| 蟷螂の斧さんの登録情報 | |
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| 平均点:6.10点 | 書評数:1728件 |
| No.188 | 8点 | 皇帝のかぎ煙草入れ ジョン・ディクスン・カー |
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(2012/04/04 22:17登録) 裏表紙「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた・・・とのとおり、ビックリ仰天、見事に騙されました。お恥ずかしい話ですが、「かぎ煙草入れ」がどういうものか知らず、ネットで調べやっと理解できました。「嗅ぎ煙草」だったんですね。首飾りの宝石も出てきているので、題名の煙草入れがどういう役割なのか気にしながら読んだのですが、最後に大きなポイントとなっていました。感心しました。 |
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| No.187 | 5点 | どんなに上手に隠れても 岡嶋二人 |
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(2012/04/03 09:44登録) 構成は良かったし、スピード感もあると思いましたが、読後、感慨深いものを感じることはできませんでした。それは犯人逮捕が意外にあっさりしていたからかもしれませんし、主役がぼやけていたせいもあるかもしれません。犯人の行動でよく解らないものは、警察への通報、ヘリコプターの利用で、必然性を感じませんでした。ヘリコプターは謎のひとつであったのにも拘わらず釈然としないまま終わってしまいました。 |
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| No.186 | 6点 | 密室・殺人 小林泰三 |
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(2012/04/02 12:16登録) 密室が出来上がっており、死体は外で発見される。自殺とも他殺とも判断できないという謎。そして事件解決に登場する名探偵に関する謎。ユーモラスな部分があると思えば、主人公のトラウマがおどろおどろしているという不思議な雰囲気の小説でした。 |
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| No.185 | 6点 | 聖遺の天使 三雲岳斗 |
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(2012/03/30 11:17登録) レオナルド・ダ・ヴィンチが探偵役として登場。城の主が磔となり殺害される。それは聖遺物(香炉・・・聖母子像が現れる)に関係しているらしい。一夜にして傭兵軍団を滅ぼしたという伝説の城、天使の出現など幻想的な雰囲気で描かれてゆく。「白テンを抱く貴婦人の肖像」のモデルの少女が、弟子として登場、師匠とのやり取りが面白い。謎も大胆で気に入りました。(但し、似たようなトリックはあるらしい) |
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| No.184 | 6点 | 容疑者Xの献身 東野圭吾 |
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(2012/03/28 16:12登録) ①死体の身元確認(レンタルルームに残った髪と指紋だけで確認してしまうの?「名探偵の掟」で警察が杜撰であることを批判しているのに・・・)②アリバイ工作について、前半部分で当事者が疑問に思っていることに触れていないのは不自然、または伏線なしはアンフェア?③石神が仕掛けたトリック自体を湯川が解明したのはよいが、富樫が殺害されている事実(読者はわかっている)は想像に過ぎず論理的根拠の提示や解明がなれないのが気になりました。偏狂的な愛情(純愛などとは言えない)を注いだにも拘わらず、理解されない男の哀れな物語と思います。救いは美里がよき理解者であったことです。 <2016.6評価7→6に変更、①のトリックは古典的でよく使われているもので、評価は無関係、②のトリックは著者の創作?(本人がどこかで書いていたような気がします)ということで高評価としました。しかし、江戸川乱歩氏の作品に②のトリックがあり、先駆者に敬意を払う意味で変更しました。> |
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| No.183 | 4点 | 名探偵の掟 東野圭吾 |
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(2012/03/27 21:37登録) 本格を謳いながら、実はつまらない作品が多いとの批判なのでしょう。だからといって著者に本格志向があるとも思えませんでした。ただ面白いミステリーを書きたいとの意思は感じることができましたが・・・。共感できたのは、二重人格ものは読者の叱責を受けるという点でした。 |
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| No.182 | 7点 | 天使のナイフ 薬丸岳 |
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(2012/03/26 10:10登録) 同じような境遇の人物登場に関しては、作者の物語構成の意図(よく練られていて面白い)であり評価します。ミステリーというより、小・中学生の学校の先生や親に読んでもらいたい作品と思います。いじめ問題、少年法、死刑制度等を考えさせられますが、江戸時代の仇討制度や「目には目を」の精神が希薄な現行の法制度では、問題が起こらないように教育に期待するしかないのでしょうか。 |
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| No.181 | 8点 | 太陽黒点 山田風太郎 |
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(2012/03/25 11:30登録) ミステリーとして読むなら、ネタばれがあるので裏表紙および解説を先に読んではならない小説です。逆考えればメッセージ小説になるのでしょうか。「誰カガ罰セラレネバナラヌ」・・・「天下泰平、家庭の幸福それがあるだけで無上の幸福ではないか。他人に比べ少しくらい不幸だったとしても、ぜいたく至極な不幸だ。がまんのならないほど、ぜいたくな不幸だ。」戦争経験者の言葉なので、身に沁みました。 |
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| No.180 | 5点 | 誰もわたしを倒せない 伯方雪日 |
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(2012/03/23 19:28登録) プロレスとミステリーの融合。解説(17ページと長い)が昔のプロレスファンには興味深い。”鉄人”ルー・テーズがディクスン・カー、”神様”カール・ゴッチはエラリー・クイーン、アントニオ・猪木は横溝正史、ジャイアント・馬場は都筑道夫、タイガーマスクは島田荘司、前田日明は綾辻行人云々と比される。主題である「最強」とは何かは、高田VSヒクソン戦にあり、その結果、総合格闘技が最強となっているらしい。が、顔を殴ってよい(なんでもありルール)は、鍛えようがない顔を殴る点で全くナンセンス(ボクシングはOK)であり、その後この世界に興味がなくなってしまった。ああ、力道山やアントニオ猪木が懐かしい。 |
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| No.179 | 5点 | 黒猫遁走曲 服部まゆみ |
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(2012/03/22 17:30登録) 題名からして軽い読み物を連想しましたが、狂気の世界でした。定年退職した女性編集者の愛猫への偏狂的な行動と、妻を殺害した若手劇団員の狂気が交互に描かれ、そしてラストへ・・・。ブラック・ユーモアの世界と思われるので短編でもよかったのでは? |
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| No.178 | 6点 | 罪深き緑の夏 服部まゆみ |
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(2012/03/22 08:32登録) 幻想的・耽美的な世界。主人公が愛してしまった兄の婚約者を壁画に描く姿には心を打たれるものがあります。絵心のある人にはお薦めかもしれません。小説としてはかなり印象に残る作品(高評価)ですが、ミステリー的な評価では、謎がそのままで終わってしまうところがあり、高評価とはなりませんでした。 |
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| No.177 | 5点 | レオナルドのユダ 服部まゆみ |
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(2012/03/21 09:07登録) ミステリーというより、レオナルド・ダ・ヴィンチに対する二人の弟子(ジャンとフランチェスコ)の偏狂的な愛を描いた作品と思います。謎としては、モナ・リザのモデルは誰、表題のユダは誰、レオナルドと美青年サライの関係は、そしてサライの死は?などありますが、ページのほとんどは前記に割かれ、ミステリー部分は最後の数ページだけです。レオナルド・ダ・ヴィンチに興味のある方にはという作品だと思います。 |
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| No.176 | 8点 | 藪の中 芥川龍之介 |
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(2012/03/19 22:29登録) ミステリサイトに芥川龍之介氏が登録されていたなんてびっくり。自分の人生の中では、かなり影響を受けた作品の一つです。物事を多面的、客観的に見ることを学んだように思います。黒澤映画「羅生門」は本書に沿っていますが、2009「TAJOMARU」(小栗旬氏主演)は盗賊・多襄丸は登場するのですが、筋はほとんどオリジナルなものでした。本書は、謎・謎・謎、まさに藪の中、ミステリーです。 |
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| No.175 | 4点 | 巴里人形の謎 太田忠司 |
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(2012/03/18 11:49登録) 「私は人形に殺される」謎の言葉を残し、人形作家がパリで首吊り自殺した。この謎がメインであると思いつつ読んだのですが、小説の中では謎が生きてこなかったと思います。謎の真相は明らかにされるのですが、イマイチの感じであったし、またメインとなる人形を絡めた別の殺人事件の動機も同様でした。雰囲気は良いと思いますが、ミステリーとしては高評価はつけ難いと感じました。 |
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| No.174 | 6点 | 百舌の叫ぶ夜 逢坂剛 |
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(2012/03/16 08:16登録) ミステリー度をあまり期待しないで読んだので、逆に楽しめました。筋は良くできていると思いますし、スピード感も充分、また登場人物も全員一癖も二癖もあり魅力的でした。 |
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| No.173 | 6点 | ゲッベルスの贈り物 藤岡真 |
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(2012/03/14 17:55登録) 叙述系のエンターテイメントと言えるのでしょうか。スピード感もあり楽しめました。冷酷な殺し屋の正体が判明した時には、そのギャップに思わず笑ってしまいました。 |
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| No.172 | 4点 | 林の中の家 仁木悦子 |
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(2012/03/13 17:59登録) 登場人物が多く、関係も複雑なので図を作らないと理解できませんでした。伏線は、かなりちりばめられているのですが、その内容は偶然が多く、ちょっと拍子抜けがしてしまいました。動機がイマイチなので読者にとっては意外な犯人となり、予想することはできないのでは? |
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| No.171 | 8点 | 時のアラベスク 服部まゆみ |
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(2012/03/12 09:09登録) これがデビュー作とは思えません。文章が美しい。情景が目に浮かぶ。人の心の闇を見事に描いています。まさか、この人が犯人?と思わせ二重三重の罠が仕掛けれれています。著者の作品は3冊目ですが、2007年、58歳で逝去されており、単行本は10冊程度らしいので、残りを読破したいと思います。 |
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| No.170 | 4点 | 崖の館 佐々木丸美 |
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(2012/03/11 15:45登録) 雪に閉ざされた北海道の崖の家の雰囲気や、主人公(女学生)の心理や成長ぶりは良く描かれていると思います。しかし、トリックや動機はイマイチと感じました。(以下ネタばれ)メイントリックとは関係ないのですが、壁に掛けられていた三十数点の絵画の一部消失について、簡単にスルーされ、納得がいきませんでした。答えは消失ではなく、額を少しづつずらして隙間をあけたとのことですが、理屈はそうであっても現実には無理があるとしか思えません。床に置いてあったのなら別ですが、一枚ずつ壁に掛っていると思いますのでフックはどうしたのでしょうか?。1枚はずし、別のところに掛けたなら解りますけど・・・ |
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| No.169 | 6点 | ロスト・シンボル ダン・ブラウン |
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(2012/03/09 15:10登録) 「天使と悪魔」『ダ・ヴィンチ・コード」に続くラングドンシリーズ。『ラングドンは、フリーメイソン最高位の資格を持つピーターから講演の代役を依頼され会場に駆けつけるが、ピーターの姿はなく彼のものと思われる切断された右手首と金の指輪があった。ピーターを人質に取ったマラーク(悪霊)と名乗る謎の男は、ラングドンに“古の門”を探せと命じる。ラングドンは駆けつけたCIA警備局長サトウと共に、“古の門”の捜索に乗り出す。』今回はワシントン・DCが舞台で、映画化を前提としているようなので、スピード感はありますが、前2作より小粒の感は否めないです。(アメリカでは1000万部売れたそうですが) |
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