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ミステリの祭典

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take5さんの登録情報
平均点:6.54点 書評数:336件

プロフィール| 書評

No.316 3点 死体の汁を啜れ
白井智之
(2024/12/29 12:31登録)
はらわたといけにえの間の作品
いけにえには遠く及ばず、且つ
はらわたにも及ばない私的判断
グロがどうこうという前の問題
へぇというカタルシスもなくて
他の方とかけ離れた評価です。


No.315 7点 タイムマシンに乗れないぼくたち
寺地はるな
(2024/12/27 14:03登録)
人はなぜ同調圧力を疑いながら
そこに屈してしまうのだろう?
人の心の機微を繊細に描く作品
全ての短編が心に残る200ページ
河合隼雄物語賞受賞作者による
素晴らしい物語の数々でした。


No.314 6点 エレファントヘッド
白井智之
(2024/12/22 16:25登録)
『名探偵のいけにえ』の衝撃を
更に追求したらこうなったか!?

グロテスクです。前作よりも更に。
タイムリープという特殊設定で、
パズラーとして多すぎる伏線を
回収しまくりのために描写過多。
真相の一つ前のダミーも上手で、
ロジックを追求したのは分かります。
作者が賢いのも分かります。しかし
これを続けていくといずれ作者が
シスマを投与しないと書けなくなる
という危惧があります。
好みの問題でこの点数御免なさいね。


No.313 8点 今日のハチミツ、あしたの私
寺地はるな
(2024/12/22 09:36登録)
「もし明日人生が終わるとしたら、
 きっとわたしは、喜ぶ。」
という主人公の碧の物語。
ラスト、
「まぶしく光っている方向を目指して、
 ゆっくりと自転車を漕ぎ出した。」
まで、
こうやってネタバレしても構わないほと、
綺麗事とは対極の人物描写。
「あさのはちみつ」がキーアイテムで、
誰の?何処の?何故そのネーミング?
これらが230ページあまりで見事に
描き切られます。
書き下ろし。
私も今朝ははちみつりんごトーストを
食べました。


No.312 6点 ラプラスの魔女
東野圭吾
(2024/12/15 10:25登録)
6年前に読んでいた事すら忘れ、
筋を最初から楽しむという失態。
設定がSFを含むところが最高に
至らない理由ですかね。しかし
相変わらずリーダビリティの鬼。

この世の構成要素として欠けて
いい存在は何一つないという事
流体力学や社会学で証明されました✨


No.311 6点 可燃物
米澤穂信
(2024/12/08 15:37登録)
県警捜査一課の葛班が活躍する短編集
崖の下・・・雪山での滑落遭難もの
ねむけ・・・みんな眠い、やや強引
命の恩・・・もっと悲惨を想像した
可燃物・・・反転力が弱いので残念
本物か・・・反転よしパスタ無意味

全て50ページほどであっという間に
2時間かからず読めますが、米澤氏は
他にも良作があるのでそちらをどうぞ
短編集なら『満願』の方でしょうか?


No.310 7点 クラバート
オトフリート・プロイスラー
(2024/12/08 11:58登録)
ファンタジー要素の児童文学ですが、
全ての年代に耐えうるドイツの傑作。
『大泥棒ホッツェンプロッツ』の作者
オトフリートプロイスラーの作品です。

水車場見習いになった少年クラバート
親方から魔法を習う中で見つける矛盾。
やがて来る親方との生死をかけた対決。

その時、一人の少女の愛が必要となり、
クラバートは、どう気付いてもらうか。

ミステリーはそのくらいですがとにかく
名作なので忘備録として紹介したという
極めて私考的志向な思考ですみません。


No.309 8点 テスカトリポカ
佐藤究
(2024/11/17 17:28登録)
冒頭からメキシコの乾いた風を感じ、
川崎の湿った闇を思う、550ページ。
臓器売買を巡るカルテルの群像劇で、
かつアステカ文明の歴史を元にする
血を血で洗う抗争の凄まじさが圧巻。

正直、
ミステリーなのかは分かりませんが、
6時間も一気に読ませる筆力と熱量。
人間の内に入って描くそのスタイル
時代も場所もちがいますが、例えば
『同志少女よ敵を撃て』が近いか?
そう感じましたが皆様如何でしょう


No.308 7点 鼓動
葉真中顕
(2024/11/10 13:13登録)
「違う。だってその絶望は、あなたのものではないんだから。」

葉真中顕の社会派ミステリー。
今回は引きこもりを主として、
周辺の問題を複数えがきます。

300ページ強を一気読みの、
筆力は新作も相変わらずです。

カットバックの手法は、叙述の
トリックには使われませんが、
人称や時間を越えて収束する様
リーダビリティの元となります。


No.307 5点 バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵
真門浩平
(2024/09/01 16:53登録)
本サイトから評価の高い作品を
拾い読みすることがありますが
私には久しぶりに合わず残念。
小3から小6絶対ない小学生像
言葉遣いラインの扱いも同様で
事件の扱いもオー・ヘンリーを
反転させてとんでも科学らしく
はまれませんでしたすみません
最終章の人物の反転も必要感--
まとめるとシチュエーションに
難ありと思うところです。失礼


No.306 6点 オクトーバー・リスト
ジェフリー・ディーヴァー
(2024/08/25 11:51登録)
ジェフリーディーバーの作品群は、よく
ジェットコースターに例えられますが、
この作品では私はジェットコースターに
乗り遅れてしまった感じがしてしまい、
一気読みできませんでした。他のかたが
説明されている通り、時間を遡っていく
構成なので、毎章の最後で「あの事か」
と小さい伏線回収が続きます。ジェット
コースターが一気に走らないんですよね

技工は素晴らしいですがもう一度頭から
読んだり後ろからさかのぼって読んだり
する気力が夏の終わりの今はなくて、只
何重にも楽しみ尽くしたい方はよろしい
のではないかと思います。どうでしょう


No.305 6点 死亡告示 トラブル・イン・マインドII
ジェフリー・ディーヴァー
(2024/08/22 09:35登録)
ジェフリーディーバーの短編集です。
ライム登場の『死亡告知』は大半の方
1ページで落ちが分かるはずですよw
中編小説の『永遠』はまあまあのでき
二転三転がディーバーっぽかったです
そして数学探偵のキャラも立ってます


No.304 8点 ぼくらは回収しない
真門浩平
(2024/08/18 18:35登録)
作者はまだ25歳、東大大学院在学中という
秀才で天才ですね。作者は、速水士郎かも
また吉田陽香かもしれない、全て登場人物
ですが。さて、それ位感嘆に値する作品。

一番は『街頭インタビュー』を推します。
わずか35ページであの反転は驚愕します
ミステリーズ新人賞のルナティックより、
個人的には街頭が一番、カエル殺しが二番
全5編の短編ですが、伏線回収しないw。
タイトルの意味を深読みするとシニカルに
過去の本格作品へのアンチテーゼかしら。
視野の広がる豊かな読書でしたお勧めです


No.303 7点 ハンティング・タイム
ジェフリー・ディーヴァー
(2024/08/18 15:04登録)
懸賞金ハンター、コルターショウシリーズ
ジェフリーディーバーらしい反転が最後に
あり、安心の読み応え。ライムシリーズの
それも初期に比べるとびっくり具合はやや
劣りますが、本作はそれより殺し屋二人組
そして母子の人物像の方に見所が多いです

後書きに、本国ではライムシリーズの次が
『ウォッチメイカーズハンド』という事で
そちらの方も気になります。早く読みたい!


No.302 8点 その日のまえに
重松清
(2024/08/17 13:49登録)
ここに書評をあげている自分にとって、
死が一番のミステリーだなと改めて思う
そんな一冊。七篇の短編を通して考える
死とは何か。連れ合いの死、親の死など
これからリアルに向き合うであろう死を
重松清さんの与える物語で想像しました

初めの四篇はつながりのない佳作としか
思っていなかったところに、残り三篇で
伏線回収がなされる構成でした。これは
よくあるミステリーの伏線回収を超えて
登場人物すべてが葛藤や後悔を抱えても
それでも前を向き生きる事の象徴なんだ
私にはそう感じました。力を貰いました


No.301 7点 流星ワゴン
重松清
(2024/08/16 15:32登録)
後書きを、斎藤美奈子さんにわざわざ
お願いしたという文庫版を読みました
新聞で読み慣れている論調よりかは、
だいぶ優しいですが分析がもう鋭くて
だからではないですが一層父親として
というか男として身につまされる話。

重松清さんも父親になって書けた作品
とおっしゃっているのはまさに納得。
私ファンタジーは得意でないのですが
これはファンタジーの力を借りないと
気付けない事ばかりなので必然です。

重松清作品を息子と共有したいですが
その発想も押し付けかもしれませんし
特にこの本は難しいのでやめときます
『きみの友だち』などがよいかなと。


No.300 8点 夏の庭
湯本香樹実
(2024/08/15 12:41登録)
世の中で最もミステリアスな事
私は死についてだと思います。
小学生の三人組がある老人との
一夏の関わりを通して、死とは
何かを見つめて成長する物語。

1993年日本児童文学者協会新人賞
1993年児童文芸新人賞
1997年ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞
1997年ミルドレッド・バチェルダー賞

老人を通して語られる戦時中の事
また作者の後書きにも共感でき、
豊かな読書となりました。


No.299 7点 墨のゆらめき
三浦しをん
(2024/08/14 11:28登録)
主人公のホテルマンと対役の書家の関わり
書家の遠田の人物像が魅力的で読ませます

遠田はなぜ主人公の続力を受け入れ、また
最後に突き放すのかという小さな謎解きは
末節で、バディものとしての魅力、そしで
文字に魅せられる者の描かれ方が大変よく
人の生き直しの描かれ方もまた素敵です。

オーディブル向けの書き下ろしだそうで、
本にすると225ページで高濃度でした。


No.298 4点 君に読ませたいミステリがあるんだ
東川篤哉
(2024/08/13 15:32登録)
夏休みYA本第三弾は高校生青春ミステリ
連作でそれぞれに作中作があり無理矢理に
それらを主人公の女子高生が読ませる展開

連作なのですがそれぞれは繋がらないです
第一見た目がいけてる主人公が一人文学部
ないです。コミュ障でもないのにないです
リアリティがなさすぎてギャグにもならず
受け止めが難しいです。YA本としてまず
そこが弱点。若い頃にミステリの入り口に
適した本は他にもあるし、全5章を通して
生み出されたオチも今一。最後に全体像が
浮かび上がる作品って他に何十もあるし、
とにかく残念。夏休みなのでよしとします


No.297 5点 ガリレオの事件簿1 ポルターガイストの謎を解け
東野圭吾
(2024/08/10 10:04登録)
夏休みYA本シリーズ第二弾
ガリレオシリーズから短編集
お馴染な4篇が収録されます
ポルターガイストや時差落下
などの初期のもの4つです。
既読のもののおさらいなので
200ページ30分で完読。
息子に進めるが反応今一で草

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