harukaさんの登録情報 | |
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平均点:6.03点 | 書評数:243件 |
No.123 | 5点 | 銀行狐 池井戸潤 |
(2013/02/13 21:04登録) 銀行特有の組織論や銀行員の悲哀など、後の”バブル組”シリーズにつながるエッセンスが感じられるが、まだ職人の域に達する前の作品、という印象。 |
No.122 | 6点 | 二銭銅貨 江戸川乱歩 |
(2013/02/06 02:40登録) 暗号ものの草分け的作品として読む価値あるでしょう。オチの効いたラストもよい。 |
No.121 | 4点 | D坂の殺人事件 江戸川乱歩 |
(2013/02/06 02:38登録) 明智初登場という以外に特筆すべき点がない。 |
No.120 | 5点 | パノラマ島奇談 江戸川乱歩 |
(2013/02/06 02:37登録) つまらなくはないけど、ミステリとしての評価は平凡かと。パノラマ島の描写を楽しめるかで評価が分かれるのかも。 |
No.119 | 8点 | 64(ロクヨン) 横山秀夫 |
(2013/01/29 23:42登録) 満を持して発表された作品だけに、完成度の高さに圧倒される。前半から中盤にかけて丁寧に伏線が張られている反面、若干中だるみするきらいもあるが、物語が一気に収斂する終盤の盛り上がりは、さすが読ませる。D県警ものということで、おなじみのキャラが要所で効果的に顔を出すのも、ファンにとっては嬉しい演出。 |
No.118 | 8点 | ロスジェネの逆襲 池井戸潤 |
(2012/10/01 01:18登録) 「人事が怖くてサラリーマンがやってられるか」 しびれた。半沢最高。 |
No.117 | 8点 | オレたち花のバブル組 池井戸潤 |
(2012/09/22 16:56登録) 舞台を支店から本部に移しスケールが大きくなったものの、大まかなあらすじは前作と同じ。でも、それがいい。やられたら倍返しの半沢の活躍に胸がすっとする。 |
No.116 | 8点 | オレたちバブル入行組 池井戸潤 |
(2012/09/12 21:31登録) 貸し倒れの責任を負わされた大銀行の融資課長が、計画倒産の首謀者を追い詰めていくストーリー。こんな銀行員いないだろうと思いながら、数々のピンチを切り抜けていく主人公に肩入れし、ラストでは大きなカタルシスが。 |
No.115 | 4点 | 宿命 東野圭吾 |
(2012/07/22 19:38登録) お話として上手くできていると思う。でもリアリティに欠けるというか、登場人物に感情移入できず、物語にのめり込めない感じがした。 |
No.114 | 5点 | セカンド・ラブ 乾くるみ |
(2012/07/01 01:50登録) イニシエーションラブと比べ、物語や登場人物の不自然さが目に付いた。最後のオチは意表を突かれたが、これを期待して読んでいたわけではないので。。 |
No.113 | 6点 | 震度0 横山秀夫 |
(2012/06/24 11:51登録) 影の季節や第三の時効といった警察小説の集大成といった感じの長編。めまぐるしく視点を変えながら、緊迫感を失わずに最後まで読ませる筆力は相変わらず。 |
No.112 | 5点 | パラダイス・ロスト 柳広司 |
(2012/06/03 14:16登録) だいぶネタが尽きてきた感は否めない。 |
No.111 | 8点 | 聖女の救済 東野圭吾 |
(2012/04/25 21:11登録) 文庫化を機に拝読、長い間待ったかいのある内容だった。トリックは地味かもしれないが、不自然さを感じさせないために細心の注意を払って伏線を張っている。草薙の恋心を絡め、内海、湯川、三者三様の推理も個性があって楽しめた。タイトルも秀逸。 |
No.110 | 5点 | 幽霊人命救助隊 高野和明 |
(2012/04/16 22:30登録) 自殺者の救済という重いテーマをエンターテイメントというオブラートに包んだ心暖まる作品。ミステリーではないので、謎解きやどんでん返しに期待してはいけない。 |
No.109 | 6点 | グレイヴディッガー 高野和明 |
(2012/03/27 00:45登録) 相変わらずディテールを追及していて、臨場感を味わいながらサスペンスを堪能。心地よい疾走感と後味の良いラストはこの作者の美点である。 |
No.108 | 7点 | 傍聞き(かたえぎき) 長岡弘樹 |
(2012/02/27 21:19登録) 無駄な描写を削ぎ落とし、明確な謎を提示したうえで、説得力のある落ちを用意している。短編のお手本のような作品だが、お話として出来すぎている感あり。 |
No.107 | 7点 | 逃亡者 折原一 |
(2012/02/18 22:46登録) 折原作品4作目にして初めて騙された。しかし終盤のどんでん返しの連続は伏線が弱く、やられた感はいまひとつ。とはいえなんだかんだで最後まで面白く読めた。 |
No.106 | 5点 | ダークゾーン 貴志祐介 |
(2012/02/12 21:57登録) 複雑なルール設定に基づく緊迫の戦闘シーンは面白かったが、珍しくラストに捻りがなかった。 |
No.105 | 7点 | 冤罪者 折原一 |
(2012/02/08 21:24登録) 倒錯シリーズもそうなのだが、普通に考えるとこういうオチだろうな、という結末になっていて、意外性がない。とはいえ、物語に惹き込む筆力はさすがで、最後まで楽しんで読めた。 |
No.104 | 9点 | ジェノサイド 高野和明 |
(2012/01/24 20:24登録) 壮大なスケール、精緻極まるプロット、心を揺さぶる人間ドラマ、難解さを感じさせないストーリーテリング、どれをとっても一級品のエンターテイメント。一部で偏った歴史観に批判があるようですが、個人的にはステレオタイプのホワイトハウス含め、物語を盛り上げるためのエッセンスと解釈しました。むしろ、残虐な殺戮シーンや現世人類の愚かさを描きながら、二人の若い科学者が決意を新たにするラストシーンに作者の強いメッセージを感じました。 |