急列車はとまらない。シルヴィアは6Bの鉛筆を使う。アイネズ再び、セルビイにつきまとい、シルヴィアをイライラさせます。検屍官パーキンスは今回の事件でセルビイ側に。法廷シーンは大陪審と陪審裁判。大陪審の陪審長は敵方でセルビイは苦戦、陪審裁判ではアイネズ弁護士と戦います。ちょっと入り組んだ筋立てですが、解決は割とスッキリしています。誠実に正義を追求するセルビイなので、メイスン流の派手なトリックプレイを期待してはいけません…
銃は38口径の銃(詳細不明)と保安官の大きな牧場用の拳銃が登場。レックスは銃の名手のようです。


No.36 5点 倍額保険
A・A・フェア
(2018/11/03 03:43登録)
クール&ラム第5話 1941年12月出版
魚釣りに興じるバーサ。エルシーは昇給し日常生活を披露、エルシーファン必見。今まで必ずかわいこチャンに惚れられるラム君でしたが、今回はちょっと違います。田中コミさんの翻訳はこのシリーズの雰囲気にぴったり、一人称は「おれ」です。(訳者あとがきも小実昌さんらしい文章です) ストーリーは見事な構成ですが登場人物が弱い。

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