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ミステリの祭典

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流星ワゴン

作家 重松清
出版日2002年02月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 斎藤警部
(2018/10/06 22:58登録)
連れションしたら、握手は不要。。 何ゃらふにゃふにゃした幽霊+時間移動+家族愛ファンタジー。設定に不備だか陥穽だかハナっから気にしてない。ご都合が過ぎるゆるゆる展開に、ミステリ興味と言えば辛うじての痕跡マイナスα程度だが、何故かしらちょっと感動(死と未来と愛に纏わる話だしな)。深い味わいの余韻には掴まれないけど、それなりにエア泣けた。 バカだな、主役(こいつ)。。。 だけど“寂しい笑顔にはならないよう気をつけた”ってのはまあ、上出来だったよ。

小説として良かったのは、中盤より蠢く、変動山脈の嬉しい秋便り。 嗚呼、変動やら変化こそ、存在なる事象の偉大なる母胎や。 そこへ忍び寄る仄明るい混沌と、いかにも文筆露出狂らしき叙述ミスディレクションの芽生えエンダハウスよ。。

「これ吸うたら、駅まで行くか」 ←ノンスモーカーの拙者には最高に憧れ沁みる一節。

終盤寄りまでクリスマスキャロルやら素晴らしき哉、人生!やらを連想させときながら、そのキラキラした予感は最後に。。。。。。       大人にとって、今よりも未来を見つめる比重が高ければこそ、そこには地道な風景が広がるから、ってことなのか。

No.1 8点 だい様
(2009/04/02 11:40登録)
心に沁みる作品。
読んだ時の自分の状況のせいもあり感動しました。

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