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ミステリの祭典

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TON2さんの登録情報
平均点:5.65点 書評数:330件

プロフィール| 書評

No.50 7点 パラサイト・イヴ
瀬名秀明
(2012/11/05 20:32登録)
第2回日本ホラー大賞受賞作。精緻な小説で。嫉妬感を覚えます。高校の生物の時間に習ったミトコンドリアがパラサイト(寄生体)であることが分かりました。


No.49 7点 新宿鮫
大沢在昌
(2012/11/05 20:29登録)
組織の階段からはずされたキャリア警部・鮫島を主人公としたリアルな警察小説です。新宿のまちのにおいが伝わってくるようです。


No.48 7点 百器徒然袋 雨
京極夏彦
(2012/11/05 20:27登録)
エノさん大暴れ。京極堂の薀蓄にへきえきしている人にはお薦めかもしれません。


No.47 6点 狂骨の夢
京極夏彦
(2012/11/05 20:25登録)
講談社NOVELS
 金色髑髏、真言立川流、南朝後醍醐天皇の末裔、古代の神タケミナカタノミコトの復活を図る神人、フロイトとユング、キリスト教の神・・・。
 様々な謎がからみあい、最後に京極堂が憑き物をおとしてほぐしていくのが見事です。
 ただ前2作に比べ、おなじみのメンバーたちの登場が遅く、この点がやや不満です。このシリーズは、奇矯な登場人物と、京極堂の薀蓄たっぷりの長口舌が面白いの名だと思います。


No.46 7点 柔らかな頬
桐野夏生
(2012/11/05 20:22登録)
直木賞受賞作。
いなくなった子どもの行方を探し求める母親。乾いた心は、やはりハードボイルドです。


No.45 7点 天使に見捨てられた夜
桐野夏生
(2012/11/05 20:21登録)
失踪したAV女優の捜索依頼を私立探偵・村野ミロに持ち込んだのは、フェミニズム系の出版社を経営する渡辺房江。ミロの父善三と親しい弁護士を通じてだった。やがて明らかにされていくAV女優の暗い過去。都会の闇にうごめく欲望と野望を乾いた感性で描く女流ハードボイルドの長編力作。


No.44 7点 顔に降りかかる雨
桐野夏生
(2012/11/05 20:16登録)
親友のノンフィクションライターが、一億円を持って消えた。大金を預けた男は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。あらぬ疑いを受けた私(村野ミロ)は男と協力して解明に乗り出す。二転三転する事件の真相は?女流ホードボイルド作家誕生の、1993年江戸川乱歩賞受賞作。


No.43 6点 連鎖
真保裕一
(2012/11/05 20:13登録)
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食料が、ヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相究明に乗り出した羽川は、やがて……。
重量感あふれ、意外性豊かな、第37回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。


No.42 8点 OUT
桐野夏生
(2012/11/05 20:09登録)
1998年第51回日本推理作家協会賞受賞作。
死体の解体については、TVドラマ(田中美佐子主演)で見ていたが、回が進むごとに気分が悪くなりました。しかし小説では乾いた表現です。
主人公の心はいつも乾いているようで、女性のハードボイルドだと思います。


No.41 8点 理由
宮部みゆき
(2012/11/05 20:05登録)
下町に突如現れた超高層マンションを舞台に、裁判所の競売物件と民事執行妨害のさまが描かれています。
一見何の関係もない人々が、物語の終末に向かって一つになっていく様子は、見事な筆力です。決して読者を飽きさせません。


No.40 7点 死国
坂東眞砂子
(2012/11/05 20:01登録)
四国=死国。左回りに霊場を巡ると死者が蘇るという、伝奇的色彩の濃い作品です。


No.39 2点 ループ
鈴木光司
(2012/11/05 19:58登録)
「リング」「らせん」が呪いの物語で、オカルト的要素が強く怖ろしかったが、この作品は遺伝子や生物学に対するSF的要素が強くなっています。
「リング」「らせん」の世界は、ループプロジェクトによって作られた仮想空間であったとされています。
ループプロジェクトが仮想空間(その中で生きる者にとっては現実)にとって神の位置に立つと、神の新たな概念が示されています、でもこれは夢オチの一種でしょう。


No.38 4点 太陽がいっぱい
パトリシア・ハイスミス
(2012/11/05 19:51登録)
アランドロン主演の映画「太陽がいっぱい」の原作です。
主人公のトム・リプリーはホモで、無感動な殺人鬼です。
これは、映画のほうが面白かった稀有な例だと思います。


No.37 6点 リング
鈴木光司
(2012/11/05 18:43登録)
最後の部分を夜中に読み終え、さあ寝ようとトイレに立ったが、トイレの脇の鏡の前を通るのが怖くて、とうとうトイレに行かずに寝てしまった記憶があります。
本を読んでこんな怖い思いをしたのは初めてでした。ラストの怖さは、主人公の妻や子供を思う気持ちが自分と重なったためだと思います。
映画は全く怖くありませんでした。


No.36 2点 斎王の葬列
内田康夫
(2012/11/05 18:39登録)
浅見光彦ものです。
読んでいるときはそれなりに面白いと思っていたのですが、2週間ほど経ったら内容を忘れてしまいました。その程度の作品です。


No.35 6点 検察捜査
中嶋博行
(2012/11/05 18:36登録)
検察官がどういう仕事をする職業かが分かる教養小説です。同時に弁護士のことも分かります。殺人は付け足しのように感じました。


No.34 6点 私刑
パトリシア・コーンウェル
(2012/11/04 21:06登録)
検屍官シリーズ第6弾。
ニューヨークを舞台にして、検屍官のスカーペッタ、FBIのベントン、警察官のマリーノが、宿敵ともいえる殺人鬼ゴールトを追い詰める物語です。
このシリーズもこの作品あたりまでが緊張感のあるストーリーで、以後の作品には無理がきていると感じます。


No.33 7点 照柿
高村薫
(2012/11/04 21:01登録)
「マークスの山」で登場した警視庁警部補合田雄一郎の公私にからむ物語です。
すさまじい夏の暑さの中で、平凡な生活を送っていたはずの男2人と女1人が破滅へと至る数日の物語です。
暑さの中で精神の均衡を崩していく様子に引き込まれます。


No.32 9点 マークスの山
高村薫
(2012/11/04 20:58登録)
私のとっては、最高に面白い作品でした。
警視庁の刑事たちが、チームを組みながらも人間の本性まるだしで事件の捜査を行う過程が、読みごたえがありました。


No.31 5点 死体農場
パトリシア・コーンウェル
(2012/11/04 20:56登録)
このシリーズには、アメリカの現在が描かれ、どんなアブノーマルなことが起きても、それが夢物語ではなくあり得るのだという前提になっています。
FBIのシステムがなかなか興味深いです。

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