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ミステリの祭典

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その日のまえに

作家 重松清
出版日2005年08月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 take5
(2024/08/17 13:49登録)
ここに書評をあげている自分にとって、
死が一番のミステリーだなと改めて思う
そんな一冊。七篇の短編を通して考える
死とは何か。連れ合いの死、親の死など
これからリアルに向き合うであろう死を
重松清さんの与える物語で想像しました

初めの四篇はつながりのない佳作としか
思っていなかったところに、残り三篇で
伏線回収がなされる構成でした。これは
よくあるミステリーの伏線回収を超えて
登場人物すべてが葛藤や後悔を抱えても
それでも前を向き生きる事の象徴なんだ
私にはそう感じました。力を貰いました

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