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ミステリの祭典

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ALFAさんの登録情報
平均点:6.67点 書評数:190件

プロフィール| 書評

No.50 7点 本陣殺人事件
横溝正史
(2018/12/09 18:05登録)
短編集としての評価

(少しネタバレ)
密室トリックはとても楽しめた。ただ、ミステリとしての全体評価となると、三つの点で物足りない。まず何といっても動機。犯人の性格はよく造形されているのだから、ここはさらに恐喝などを絡ませて抜き差しならない動機付けをしてもらわないと単にあの動機では・・・・。そして都合よすぎる死体と共犯者。
思うに作者は密室トリックの出来の良さに満足してあとは付け足しだったのでは?
併載されている中編2編は読みごたえがある。
特に「車井戸はなぜ軋る」は人間関係に変なひねりがないだけプロットが自然で、本編よりもミステリとしての構えが大きい。手紙形式の謎解きも楽しい。オカルティックなタイトルが最後に合理的な説明がつくのも後味がいい。こちらは8点。
「黒猫亭事件」は都合のいい共犯者などアラはあるが何よりも有名なトリックを使い、大胆な手掛かりを提示しながら堂々と読者を欺くのは見事。こちらは7点。


No.49 5点 点と線
松本清張
(2018/12/01 13:28登録)
ネタバレしますよ。

普通に考えればこれほど大きな瑕疵を二つも持った作品が名作足りうるわけはないのだが、60年もの長きにわたって幾度もドラマ化され読み継がれているのはなぜか。
あえて瑕に目をつぶればお話としては起伏があり面白いこと。簡潔にして読みやすい文体。今でも劣化していない、社会派的なモチーフ。ということか。
瑕はほとんどの方が指摘しているとおり、く飛行機と4分間の目撃タイム。
いくら一般的ではないにしても、現にその航路があり犯人はチケットを買って利用しているのだから。ここはあえて清張が読者のレベルをその程度と見切ったということだろう。
4分間のトリックは思い付きのすばらしさに強引にプロットにねじ込んだか。よほどの工夫というか工作がない限り、目撃者と目撃されるものがその4分に居合わせることはあり得ない。
というわけで謎解きミステリとしては評価できないが、刑事もの冒険小説としては楽しめるかも。


No.48 7点 ゼロの焦点
松本清張
(2018/11/30 17:58登録)
洗練された文体で読ませる物語としては最高。人間関係や情景の描写も簡潔かつ抒情的。
一方ミステリとしては、犯人は文句なしだが被害者の造形が物足りない。つまり犯人側の動機はあるが、被害者はそうまでして殺されなければならない人物となっていない。主人公の謎の解明にも飛躍がある。
というわけで清張節を堪能するにはいい作品だと思う。


No.47 8点 或る「小倉日記」伝
松本清張
(2018/11/30 16:24登録)
表題作をはじめとする12編からなる短編集。
いわゆる本格謎解きミステリは一つもない。清張短編の真骨頂は謎解きではなく、ここにあるようなサスペンス風味の心理小説やダークな人情噺だろう。
中では表題作がやはり抜きんでている。とても50ぺージの短編とは思えない。長編を読み終わったようなずっしりした感慨が残る。
他のフェイバリットは「青のある断層」。清張お得意の贋作モチーフの変奏だが、ほろ苦くも穏やかなエンディングがいい。
傍流研究者の僻み根性や豊かさと貧しさの対比など、いささか類型的かつ通俗的なところもあるがそれも清張節。


No.46 5点 悪魔が来りて笛を吹く
横溝正史
(2018/11/29 17:21登録)
絢爛たるディテールに比べて構成は弱いと思う。全編を通して、犯人とその動機をしっかり暗示してほしかった。そもそもこの動機のもとになる行為、確かにタブーではあるがそれほど悪魔的かな?
共犯者の造形もご都合主義的だし、それまであまり目立たなかった人物(犯人や共犯者)が終盤になって急転直下注目されるというのは、あまり好まない。
おどろおどろしいディテールや帝銀事件的モチーフも今となってはいささか陳腐。むしろストーリーと関係ない情景描写がほっこりする。
余り難しく考えずに作者のサービス満点のギミックを楽しむならいいかも。


No.45 8点 悪魔の手毬唄
横溝正史
(2018/11/28 17:57登録)
(少しネタバレ)
書評がなかなか盛り上がっている(揉めている)ようなので、面白くなって数十年ぶりに再読。内容もやはり面白かった。それほど凝ったトリックやアリバイ工作はないのだが。お得意の閉ざされた空間、過去の事件がカギになる重層的な時間の流れ。複雑な人間関係。重苦しい動機など。満腹感の味わえる長編です。
さて例の論争だが、
見立てに意味はあるか?もちろんある。現に作中でミスリードとして効果が出ている。読者、登場人物、各々がどこまで情報として持っているかどうかは些末なことで、あとから「あの人ならやりかねない・・・・」くらいで十分。(なお、情報の区別がついてないなどと他の読者を軽んじるのは厨二病的思い上がりだろう。ほとんどの読者はそんなことはわかって読んでいると思うよ)
そもそも「見立て」は①単に作者の趣向(あまり意味のない)②犯人の趣向(犯人のキャラに沿った設定)③構成上の必然、などいろいろあっていいのだ。クリスティを例にとると③の典型は「ABC殺人事件」。ここでは「見立て」は構成上抜き差しならない仕掛けになっている。一方「誰もいなくなった」は②の好例。狂信的な犯人のキャラ立てに効果的に使われている。
この作品では③といえるが、①の要素も強いため評価が分かれるのだろう。
あえてこの作品の欠点を上げれば重要な地理的情報が不親切なこと、そして登場人物が多く複雑なこと。それぞれに意味はあるのだが、それにしても多い。
特に例の「老婆」と「おりん」抜きで構成できなかったか。手紙の件が偶然に頼りすぎていて、構成が弱くなっている。
犯人のミスディレクションは一本に絞ったほうが真犯人の鮮やかな手口が冴えると思うが。
一方、映像的には峠で金田一とすれ違うシーンは非常に効果的だろうな。
ともすれば絢爛たるディテールの中に構成が埋もれてしまうこともある作者だが、ここではサービス満点のギミックに負けない骨太の構成で読みごたえがある。


No.44 7点 眼の気流
松本清張
(2018/11/27 13:52登録)
清張の短編は、謎解きよりもミステリ風味のダークな人情噺に名作が多い。短い尺の中に犯罪に至る人間の心理やその背景、生い立ちまでが鮮やかに描かれて強い印象を残す。「天城越え」などはその代表だろう。
この短編集はいずれも謎解きの要素は薄く、中にはミステリ(犯罪)でないものもある。どれも主人公の暗い心象が描かれていて味わい深い。
表題作は本格推理小説の骨格を持った短編だが、味わうべきは犯人の暗い心象だろう。ここは「結婚式」と共通するかもしれない。ただ解決が思い付きと偶然に拠っているのが惜しい。
お気に入りは「たづたづし」。古語のタイトルと勧善懲悪に収まらないもやもやした余韻が味わい深い。
そして「影」。贋作(代筆)は清張お得意のモチーフだが、枯れたエンディングがいい。いささか通俗的ではあるが。


No.43 7点 ブラウン神父の不信
G・K・チェスタトン
(2018/04/29 18:32登録)
個人的な好みでいえばブラウン神父は夕暮れのロンドン郊外やイングランドの田園やスコットランドの荒野で活躍してほしい。「不信」の中のいくつかではブラウン神父をハリウッドのTVドラマの中にポツンと立たせたみたいな感じがする。まあチェスタトンのことだからアメリカ文明批評を書いてみたくてブラウン神父を「赴任」させたのだろう。
とはいえ派手目なストーリーはそれはそれで楽しい。
尺は短いが意外と大仕掛けな「ギデオン・ワイズの亡霊」がフェイバリット。
「犬のお告げ」も短編ならではの味わい。
有名な「ムーン・クレサントの奇跡」はトリックだけが突出気味。

それにしても翻訳はひどい。ちくまやハヤカワの新訳が待ち遠しい。


No.42 7点 ブラウン神父の秘密
G・K・チェスタトン
(2018/04/25 10:08登録)
プロローグとエピローグにブラウン神父とフランボウのそれぞれの「秘密」話を振ってまとめた構成は巧み。しかし中身は「無心」「知恵」から順を追ってにフツーになってくるのはやむを得ないことか。
中では「マーン城の喪主」が舞台設定や宗教観も含めて印象深い。トリックそのものは簡単に推測できるが。
「大法律家の鏡」は「知恵」の同トリックの収録作よりもミステリらしく楽しい。
それにしても「メルーの赤い月」をはじめ時々見られる作者の「神秘の東洋」感にはうんざりする。アメリカ人への偏見もそうだが、この時代のイギリス有数の知識人チェスタトンにしてこれかと思ってしまう。


No.41 8点 ブラウン神父の知恵
G・K・チェスタトン
(2018/04/24 09:24登録)
象徴性に満ちた「無心」と比べるとトリック一発の小粒感はあるが楽しい短編揃い。
やはり重厚な「ペンドラゴン一族の滅亡」が読みごたえがある。勝手に芸達者なイギリス俳優をキャスティングして脳内ドラマをイメージするのも楽しい。
とぼけた味わいの「グラス氏の不在」も気に入った。
訳文は生硬で読みにくい創元版よりちくま版がおすすめ。


No.40 6点 瓦斯灯
連城三紀彦
(2018/04/23 10:07登録)
表題作を含め5編からなる短編集。
恋愛小説と評されるが、私は恋愛仕立ての犯罪のないミステリとして楽しめた。
時間のトリックや若すぎる柄の着物など、具体的な要素がある分、ウェストマコットよりクリスティに寄っている。
フェイバリットは「花衣の客」。これに過去の犯罪の要素を加えたら面白い本格ミステリになるなあと考えながら読むと楽しい。
それにしても「親愛なるエス君へ」は異質。「夕萩心中」の中の「陽だまり課事件簿」もそうだったが、統一されたトーンを持つ短編集に全く異質なものを入れる出版社の神経がわからない。
版権の問題もあるのだろうが、短編集はそれ自体が一つの作品であるとの意識をもって編んでほしい。


No.39 6点 美女
連城三紀彦
(2018/04/04 14:48登録)
連城三紀彦らしい反転が楽しめる8編からなる短編集。
共通するテーマは人間の外側と中身(?)の乖離とでもいうか・・・
フェイバリットは「夜の二乗」。もう少し長い尺で主人公の虚無感を丁寧に描いたら「戻り川心中」のような読みごたえのある中編になっただろう。
「美女」は男女の心の綾はとても味わい深いのだが最後のオチが物足りない。
「喜劇女優」は作者らしい技巧の粋を尽くした作品だが、ストーリーがトリックの説明となってしまっているため、読み疲れする。「幻戯」を連想したが中井英夫ならこのテーマで魅力的なダークファンタジーに仕立てただろう。
以上の3編と「夜の右側」が評点8から7。他の4編が評点5から4。


No.38 7点 ブラウン神父の醜聞
G・K・チェスタトン
(2017/04/22 17:48登録)
「童心」にみられるような鮮やかなトリックや大掛かりな反転はないが、チェスタトンらしい逆説に満ちた短編集。
多くの短編に共通するテーマは「人は見かけ通りではない」ということ。
(以下ネタバレ)


ロマンチックな風貌の人物は詩人ではなく、カウンターの中にいる人物はバーテンではなく、押し出しのいい紳士は業界の大物ではなく、白髪の聖職者は・・・・・
多くの人が思い込みや錯誤に陥るなか、純真なブラウン神父の目は正体を見抜いて犯罪を暴く。
ワンパターンといえばワンパターンだが、チェスタトンらしさを味わえる。
「共産主義者の犯罪」は一種の社会風刺にまで踏み込んだ異色作。
それにしてもこの読みにくさはチェスタトンの原文のせいばかりではないだろう。「童心」の旧訳と新訳二編を読み比べるとよくわかる。
創元社は文字の大きさやカバーの変更でお茶を濁すのではなく新訳を出すべきだった。創元社には悪いがハヤカワ版が待ち遠しい。


No.37 4点 シャーロック・ホームズの事件簿
アーサー・コナン・ドイル
(2017/04/16 14:27登録)
さすがの聖典もここまでくると落穂ひろいのようなもの。トリックで有名な「ソア橋」もストーリー自体は単調。
歴史的価値、資料的価値を度外視すると評点は厳しくなる。
グラナダTVのドラマシリーズも、もともと原作が厳しいうえにジェレミー・ブレットの体調不良で出番を減らしたりと、残念なレベルが多い。
注目すべきは「ショスコム荘」。なんと十代のジュード・ロウが出演している。それもチョイ役ではなく、トリックに絡む大事な役どころ。ドラマの出来は原作同様のレベルだが、ジュード・ロウファンなら必見。


No.36 8点 シャーロック・ホームズの帰還
アーサー・コナン・ドイル
(2017/04/09 13:36登録)
聖典第三弾。粒ぞろいの第一弾に比べると玉石混交だが、秀作だけを見ると負けていない。
フェイバリットは「六つのナポレオン」。一見小さな謎が大きな犯罪につながっていくところは「赤毛連盟」にも似ている。
グラナダTVのシリーズではシチリアマフィアの家族模様をうまくフューチャーして見ごたえあるドラマになっていた。珍しくレストレイドの出番も多い。事件が解決し、レストレイドから正面切ってほめたたえられたホームズのひきつった照れ笑いがおかしい。ここはジェレミー・ブレットの名演。
さらにおすすめは「恐喝王ミルヴァートン(犯人は二人)」
平凡な冒険譚に過ぎない原作を、重厚な長編に改変して見ごたえ十分。名優ロバート・ハーディ演じるミルヴァートンの存在感が圧倒的。柔和な表情に決して笑わない目で、モリアティ教授をしのぐ悪党ぶり。その分最後のカタルシスは大きい。
ドラマ二編は評点10。


No.35 8点 死者との結婚
ウィリアム・アイリッシュ
(2017/04/07 14:50登録)
50P程度の短編でもまとまるくらいシンプルな構成、そしてよくよく考えると結構都合のいいストーリー。しかしそんなことは気にならないほど甘美でスタイリッシュな文体で、気持ちよく読める。
このエンディングはサスペンスとしては大いにアリなのだが、最後の遺書のインパクトが今一つかな。


No.34 5点 象は忘れない
アガサ・クリスティー
(2017/04/07 09:14登録)
(ネタバレします)




数あるミステリのおきての一つに「双子を登場させないこと」というのがある。この場合の登場とは終盤になっていきなり、という意味だろうから本作品はルール違反とは言えない。しかし「双子」が決定的な意味を持つことに変わりはない。その意味でトリックの半分以上は最初からバレている。
あとはフ―&ホワイダニットを追って読むことになるが、真相は解き明かされるというよりは、告白によって最後に開示される。したがってミステリとしての緊張感はあまりない。
一方ミステリ風味の悲しい愛の物語として、あるいは「罪とは何か」を問う物語として読むと味わい深い。この視点から見ると評点7。


No.33 7点 私が愛した名探偵
評論・エッセイ
(2017/04/05 14:03登録)
87人の筆者が自ら愛する名探偵を2Pで語るエッセイ集。名探偵のほうは重複もあるから80名前後。
筆者は業界から宮部みゆき、北村薫をはじめ、みうらじゅん、荻野アンナ、國村隼、西川りゅうじん、異色なところでは不破哲三、平岩外四、今は亡き中村紘子、児玉清などオールジャンル。
探偵のほうもホームズ、ポアロはもちろん、サム・スペイドから小林少年まで、メグレ警視から銭形平次まで、水戸黄門から名探偵コナンまでとなんでもあり。登場しないのは十津川警部と三毛猫ホームズくらい。
エジプト考古学者の吉村作治とインディ・ジョーンズなど、筆者と名探偵の組み合わせの妙を楽しみながら拾い読みするのもいい。
1998年から2000まので朝日新聞コラムをまとめたもの。
装丁も三方黄染めのソフトカバーでミステリマガジン風。


No.32 6点 壜の中の手記
ジェラルド・カーシュ
(2017/04/02 17:27登録)
サイトのカテゴリーに「短編集(分類不能)」とあるがまさにその通り。サスペンス、ダークファンタジー、SF、ミステリ等々、むしろ分類することにあまり意味がないかもしれない。いずれも奇妙でブラックな持ち味の12の短編集。
作家自身も成功するまではパン屋、用心棒、賭け屋、レスラーを転々としたというから分類不能な人だったようだ。
メキシコのジャングルを舞台にした表題作「壜の中の手記」と孤島を舞台にした「豚の島の女王」の二編、ともに現代西欧のロジックが通じない状況での奇譚が傑作。
フェイバリットは表題作のほか、「時計収集家の王」。特にブラックではないが実在の王も彷彿とさせて不思議な読後感が楽しい。
ある短編を読んで思い出したこと。、高校時代生物を担当していたスペイン人の神父が、「私の宝物をお見せします」と言って見せてくれた。白い布に包まれていたのは、骨を抜いて乾燥させテニスボールくらいにシュリンクした真っ黒な首のミイラ。それも三個。ニューギニアで少し前まで(当時)作っていたとのことだったが、そんなもの作るほうも作る方だが、それを手に入れて宝物として所持できるカトリック修道士の価値観にも戦慄した。のどかな日本の高校生にはかなりのカルチャーショックだった。
なお、「ブライトンの怪物」は現代のコードからすればNGだろう。


No.31 9点 白昼の悪魔
アガサ・クリスティー
(2017/04/01 18:17登録)
読後何年たってもこの作品はクリアに思い出せる。一触即発の三角関係、太陽がまぶしいリゾート、個性豊かな登場人物、シンプルで大胆なトリック、そしてトリックよりも鮮やかな人間関係の反転。
どれも「ナイルに死す」と同じ。違いはあちらが情景描写を含めてゴージャスなのに対し、こちらはシャープに引き締まった物語であること。あとは似ている。
真相開示も鮮やか。読者にではなく犯人にレッドヘリングをぶら下げていおいて、いきなり虚をつくやり口は数あるポアロものの中でも最上位の鋭さではないか。
敢えて難を言えば「死体」発見時がきわどいくらいか。
無駄のない本格ミステリのお手本のような作品。
「忘られぬ死」や「青列車の秘密」でもそうだったが、クリステイは似た構成の短編を先に発表している。習作と本画のような関係で、読み比べてみると面白い。
映画版、TVドラマ版ともにストーリーが整理されていて出来はいい。TVドラマ版で、ポアロの名指しを完全な無表情で聞いていた犯人がいきなり襲い掛かるシーンは名演技。
評価はTVドラマ10、映画7。映画はピーター・ユスティノフがあり得ないことと「地中海殺人事件」という改題がアホらしいから。

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