| 蟷螂の斧さんの登録情報 | |
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| 平均点:6.10点 | 書評数:1728件 |
| No.268 | 7点 | 黒い家 貴志祐介 |
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(2012/08/22 07:49登録) ホラーは超常現象ありのイメージが強く、手を出しづらかったのですが、本作は純然たるサスペンスもので、読み応えがありました。包丁一本のオバサンの狂気や、黒い家の悪臭が伝わってくるのは、筆力があるからでしょう。 |
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| No.267 | 7点 | 暗いところで待ち合わせ 乙一 |
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(2012/08/20 17:02登録) 甘く切ないファンタジーにミステリーをまぶしたような感じで、読み心地は良かったです。見知らぬ男が潜んでいるなかで、入浴しなければならないシチュエーション(女性心理)がなかったのはちょっと残念でした(笑)。 |
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| No.266 | 6点 | 銃とチョコレート 乙一 |
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(2012/08/17 21:57登録) (ミステリーランド)冒険ミステリーです。伏線があったり、意外な結末などミステリー要素は既読のミステリーランドの中では上位にあると思います。どうしようもない悪ガキの将来が気になりました・・・(笑)。題名のチョコレートの意味がラストで明らかになるところがいいですね。 |
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| No.265 | 5点 | わが身世にふる、じじわかし 芦原すなお |
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(2012/08/17 09:36登録) 短編集は奇妙な味(阿刀田高氏やロアルド・ダール氏)が好みで、探偵ものの短編は高評価であってもほとんど敬遠してきました。探偵ものミステリーは長編に限るというこだわりがあるのかもしれません。本作は、ほんわかとした気分にさせてはくれますが、やはり物足りないというのが実感でした。 |
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| No.264 | 5点 | 青春デンデケデケデケ 芦原すなお |
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(2012/08/17 09:35登録) ミステリーではないので本サイトの趣旨と異なると思いますが、先人の書評があったので読後、追随してしまいました。本作は映画化(1992大林宣彦監督)され、そちらを先に観ています。青春バンド物語です。著者とは同世代であるので相通ずるところがかなりあり、バンド演奏場面ではおもわず目頭があつくなってしまいました(笑)。著者は50、60年代ロックについて幅広いのですが、私はベンチャーズ(2008.マドンナと同時にロックの殿堂入り)オンリーで、今でもカラオケをバックに一人ベンチャーズを楽しんでいます。”電気ギター”が「テケテケテケ」でなく「デンデケデケデケ」(パイプライン)がいいですね。 |
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| No.263 | 8点 | 霧に溶ける 笹沢左保 |
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(2012/08/15 18:00登録) 犯罪構造のアイデアに一票という感じですね。ハウダニットが解明されても、フーダニットが不明という物語の流れも気に入りました。1960年代の金銭感覚や性意識が垣間見れて楽しめました。作者のあとがきにある「哀感のような、澱んだ感傷のような、そんな余韻が残る・・・推理小説」はラストで見事に描かれていると思います。 |
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| No.262 | 7点 | 漂流者 折原一 |
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(2012/08/15 08:18登録) 復讐劇とサバイバルもので読みごたえがありました。氏ならこう来るのではと確信しながら読んでいるうち、やはり違っていたかと思わせたり、また途中で予想外の人物が殺害されたりし、多少混乱しました(笑)。二つの物語(野獣死すべし・そして誰もいなくなったのオマージュ)がうまく絡まっていて、良い出来だと思います。 |
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| No.261 | 8点 | クリムゾンの迷宮 貴志祐介 |
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(2012/08/13 15:32登録) 本作品(1999)より、後に発表された米沢穂信氏(2007)の作品を先に読んでいたため、真相や罠は解ってしまいましたが、それでも面白く読めました。グイグイと引っぱてゆく力はさすがと思いました。ホラー系?と思って敬遠していたところですが、読んで良かったと思える1冊となりました。ラストは、真相が明確となっていると思いますので、それはそれで良いと思います。 |
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| No.260 | 6点 | 魔王城殺人事件 歌野晶午 |
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(2012/08/12 17:37登録) (ミステリーランド)子供の視点で描かれていて好印象です。トリックはばかばかしい?けど、島田荘司氏の屋敷もの、東川篤哉氏の館ものを彷彿させてくれます。この手のトリックは好みなので甘めの採点で。デジカメに写っているはずの被写体が消えるトリックには騙されてしまいました(笑)。 |
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| No.259 | 5点 | 虹果て村の秘密 有栖川有栖 |
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(2012/08/10 19:16登録) (ミステリーランド)「なぜ、現場を密室にする必要性があったのか?」 この謎をいろいろ検証し、真相に迫てゆく~このロジックの面白さを子供向けに解り易く描いています。ミステリー入門のお手本としてお薦めの作品だと思います。 |
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| No.258 | 7点 | 交換殺人には向かない夜 東川篤哉 |
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(2012/08/09 22:08登録) ドタバタにも違和感を感じることもなくなり、ツボにはまるギャグもあったり、だいぶ作風には慣れてきました。惜しくは、解決編が長いということです。叙述にはすっかり騙されましたが、もっと明確な伏線を提示してあれば、読者は解決編で細かく解説してもらわなくても済むのでは?と思う次第です。伏線の提示の仕方により、読後の印象はかなり違ってくるのではないのでしょうか・・・。 |
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| No.257 | 8点 | レオナルドの沈黙 飛鳥部勝則 |
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(2012/08/09 13:01登録) 遠隔殺人?、異常な現場(さかさま)の謎から始まり、途中、探偵小説作法13箇条や読者への挑戦もあったりして、なかなか凝っている作品だと思います。真相はまず解らないと思いますが、解決編では、しっかりした伏線があったこと(フェア)を証明しています。「題名の由来」ならびに「世界の反転」(さかさまがテーマ)の講釈は画家でもある著者ならではのものかもしれません。終章で若干言い訳じみたものがありますが、海外有名作品のオチとは違いますよということでOKだと思います。 |
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| No.256 | 7点 | 怪盗グリフィン、絶体絶命 法月綸太郎 |
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(2012/08/06 20:34登録) (ミステリーランド)大人も充分楽しめた。著者らしくない国際謀略小説となっています。ミステリーランドなので、お色気がないのは致し方ないところです。第一部のゴッホの贋作にまつわる事件(それだけでも面白い)はとっかかりに過ぎず、第二部へと移行します。第二部では、裏の裏をかくという心理作戦が見事です。子供には理解できるかな?と若干心配もしました。 |
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| No.255 | 6点 | ほうかご探偵隊 倉知淳 |
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(2012/08/06 14:30登録) (ミステリーランド)本シリーズは子供向けであっても「毒があっていい」という編集方針らしい。しかし、著者の作風からそれは感じられず、やさしい感じのミステリーとなっています。本格要素はバッチリ入っていますし、ラストは二転三転していますので、ミステリーランドのお手本のような作品です。 |
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| No.254 | 4点 | くらのかみ 小野不由美 |
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(2012/08/05 21:53登録) (ミステリーランド)英文タイトルは座敷童子なので、こちらを主題にしてほしかったと思います。四人ゲームが五人になったことについて、子供たちの疑心暗鬼(誰が増えたのか?)がもっと前面に出れば面白かったのですが・・・毒草事件などに主題が移ってしまい、ややピントがずれてしまったような気がしています。「かつて子どもであったあなたと少年少女のための-ミステリーランド」前者にとっては、若干物足りないといったところです。 |
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| No.253 | 5点 | カーの復讐 二階堂黎人 |
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(2012/08/02 18:12登録) (ミステリーランド)題名はJDカーとは関係なく、古代エジプトの精霊「カー」のこと。主人公はルパン。前書きで「この本の原書(1911年)をフランスの古本屋で見つけ、それを少年少女用に翻訳した」とあります。後書きはお楽しみ。あらすじは、ルパンが古代エジプトの呪いと対決するものです。ミイラ男がある家族に復讐を果たそうとします。やがて密室での殺害が起き、その真相を怪盗ルパンが解き明かすというものです。密室の謎は「ホルスの眼」がキーワードとして登場します。最後は怪盗らしく、黄金の在りかも見つけます。夏休みの時期なので、幼少に戻り、図書館で「ミステリーランド」ものを数冊借りました。 |
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| No.252 | 8点 | 検察側の証人 アガサ・クリスティー |
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(2012/08/01 19:25登録) 1925年の作品を戯曲としたものらしいので、その時代を考慮すれば、法廷での細かい点はスルーしても良いと思います。非常によくできた短編(中編?)であると思います。この作品をモチーフにした作品を何点か読んでいるので、本筋(落ち)はなんとなく予想はできましたが、結末でのどんでん返しは、予想外で素直に参りましたと言いたいです。 |
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| No.251 | 6点 | 美奈の殺人 太田忠司 |
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(2012/07/30 14:43登録) 「僕の殺人」(一人六役)に続く、ひと夏の青春ミステリー。夕暮れの海辺で、僕は美奈に出会う。その出会いが僕の17歳の夏を狂わせてゆく・・・。美奈に翻弄される主人公がうまく表現されていると思います。ブラックな結末ですが、作風(「僕の殺人」も同様)としてやさしさが感じられます。個人的にはブラックが好みなので、やさしさがない方が返って良かったのですが・・・。 |
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| No.250 | 8点 | 二人の妻をもつ男 パトリック・クェンティン |
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(2012/07/28 15:20登録) 主人公の心の葛藤がうまく伝わってきて感情移入できました。登場人物も少ないし、性格描写もわかりやく書かれており読みやすい。トラント警部が切れ者なのか、またはサラリーマン的な性格なのかよく解らない点が魅力的で、非常に効果があったと思います。 |
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| No.249 | 6点 | ブラックスワン 山田正紀 |
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(2012/07/26 21:01登録) 18年前に行方不明になった女性の焼死事件が発生。自殺、他殺?の謎から始まる。そして、18年前「白鳥の湖」をいっしょに観ることになった学生仲間(男4女3)の手記から、なぜ女性が行方不明になったかが徐々に明らかに・・・。ブラックスワンの死が、青春の崩壊を暗示させているあたりはうまいと思います。そして折原一氏ばりのラスト。(あとがき・・・折原氏との時刻表トリックの話がミステリーを書くきっかけになったらしい。) |
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