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ミステリの祭典

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検察捜査

作家 中嶋博行
出版日1994年09月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 7点 ドクターマッコい
(2013/07/04 07:43登録)
いわゆるリーガルサスペンスで主人公の美人女性検察官が魅力的に描かれています。重い内容ですが、さすが乱歩賞を受けるだけはあります。ラストはしびれました。

No.3 6点 TON2
(2012/11/05 18:36登録)
検察官がどういう仕事をする職業かが分かる教養小説です。同時に弁護士のことも分かります。殺人は付け足しのように感じました。

No.2 7点 makomako
(2011/03/27 09:07登録)
江戸川乱歩賞受賞作はたいてい読んでいるが検察や裁判の話は食指が動かず未読のままであった。遅ればせながら読んでみたが検察や弁護士の実態が思っていたこととかなり異なっていることにまずびっくり。検事は強大な権力があって上下関係に弱い警察などぺいぺいになると思いきや尊大な警察官が出てきたり、検事そのものが定員割れするほど不足しているなどなど。なるほどこれでは最近の特捜部のでっち上げ?もおきるべくしておきなのかと妙に納得してしまう。高学歴集団独特の陰湿で政治的な動きが正義を守る検事の世界にもあったのは意外でしたが、さすがにこんなことは実際にはおきないと信じたい。

No.1 7点 E-BANKER
(2010/11/27 23:28登録)
第40回江戸川乱歩賞受賞作。
作者は現役の弁護士(当時?)で、弁護士業界をはじめ、検察・裁判所といった法曹界の裏側、薀蓄を興味深く知ることができます。
主人公は美人検察官というわけで、権力欲や名誉欲に凝り固まった法曹界の「悪や膿」に立ち向かっていくキャラとしては、こういう「美しいヒロイン」が確かに適してますね。
ざっと15年前の作品ですから、はたして今の状況と合致しているのかは分かりませんが、検察システムの問題や弁護士のギルド制(?)などについては「これでいいのか?」と考えずにはいられません。
法廷物の作品は他にもいろいろありますが、法曹界そのものをミステリーの舞台とする作品はあまりないと思いますし、処女作とは思えないほど高いクオリティ・・・
是非他の作品も読んでみたいなという気持ちにさせられました。

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