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ミステリの祭典

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検事円を描く
ダグラス セルビイ

作家 E・S・ガードナー
出版日1960年01月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 弾十六
(2018/11/01 21:54登録)
ダグラス セルビイ第3話。1939年11月出版
やっと敵役の悪徳弁護士A.B.カー登場。55歳くらいのとても悪賢い男。保安官レックスは相棒だが警察署長ラーキンは敵側という関係。保安官の捜査権限が良くわかりません… 敵方新聞のボスも初登場、なかなかの策士です。前任検事ローパーも初めて顔見せ。五里霧中なのに誠実に正しくあろうとするセルビイ、その高潔さに周りは呆れ顔。
お待ちかねの法廷シーンが登場しますが、カー弁護士の狡猾さは紹介程度。今回のプロットは複雑さが少なく、解決も出来があまり良いとは言えない感じです。
銃は38口径リヴォルヴァ「コルト・ポリース・ポジティヴ」が登場。中桐先生は訳者あとがきでも「クラリオン新聞は朝刊紙で、ブレード新聞は夕刊紙」という鋭い分析を披露しています。他にも38口径のスミス・アンド・ウェッスンのリヴォルヴァ、保安官の45口径が登場。弾丸はピーターズ会社とウインチェスター会社のものが出てきます。

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