好兵衛さんの登録情報 | |
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平均点:6.20点 | 書評数:99件 |
No.19 | 4点 | 斜め屋敷の犯罪 島田荘司 |
(2011/04/23 21:27登録) 占星術に衝撃を受け、次に読んだ作品。 密室三昧&変わった館ということで期待しましたが。 あまり好きではありません。 まず、密室物でかなり評価されていますが。 最初の密室。何故、死体がああいう形になったのか の説明がゆるすぎます。それはないだろと言ってしまう。 散々考えたのに。 一番のトリックですが ワー っといった感じで。 こちらも好みではありません。ちょっと笑えてしまう。 偶然が絡んでくるところも好きではありません。 |
No.18 | 8点 | 人形はなぜ殺される 高木彬光 |
(2011/04/23 21:19登録) これぞ本格といった作品。面白かったです。 なかなかミステリを読んでいくと純粋な本格はみつからない ですね。 その中でもプロット+時代のおどろおどろしい雰囲気+奇術 が楽しめる作品だと思います。 高木氏は綺麗で怪しい雰囲気の引きが上手いですね。 ですが、犯人とトリックの難易度が少し低いところが 少し残念。ギリギリわかってしまう程度だと思いますが。 でもそれを込みでも、幅広く楽しめる本格だと思います。 |
No.17 | 7点 | ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾 |
(2011/04/23 21:04登録) 東野氏で本格色が強い、ということで読んでみました。 ガリレオシリーズを読んでちょっと避けていたのですが。 この作品はおもしろかったです。 クローズドサークルではないのだけれど、 でられない状況。オーディション。役者達。 といった引きが 自分好みでありました。 そして大きなトリック。 多分・・・?元祖ですよね。奇抜でした。 素直に驚きました。 どうやって読者の目を欺いてやろうという意欲が感じます。 本格色も強いですね。 細かいところより、この形を考えたところが凄い。 ただ、見せ方が類似作品の方が上手いかな?と思いました。 |
No.16 | 4点 | 予知夢 東野圭吾 |
(2011/04/23 20:57登録) こちらのほうも、 専門知識がないと解けないミステリというのは苦手です。 科学小説といったかんじでしょうか。 |
No.15 | 4点 | 探偵ガリレオ 東野圭吾 |
(2011/04/23 20:50登録) う~ん。 専門知識がないと解けないってのは ミステリの面白どころがないですね。 謎を解く過程のおもしろさが全然ないです。 科学小説ってかんじでしょうか。 |
No.14 | 4点 | 容疑者Xの献身 東野圭吾 |
(2011/04/23 20:39登録) 本格ミステリ大賞? これは、本格でしょうか? トリックだけなら使い古された手だと思います。 もっとトリックにこっている作品は沢山あるのになぁ。 謎もそんなに多くはないし。 犯人が最初からわかっているので、 どうやったかが問題だと思うのですが。 物語が評価されているのでしょうか。 本格ミステリとしてはどうも・・・ そして、ミステリサイトなので ミステリとして採点させていただきます。 |
No.13 | 8点 | すべてがFになる 森博嗣 |
(2011/04/23 20:31登録) 自分的には満点の8点。 密室が出尽くした近代に「限りなく密室にチャレンジした」 作品ではないでしょうか。 ただ、その密室を把握するのがちょっと大変ですかね。 密室のための状況をスッキリさせて欲しかったです。 ですが、 Fの意味は解答前に主人公が解くので問題はないと思います。 人間模写や動機、細かい部分はあまり気にしないほうですが トリックと発想が抜けていましたね。 さあ、どうやって殺したんだ?解いてみろ! というミステリの確信をついた 大胆な作品だと思います。満足です。 |
No.12 | 3点 | そして二人だけになった 森博嗣 |
(2011/04/23 20:19登録) これは・・・自分の中ではミステリに入りません。 なのに、ミステリで大きく看板ぶら下げている。 そんな作品でした。 クローズトサークル。不思議な建物。 死体が握っている謎の玉。双子の登場人物。 ひきつけます、ひきつけますよ~。 さぁ どんなトリックが待ち受けているんだ? 全部駄目だった。といった感じ。 もう、逆にそっちの意味不明系をねらっているのか? と思いました。それでも、いただけない。 本格で引いているだけあってアンチミステリとしてみてもなぁ 森氏作品最初に見たのがこれだったので、 衝撃でした。 自分は「すべてがFになる」をお勧めします。 |
No.11 | 4点 | 刺青殺人事件 高木彬光 |
(2011/04/23 20:07登録) 人形~の作者だったのと、 ここのサイトの評価がいいので期待して読みました。 (昭和国民文学全集20大下宇陀児 高木彬光集) 刺青の描写や文体が綺麗で、 殺害現場も奇抜、古い作品ですが文体も読みやすいです。 高木氏特有のヒントもおしみなく、 掲示されて居るところもよいですね。 なので、ヒントを細かく読んでいくと 大体の大本の謎は解けていきます。 犯人以外は。 作者の挑戦状はとてもありがたくて好きなのですが。 作者の挑戦状を仰々しくつけて本格を仰ぐのであれば、 ヒントの提示は、 読者と探偵は公平でなくてはならないはずです。 でないと、挑戦状にならないんです。 解答部分で実は〇〇だったという新事実、 よって犯人は〇〇。 では、真剣に挑戦状前で止めて、推理した読者は どうなるのでしょうか? 後、一人称の地の文が アンフェアすれすれかな。 それでいいのであれば、苦労して謎を作っている 推理小説家が報われません。 欲をいえば、浴室の地図や模写をもっと細かくして欲しいです トリックや話が奇抜なだけに大変に残念。 |
No.10 | 6点 | スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 17:19登録) 犯人は多分分からない。でも、このトリックは好きだ。 という作品です。 これが第一作目、流石の女王ですね。 だましてやろうだましてやろう、 という意欲が伝わってきます。 クリスティーの斬新ないいところが出た 作品ではないでしょうか。 ですが、細かいところをつっこむと犯人は分からないよこれ。 となってしまうところが残念。 あと、犯人に対して嫌いなタブーがひとつ。 ですが、ミスディレクションの使い方は上手ですね。 読後感はいいです。「?」がちゃんと用意されています。 上手くだまされたような気になれます。 |
No.9 | 5点 | 動く指 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 17:10登録) そんなにイメージがない作品。 悪くもないし、そんなによくもないといった感じ。 いやがらせの手紙の発想は面白いし。 それで村がごちゃごちゃするかんじも面白い。 しかし、それらが面白いということは殺人事件のおもしろさは むしろ低くなっている。 ミステリというか、サスペンスに近い感じもする。 その模写や雰囲気は ある意味、クリスティー色が強い作品といえる。 だが、トリック、ロジック斬新でめぼしいものは、あまりない。 |
No.8 | 5点 | ナイルに死す アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:51登録) クリスティーにしては長い作品。 自分は人物模写やロマンや物語に あまり評価をおかないのですが、 それでも人物の設定が面白かったです。 クリスティー特有の皮肉っぽさたっぷり。 なので、あまり長さを感じず、さくさく読めましたが 肝心の殺人トリックはこれといって驚きを感じませんでした。 犯人はある行動から、とても分かりやすいですし。 犯人に対して、 自分の嫌いなタブーな部分が一つ入っておりました。 映画っぽい部分で楽しめる作品だなぁと思いました。 |
No.7 | 5点 | 三幕の殺人 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:41登録) 賛否両論わかれる作品だと思います (アクロイドほどではないが) 三幕の殺人の1番の見所&問題どころが いいという人と、こりゃ駄目だ。 という人に分かれると思います。 自分はミステリを読むにつけて、 「その部分」をあまり気にしないので面白いと思いました。 だが、とっても時間をかけて考えてしまったので じっくりミステリを考える人には肩透かしをくらった感も いなめないかな。とも思います。 「その部分」は気にしないけれど、 ミステリならではの「論理」というものは自分は気にします。 そこのさじ加減がクリスティーは上手いのだけれども。 それについてのポアロの感想がまた笑ってしまった。 |
No.6 | 6点 | 予告殺人 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:31登録) 予告殺人、新聞に殺人が予告されて、 ぞくぞくとその家に集まってくる村人達。 といった引きが面白い作品です。 第一の殺人の状況が面白く、最初の方はとても楽しめました。 弱点は、犯人の予想がしやすい。やはりここだと思います。 ぎりぎり分からない、の難易度の設定は難しいと思いますが。 ロジック面からではなく、雰囲気(構成)から犯人のめぼしが ついてしまう。というのは、よくないかな?と思います。 そこから、 めぼしをつけてしまうと後半が長く感じてしまいます。 ミスマープル物だからでしょうか。 これは、マープルじゃなくてもピンと来てしまいます。 |
No.5 | 5点 | ねじれた家 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:22登録) 普通のミステリを読んだ。といった感じ。 どうしても、あっちの方を思い浮かべてしまう。 (某作品) ねじれた家というタイトルは、もろクリスティーらしく 期待も大きかった分残念。 トリックやロジックもあまり・・・印象に残らなかったかな。 どちらかが、もっと突き詰めてあるか、斬新だったら 名作になっていたかもしれないが。 某作品の方がどちらの部分も上質だと自分は思うので。 どうしても比べてしまう。 もっと変えようがあったろうに。何であそこを似せたんだ? |
No.4 | 4点 | ゼロ時間へ アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:18登録) あまり好きではない作品。 全体的に驚けるところがあまりないし。 ミステリというより物語主体な感じもいただけない。 肝心のゼロ時間へ、といった問題も あまり関心がないし え?それだけといった感じもした。 犯人もこの人じゃなくてもできたのではないか? と疑ってしまうような、穴が沢山あるようにも思う。 それを埋める驚きのトリックも・・・残念ながらない。 誰と誰が恋愛してもいいんだが、 もう少し謎をつきつめてほしかった。 |
No.3 | 9点 | オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 16:04登録) あぁー!簡単なのに何故気付かなかったんだ!? といってしまうようなミステリです。 (そんなギリギリまで難易度を調整できているミステリは 上質なミステリだと自分は思います。) 斬新さは同作者のアクロイドにも負けない、と思います。 ヒントの提示も十分。 動機や人間模写はあまり気にしない方なのですが、 自分には気にならないレベルでした。 トリックに関して言えば、これは駄目、なのではなく。 これを上手く調理している点を評価します。 このトリックを状況、複線でまとめ上げる力です。 始めにやってなかったら、 こんなに好評価ではないかもしれませんが。 どうやってトリックをみせるか。これが大事だと思います。 アガサ特有の論理の穴もあまりない傑作だと思います。 あと、読後感がとてもいいです。当時の人は驚いただろうなぁ |
No.2 | 9点 | アクロイド殺し アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 15:52登録) ミステリを読み始めたときに読んでおいてよかった。 と思える作品。(なので満点+1点です) クリスティーの作品は斬新で驚かせてくれる物が多い。 当時はミステリを読んでいる人、あまり読んでいない人 どちらも楽しめる作品だったと思う。 本を読んでいて、こんなに驚いたことはあまりない。 「?」の使い方が本当に上手いですね。 驚き、トリックに関してはクリスティーはパイオニアだと思う 代表作は沢山の子供達に引継がれて、 今だに亜種を生み続けている。 そのくらい、影響力のある作品。賛否両論ですが 自分はこういった形、大好きです。 あと、早めに読んでおいた方がいいです。 |
No.1 | 10点 | そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー |
(2011/04/23 15:46登録) ミステリを読み始めたときに手にとって 衝撃を受けた作品。 孤島、見立て、サスペンス、トリック どの面から見ても自分の中では最高点です。 ただ、エラリーみたいな、論理性は無いです・・・ このシュチュレーションを作り上げたってこと だけでも10点を差し上げたい。 ミステリの大事なところをすべて抑えているといった感じ。 細かいところより、ミステリってこうだろ!? とつきつけられた感じでしょうか。 ゾクゾク、ハラハラしつつも 最後には「?」の一言を忘れない。 斬新が特徴のクリスティーの最高傑作 だと、自分は思ってます。クリスティーはこういうのが多いね。 最初に読んだので、思い入れが深いのだと思います。 |