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ミステリの祭典

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君に読ませたいミステリがあるんだ
鯉ケ窪学園シリーズ

作家 東川篤哉
出版日2020年07月
平均点5.33点
書評数6人

No.6 4点 take5
(2024/08/13 15:32登録)
夏休みYA本第三弾は高校生青春ミステリ
連作でそれぞれに作中作があり無理矢理に
それらを主人公の女子高生が読ませる展開

連作なのですがそれぞれは繋がらないです
第一見た目がいけてる主人公が一人文学部
ないです。コミュ障でもないのにないです
リアリティがなさすぎてギャグにもならず
受け止めが難しいです。YA本としてまず
そこが弱点。若い頃にミステリの入り口に
適した本は他にもあるし、全5章を通して
生み出されたオチも今一。最後に全体像が
浮かび上がる作品って他に何十もあるし、
とにかく残念。夏休みなのでよしとします

No.5 5点 mozart
(2024/01/26 10:44登録)
作中作(連作)と最後での「仕掛け」にはそれなりにひねりがあって良かったと思うのですが、キャラ同士のやりとりを含めてラストシーンとかちょっと引いてしまう印象があったのも事実です。
以前は烏賊川市シリーズをはじめ本作者の作品群がとても好きだったのですが近年の作品にはそれほど魅力を感じなくなっている自分に気付きました。本作品も従来作のテイストと何ら変わるところはないと思うのですが……。
多分昨今のラノベ風/青春ミステリーとか特殊設定モノとかを好んで読むようになった自分の感性が変化したのだと思います。

No.4 6点 makomako
(2023/11/04 17:26登録)
一種の連作なのですが、一筋縄ではいかないお話となっていますので、是非順番に読みましょう。
初めの「音楽堂の殺人」はとんでもない駄作みたいです。
これっていままで没になっていたネタを何とか使ってごまかすためにこんな設定を考え出したの?と疑ってしまうほど。自ら突っ込みを入れてあらをごまかしたような作品と感じました。
ところが2作、3作と呼んでいくとそれなりに出来は良くなってきます。勿論突っ込みがいくらでも入るのですが。
最後の「エックス山のアリバイ」も禁じ手のようなトリックである意味あきれるのですが、そうも変だぞ。なんかおかしい。と感じた時にはすっかり作者の仕掛けにはまっていました。
やられました。最終的には面白いですよ。

No.3 6点 名探偵ジャパン
(2022/07/06 17:21登録)
「鯉ケ窪学園シリーズ」まさかの復活!
 じつに7年ぶりくらいの新作で、しかも前作までの登場人物は誰も出てきません。もう新シリーズとして立ち上げたほうが良かったのでは?
 相変わらず安定の東川節が今作も炸裂。正直、どんでん返しと驚愕のラストがこれまでにないほど幅を利かせている現在のミステリ界において、場違い的な普通さですが、こういうものもありなのでは。むしろなくしてはいけない気がします。

No.2 5点 まさむね
(2020/10/04 23:22登録)
 「鯉ヶ窪学園シリーズ」ということで、懐かしさとともに手にしたのですが、まぁ、舞台が同じということだけで、少し残念。逆に、シリーズ作を読んでいなくても支障はないということになりますね。
 各短編は小粒。特筆するとすれば「作者が作中作を用いることは珍しいなぁ、初めてかもなぁ…」というくらいか。連作短編としての仕掛けについても、「ああ、そう」といった印象に留まりました。使い方も中途半端で、作品全体に効果的に作用しているとは言い難いかな。とは言え、楽しくは読ませてもらいました。

No.1 6点 文生
(2020/09/14 12:14登録)
第2文学部の部長(部員1名)で学園一の美少女(自称)である水崎アンナが、主人公のぼくに毎回自作のミステリー小説を読ませて感想を求めるというメタ構造の連作ミステリーです。
ポンコツなヒロインが可愛く、作中作もミステリーとしてまずまずの出来なのですが、問題はそれを読まされた主人公のツッコミにあります。
正直、ツッコミがワンパターンで面白くないのです。
この手の作品はボケに対していかに的確なツッコミをするかで面白さが決まると思うのですが、本作の場合、ボケも中途半端でツッコミおざなりといった点に物足りなさを覚えてしまいます。
とはいえ、作中作自体はそこそこ楽しめましたし、全編を通しての仕掛けもうまく決まっているので総合的にはまずまずといったところでしょうか。

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