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ミステリの祭典

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検事出廷す
検事ダグラス・セルビイ

作家 E・S・ガードナー
出版日1960年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2018/11/03 03:48登録)
ダグラス セルビイ第4話 1940年6月出版 Country Gentleman誌連載(1940-4〜6)
「燭をかかぐ」の18カ月後の事件。物語の舞台はマジソン郡の日陰、"川の南側"の町、ラス アリダス。マジスン シティに特急列車はとまらない。シルヴィアは6Bの鉛筆を使う。アイネズ再び、セルビイにつきまとい、シルヴィアをイライラさせます。検屍官パーキンスは今回の事件でセルビイ側に。法廷シーンは大陪審と陪審裁判。大陪審の陪審長は敵方でセルビイは苦戦、陪審裁判ではアイネズ弁護士と戦います。ちょっと入り組んだ筋立てですが、解決は割とスッキリしています。誠実に正義を追求するセルビイなので、メイスン流の派手なトリックプレイを期待してはいけません…
銃は38口径の銃(詳細不明)と保安官の大きな牧場用の拳銃が登場。レックスは銃の名手のようです。

No.1 6点 nukkam
(2016/05/13 17:23登録)
(ネタバレなしです) 1940年発表のダグラス・セルビイシリーズ第4作です。事故死した(殺されたかもしれない)浮浪者の正体がなかなかわからないため、利害関係のもつれなのか愛憎関係のもつれなのかさえもとらえどころのない事件にセルビイ、大苦戦です。弁護士となったアイネズ・ステープルトンにも苦しめられます。セルビイの失脚を狙う連中に解決に手こずっているところを見せるわけにはいかず、同時に間違って逮捕もいけないと行動的ながら慎重なセルビイにシルビアならずともはらはらします。地味な捜査で少しずつ事件の全貌を明らかになる一方、どんでん返しも狙うという難易度の高い謎解きに挑んでいます。なお法廷場面は意外と短く終わってますし、そこで事件は解決しません。英語原題は「The D.A. Goes to Trial」ですが、ハヤカワポケットブック版の巻末解説で説明されているように「Go to Trial」という言い回しは出廷以外の意味でも使われるようですね。

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