塔の断章 タロット・シリーズ |
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作家 | 乾くるみ |
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出版日 | 1999年02月 |
平均点 | 5.83点 |
書評数 | 6人 |
No.6 | 4点 | りらっくま | |
(2014/11/03 21:52登録) ネタばれあり 乾氏の作品なのであれこれ深読みし過ぎて 最初、「まるみ」が男で、犯人なんじゃないかと 思ってました。まぁ犯人なんだけどw まるみの事件とは全く関係ない過去が途切れ途切れに 入ってくるのは、なんのミスディレクションなのか 注意深く読んでいたが、なるほど。。。走馬灯・・・w いろんなところがはしょってあって、小説的にはダメだと思う。 例えば、午前0時過ぎに塔の部屋から誰もいなくなってその後、香織は妊娠を自慢するために、まるみをわざわざ呼びに行ったのか? そして人が落下して発生する大音量に誰ひとり気が付かなかったって事はあり得るのか?? |
No.5 | 4点 | E-BANKER | |
(2013/06/09 21:49登録) 2003年発表のノンシリーズ長編。 最近「新装版」として講談社文庫より出されたものを今回読了。 ~「お腹の子の父親はあなたよ!」・・・別荘の尖塔から転落死した美貌の社長令嬢・香織(かおり)。悲劇が起きたのは、ある小説のゲーム化を企画するメンバー八人が別荘に集まった夜だった。父親は誰か、彼女の本当の死の理由は? 激しい恋が迷い込んだ先の暗黒を描いた「乾マジック」が冴え渡る。謎解き恋愛ミステリー~ これは何なのだろうか? もちろん作者の「狙い」は分かる。(最初は全然分からなかったが・・・) 時間軸を歪めたり、並行させたり、とにかく読者をけむに巻き、「謎」を提供しようという意図は理解できた。 でもこれは分かりにくいなぁ。 正直、いきなり始まって、いきなり終わったという感覚が強い。 そして、そんなに楽しめなかった、というのがトータルでの感想。 短いのはいいのだが、「恋愛ミステリー」と呼ぶにしては、登場人物の描き込みが甘くて、それぞれのキャラが腹に落ちる前にラストを迎えてしまったのが致命的。 などなど・・・ツッコミどころが多すぎる本作。 もう少しジックリ構えた方がよかったのかも・・・ 評点低いのは仕方ないかな。 (「イニシエーション・ラブ」の出来には遠く及ばないのでは?) |
No.4 | 6点 | まさむね | |
(2013/05/04 22:00登録) 何とも巧妙な作品です。ワタクシと同様に「イニシエーションラブ」が楽しめた皆様には,読んで損はないような気もします(出版順は逆だけど)。「アノためにソコまでやりますか~」という溜息だけで終わってしまう可能性も否定できないのですが…。 ちなみに,私はミスディレクションに完全にしてやられました。一死満塁で,バッテリーの思惑どおり,4-6-3のダブルプレーに打ち取られた気分。でも,コレがあるから野球は面白いんだよなぁ…ってところでしょうか。 |
No.3 | 6点 | 蟷螂の斧 | |
(2012/02/26 10:02登録) 小説の「あとがき」ではなく「解説」(作者の意図等完全なるネタばれの記載)があります。作品を作る過程で、読者がどう思うか、それに対してアンフェアにならないように伏線をどう張るか等面白く拝読。「イニ・ラブ」より以前の作品ですが、ああやっぱり騙されてしまったかと思いました。と同時に最後の二人の行為の恐ろしさが余韻として残ります。 |
No.2 | 7点 | いけお | |
(2010/01/01 00:47登録) トリックはわかってしまったしストーリー性を犠牲にしているが、試み自体や自らのネタバレを含んだ解説には好感。 |
No.1 | 8点 | sasami | |
(2009/06/24 23:30登録) 作者の罠に見事にはまってしまった・・・ 短時間で読めてしまったのでこういうのも許せます。 |