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ミステリの祭典

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オレたち花のバブル組
半沢直樹

作家 池井戸潤
出版日2008年06月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 4点 いいちこ
(2017/12/01 14:26登録)
作品全体から受ける印象は前作と同様。
リアリティの欠如と、主人公の行動原理への嫌悪感がわずかながら改善され、近藤のエピソードに対する評価で加点したが、官僚的大企業における人間模様として、牧歌的なファンタジーであることに変わりはない。
4点の中位

No.3 8点 haruka
(2012/09/22 16:56登録)
舞台を支店から本部に移しスケールが大きくなったものの、大まかなあらすじは前作と同じ。でも、それがいい。やられたら倍返しの半沢の活躍に胸がすっとする。

No.2 7点 Tetchy
(2011/07/28 21:26登録)
率直な感想としては面白かったといえるだろう。銀行を舞台にした経済小説というよりも企業小説で、主人公の半沢の反骨精神が本書のキモだ。
次長の身分で自らの上司、他部署の部長のみならず、各支店の支店長はおろか常務取締役や頭取までにも食いつく。いくら仕事がデキルからといって、こんなあちこちに自分の道理を通して我が道を行き、歯に衣を着せない言動を行うサラリーマンなんているわけがない。ましては旧弊的な風習の残る銀行業界だから何をかいわんや。
しかしこういう風に思ってしまうこと自体、私が年取ってしまったのだろう。20代の頃は自分の理想に少しでも近づけようと時に横暴にふるまって意志を通してきた。それがカッコいいと思っていた節もあるし、俺がやらなきゃ誰がやるんだ?といった妙な正義感に駆られていたように思う。半沢を見ているとかつての自分がいるかのように思えた。

大きく分けて3つのエピソードから成り立っている物語がやがて有機的な関係を築き、一方が一方において致命的な原因になったり、また他方では絶体絶命の窮地を打開する切り札になったりと実にうまく絡み合っていく。
この辺のストーリーの運び方とプロットの巧みさには感心する物があった。特に金融業という一般の人にはなかなか入り込みにくい題材を平易に噛み砕いて淀みなく語って読者に立ち止まらせることなく進行させるのだから、この読みやすさは実は驚異的だと云ってもいいだろう。

またバブル入社組に対する認識が改まった作品でもあった。たまにはこんな小説もいいな。

No.1 8点 E-BANKER
(2011/01/16 16:41登録)
前作「オレたちバブル入行組」に続く、銀行員半沢直樹を主人公としたシリーズ2作目。
経済ミステリーなどという中途半端なジャンルとは無関係・・・あえて言うなら「痛快! 銀行版勧善懲悪シリーズ」とでも言うべき作品です。
~東京中央銀行営業第2部次長・半沢は、巨額損失を出した老舗ホテルチェーンの再建を押し付けられる。おまけに近々、金融庁検査が入ると言う噂が・・・金融庁には、史上最強の「ボスキャラ」が手ぐすね引いて待ち構える。一方、出向先で執拗ないびりにあう近藤は、またも精神のバランスを崩しそうになるが・・・空前絶後の貧乏くじを引いた男たち。絶対に負けられない男たちの戦いの行方は?~

細かいストーリーや設定はさておき、「これ、越後屋。そちも悪じゃのぉー」「お代官様こそ!」という時代劇お決まりのシーンが、そのまま架空の銀行、「東京中央銀行」という本作品の舞台で繰り広げられます。
主人公・半沢のポリシーや行動力は、同じサラリーマンとしては羨ましい限り! 「自分もこんなセリフを上司(アイツとアイツ・・・)に言ってみたい!」などという熱い気持ちにさせられました。(無理だろうなぁ・・・)
本作のもう一人の主人公、近藤が悩みの中から自分自身を取り戻し、立ち直っていく姿にも大いに勇気付けられます。
いろんな意味で、日頃、会社や上司、社会、その他モロモロに虐げられているすべてのサラリーマン必見の一冊!と言いたい気分です。
ラストはやや中途半端でしたが、これは次回作への含みでしょうか?
(「!」が非常に多い書評になり失礼しました。ついつい興奮したもので・・・)

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