take5さんの登録情報 | |
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平均点:6.61点 | 書評数:397件 |
No.57 | 8点 | Zの悲劇 エラリイ・クイーン |
(2016/05/14 23:09登録) 学生時代に4冊一気読みしたので、 評価はまとめてXにしました。 |
No.56 | 6点 | ユダの窓 カーター・ディクスン |
(2016/05/14 22:43登録) 400ページ休憩入れて4時間弱 ドンデン返しよりも楽しめたのは 法廷のやりとりです。 80年の作品としては、 というよりカーの作品としては 私にはとっつき易いです。 しかしHM卿がとってもとっつき易いかと言えば そうでもない、完全に個人の嗜好ですが。 余りにもトリックの説明がもったいぶっていて、 私は文中で苦悩しながらも 落ち着いて歩むキャラクターの方が好きです。 完全に個人の志向ですが。 全く関係ない話ですが、 創元社、文庫で1000円の時代です。2015年版 |
No.55 | 5点 | 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 島田荘司 |
(2015/01/25 08:57登録) 走っている列車にもう一度追いつく→→→初級 追いつけるけれども追いつかないで別の真相で追いついたように見せる→→→中級 追いついたように見せる事の裏でもっと大きな事が起きている→→→上級 中級以上、上級未満、後の社会派の香りははっきりいってちらっとしか感じず、しかもトリックの理由付けのために入れたような感想です。 タイトルも作者のしばりでしょうか?必然性が私には全く感じられませんでした。 |
No.54 | 6点 | 異邦の騎士 島田荘司 |
(2015/01/24 04:59登録) 「スラムダンクの1.2巻を読んでいるようだった。」 分かります?分かりませんよね…ここで漫画をもって喩えるのは間違っているのかもしれませんが、まあお許しください。 ミステリーとして不完全で、青春小説としても不完全で、でも作者の人物や小道具に対する愛情にあふれていて、後の大作良作はこういうものを経ているのだと思い、評価が甘くなる作品という事です。 |
No.53 | 5点 | ソロモンの犬 道尾秀介 |
(2015/01/12 11:26登録) 期待していた分、道尾作品の中ではインパクトがなかったですが楽しめました。 レストランの名前がダブルミーニングでなくトリプルミーニングになっているあたり作者が大変賢い(失礼)のがよく分かります。 |
No.52 | 7点 | 涙流れるままに 島田荘司 |
(2015/01/10 12:42登録) 吉敷竹史シリーズ集大成、上下巻全1000ページ、 読破はし易いと思います。きっと登場人物や出来事が前作の復習だったり伏線の回収だったりするので。 社会派としては冤罪がテーマです。失礼な表現ですがまあまあよく書けていると思います。 推理小説としてはページの割に密度が薄い(千頁じゃあしょうがない!)です。 最後、吉敷にも警察機構にも救いを書いたのは、島田荘司さんからのエールなのだ、そして読者へのエールでもあるのだと思いました。 シリーズには思い入れの点数が入るものです。 |
No.51 | 7点 | 飛鳥のガラスの靴 島田荘司 |
(2015/01/06 12:53登録) 一連のシリーズを連続的に読んでこその作品です。 社会派な感じが私には好ましいです。 作中の天恵のきっかけなど突っ込みを入れたくなる所はありますが、そこは目をつぶってしまおうと思えるのが、ひとえに好みというものなのでしょう。 |
No.50 | 7点 | 羽衣伝説の記憶 島田荘司 |
(2015/01/05 11:33登録) ハードカバーの方で読みました。文庫は巻末に「加納通子という女」は収録されているのでしょうか?それによって評価がかなりかわるので。 本編だけで評価すると、かなり軽いミステリーですが、やはり筆者本人による「加納通子という女」の解説があると大変わかりやすい、そして深みも出るという感じがします。 北の夕鶴では読みとれなかった通子の事が、ようやくわかって来て嬉しい反面、ちょっと後付け感も残るのが残念。しかし本人の解説はこの作品に関しては必須という考えは変わりません。 |
No.49 | 5点 | 北の夕鶴2/3の殺人 島田荘司 |
(2015/01/04 18:20登録) 五点は「まあ楽しめた」ですが、本当にまあ楽しめたぐらいでちょっと残念。 トリックが凄すぎてバカミスっていうのが嫌なのではありません。激しすぎて潔くて文句も出ないです。 只、通子さんの心情や生い立ちがあまりにも弱い、書けていないと思ってしまいました。もっと辛い過去を想像してしまいました。これでは男の人が書いた都合のいい女性像の域を出ません… 因みに、時間に追われる系の作品は、ドラマも小説も残り時間やページから、ドキドキするか強引さを感じてしまうかで良し悪しが分かれる所ですが、本作品は強引さの方を感じてしまいました。 |
No.48 | 5点 | シャドウ 道尾秀介 |
(2015/01/01 00:58登録) 道尾作品の中では、犯人については裏が読めてしまう、ちょっと残念な作品でした。犯人以外ではなかなかの伏線の張り方でしたが…確かに初期作品という感じがします。 個人的な嗜好ですが、私はカラスとラットの方が好きです。 |
No.47 | 7点 | 炎に絵を 陳舜臣 |
(2014/07/27 19:44登録) 文章の量に対する人間の描き方がさすがです。効率が良い! 文庫のもう一作の方も面白いです。 自分の生まれる大分前に書かれた作品なので、それが書かれた時代や、更にその作品世界の時代に思いを馳せることも楽しめます。 |
No.46 | 6点 | 邪魔 奥田英朗 |
(2013/11/05 21:27登録) 好みの問題で、『最悪』よりも、中盤まで人物たちがよく書けていたので期待したのですが、義母のくだりやチャリ逃走が見え見えで安っぽくなってしまったというのが感想です。リーダビリティーは高いです。 |
No.45 | 9点 | 奇想、天を動かす 島田荘司 |
(2013/10/27 07:50登録) 久しぶりに自分の内省や血肉になる作品でした。 *文庫めくってすぐ北海道路線図、鉄道ミステリー?やや不安…↓ *城東の京成沿線描写に親近感、↑ *前半で社会派の正統派、気概を感じ↑ *地道な捜査は鮎川氏作品がよぎりました *最後は清張氏に並ぶ名作と感じました 日本人的気質インシュラリズムは、例えば戦争の問題に対して、議論の余地があるとか歴史的見解に相違があるとか言って逃げる人たちがまず見つめなくてはいけない視点ではないでしょうか。 自分事とするために冒頭に内省と書きました。 |
No.44 | 5点 | 最悪 奥田英朗 |
(2013/10/26 14:02登録) 耳栓して集中、600ページ3時間強。久しぶりに一気読み。3視点で読みやすいですがミステリーというより社会派。 下請けの辛さや銀行のしょうもなさは書けていますがそれぞれの家族像までは…という感想です。 犯罪小説をかえたという帯がついていたらしいですが賛同出来ず。 余談ですがミステリーって何なんでしょう、謎らしい謎がなくても犯罪があればミステリー?文句ではなくて分からなくなりました |
No.43 | 5点 | 風が吹いたら桶屋がもうかる 井上夢人 |
(2013/10/22 18:52登録) 岡嶋一人さんの作品、アームチェアディテクティブ。 構成がまったく同じため、第一話を読むと他は斜め読みで読めてしまう。推理小説に対する皮肉も盛り込まれています。 |
No.42 | 4点 | 六枚のとんかつ 蘇部健一 |
(2013/10/22 18:32登録) しおかぜはおそらく9割の方が一瞬で分かります。 丸の内線はおそらく9割の方が分からない。学生時代何年も乗っていたのに分からない私。 とんかつはおそらく9割の方が題名で分かります。 バカミスと9割の方が思い、 名作と1割の方が思う、いやもっと少ないか。 好みに差がでる短編、主観バリバリすみません。 |
No.41 | 9点 | 蠅の王 ウィリアム・ゴールディング |
(2013/10/14 00:29登録) ミステリーとしてこれが登録されていてびっくり。輪をかけて低評価にびっくり。だから自分の好みで評価して、尚且つ評価も上げられるので一石二鳥。…ミステリーとまったく関係なくてすみません。でも大半のミステリーより読後感は豊かかと。 |
No.40 | 6点 | 官能的 四つの狂気 鳥飼否宇 |
(2013/10/14 00:16登録) かなり前に読んだのを何故か今思いだしました。ユーモアって同時に書評したはさみ男のようなややレベル高い?のもあるし、本作品のような完全にバカミスのようなものもありかと。だから同じく6点。 |
No.39 | 6点 | ハサミ男 殊能将之 |
(2013/10/14 00:09登録) 五百頁お風呂で三時間くらい一気読み、確かに面白いけれど、…叙述トリックの華麗さよりも、警察官のやりとりや散りばめられたミステリーネタの方が面白く読めました。 読者の偏見を内省させられる語り手のミスリードなら、やはり私はビル・バリンジャーの「赤毛の男の妻」です。 |
No.38 | 5点 | 殺戮にいたる病 我孫子武丸 |
(2013/10/12 17:35登録) このサイトでの評価が高いので、それだけで読んでみました。しかし、叙述トリックの衝撃度は、やはり人生幾つ目に出会ったかで変わってしまうのかなと感じました。そういう思考の人がいれば別にエログロとは思いませんが、只読み終えて何か満足が残るかといったら私には何もありません。 逆に高評価の方の理由がこんなにも入って来なかったのも珍しく、自分の嗜好の指向が極めて私考的なのだと再認識した次第です。 |